2010/05/07 07:55 | マーケット | コメント(6)
ギリシア問題はサブプライム問題の比ではない
本質的にまったく違う問題なのでこちらの読者の皆さまには誤解しないで頂きたいと思います。
サブプライムは証券化商品という商品特性から発生する信用収縮問題に集約され、経済のマクロ的活動とは全く無縁な場所で起きたといえば起きた事件。
しかし、ギリシアはそうではありません。国であり、ユーロという経済圏のマクロ経済活動の必然として!! 発生した事由。
しかもそのギリシアは未だにユーロと言う国際通貨の一部を構成しており、その価値を守るための金融政策でさえ、この3カ月で何も決められないのでおわかりの通り、中央銀行が無力なのです。
すでに債務残高を膨れ上がらせているポルトガル、イタリアが当面救済する側にいるのものジョークで、しかもそれらに対するエクスポージュアーをドイツ、フランスは大量に保有しており、これ以上買い進めるなら、今度は間違いなくドイツ、フランスの信用状況が疑われることになる。
ユーロを紙切れにしたくなければ、金利を上げるしか手がないのが現状です。
その意味では今回は注意しすぎてもしすぎることはありません。
詳しくは有料メルマガでまた書いていきますが、取り急ぎ!
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6 comments on “ギリシア問題はサブプライム問題の比ではない”
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ECはもっと強力な同盟・・盟主を一時的にしろ選ぶが・・迫られている・・・
昨晩のNYダウの暴落は、立ち会った私の目には、悪夢。いや、確信犯的な金融テロ攻撃といった印象です。あんな衝撃的な値下がりスピード見たことありません。
一瞬パソコンの誤作動かと思うほど。世間では誤発注と言ってますが、暴落を仕掛けた爆弾のようなものでした。FXなんか瞬時に強制退場(ロストカット)のドミノ倒しでしたよ。SECが、仕掛けたテロ集団を突き止め制裁の鉄拳を下すことに期待します。グッチーさん、マーケットは理屈じゃないが、明らかに米国系の金融機関はカネに物言わせて行儀悪いので批判のマトになって当然ですよ。恐らくマーケット参加者に相当数の影響が出ましたよ。
ECBの無力さは勿論、ご本人達が一番わかっているはず。
ある程度はECB自体に少しずつ力を待たせようとする動きは以前から有りましたが、今回のような事態になって果たしてどうなるんでしょうか?
通貨は一緒でも様々な国(政府もしくは自治体)のような形と言う意味では、アメリカとユーロ圏は似ている、ただアメリカ連銀のような力の有る、お札をバンバン刷れる中銀がユーロには無いというのが今回のひとつの原因だとはおもうので、
有事の際の基本姿勢を有る程度明確に示すことの出来る力を持たせた中銀体制を作れれば、だいぶ状況は変わってくると思うのですが・・・
経済と言うよりは政治力が問われる事態だと思います。
してるみたいですね。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15180420100507?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPTopNews+%28News+%2F+JP+%2F+Top+News%29&utm_content=Twitter
私たち一人一人にはこの問題を解決することは到底できないのですが、備えるために何ができるのでしょうか?
やっぱりぐっちーさんには金融ネタが似合います。
フフフ、趣味は嵐が過ぎてからゆっくりと取り組みましょうや。
ユーロとドルを抱え込んだ・・
中国が・・
どう動くか・・動けないか・・??・・・