2010/05/06 07:55 | マーケット | コメント(5)
欧州の嵐
なんで俺たちが我慢しなきゃいけないんだ・・・
いままで賃金が安いからといってギリシアの労働者から散々搾取をして、勝手に低金利で貸しまくってギリシア国民を借金漬けにして、ギリシアの資産を買い漁って散々儲けた奴のせいで国が倒産しかけているのに、なんで俺たちギリシア国民がツケを払わなきゃならんのだ!!
というのがギリシア国民の素直な気持ちで、現象面だけみると反論のしようがない。だって、ユーロの一員だったんだもんね。責任はユーロ全体で取ろうよ、というのは正論なんですよ。
これもかれこれ5年間散々指摘してきましたが、これに対し中央銀行である筈のECBが何一つ通貨の価値を守る方策を打ち出せないのですから、我々外国人投資家からするとこの通貨、貝殻みたいなもんだ、ということになりかねません。
今、ドイツがマルクを復活させれば世界中の投資資金はマルクに殺到するでしょう。
さて、今日はイギリス。
いい男ですね〜。
どう見ても吐きだめに鶴、だね、こりゃ。
ずーっと二大政党で政権交代をしてきて、小選挙区制でもあり、それが永久に続くと思われてきたイギリス。
所がその現在の政権党である労働党、野党保守党になんと第3の党が割って入ってきた。
世論調査では労働党を抜いてしまい、世間をあっと言わせている。
クレッグ率いる自由民主党(名前がヤバイけどね)はとにかく長年泡沫扱いで支持率で二位に上がるなど夢のまた夢。
それが現実のものとなったのですよ。
小選挙区制なので実際に議席を取れるかどうか、となると日本でもおなじみ一人区問題があり事はそう単純ではないのですが、このまま推移すれば絶対多数の326議席を取れる政党はなく、最新のBBC予測では 保守党280議席かいわい、労働党が250、クレッグの自民党が80あたり、と出ております。
となれば、数からみたらまだまだ少数派ですが、完全な「ハンギング・パーラメント」の中では相当な存在感があるのは確か。
ユーロに関する態度の違いを見ていれば野党同士とは言えキャメロンと簡単に手を組めるとも思えず、ここ1週間の報道を見ているとキャメロンは、
「クレッグを支援することはまた、あのブラウンの顔をしばらく見ることになるぞ!」、などと脅し始めています。
野党が一枚岩ではないのですね。
さて、したたかなイギリス人がどういう結果を出すか。
支離滅裂な与党民主党。
あてにならない野党自民党。
雨後のタケノコのように出てきた、実力不肖、かつ政策の不明確な第3党をどう扱うのが賢いのか、今回のイギリス総選挙にはみなさん、是非注目をされるべきだと思います。
一つだけ言えるのはクレッグようなイケメンで賢い人を党首にすれば第3党が大きく伸びる可能性がある、ということが分かったということです。
民主主義があれだけ洗練しているイギリスでそうですからね。
それに比べると日本の第3党で、イケメンで目から鼻に抜ける議論ができるタイプは・・・・皆無ですね。
国民に人気があるといわれる、ますぞえさんも朝長さんにあれだけ言われちゃったし。
僕に言わせると、前につきあった女性から評判の悪い男性はだいたいろくなもんじゃないです。これまでの経験でこれだけは確か。
その意味で言うと、俳優の根津甚八さんが最高だったそうで、石田純一大先生なんかもおっけーですね。そんな器の大きな奴が政治の世界にいるのだろうか??
話はそれましたがイギリス総選挙、そういう事情でご注目を!!
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5 comments on “欧州の嵐”
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あそこは
ロビン・フッドの国だから・・
リチャード獅子心王は・・英語を喋れず・・フランス語だった・・
クロス・ボウは・・誰に向けられるか?・・賭屋のオッズは?
バビロンの偽王・・王として祭られるが・・総ての責めを負わされ・・殺される・・失政の度に・・王を殺せない・・
だが
オバマはバーナンキを・・
民主党はハト殿を・・
ECはギリシャを・・
偽王に仕立てられるか・・?
ECは軍事同盟の・・素顔が・・出てくるのでは・・?・・・
本文中に次のような記述がありますが:
> とにかく長年泡沫扱いで支持率で二位に上がるなど夢のまた夢。
著しい事実誤認です。Lib Demsは単に「二大政党制下の第3党」です。
「泡沫政党」というのは、一般的には、国会に議席を取れないか、取れても1〜2議席程度というような政党のことを言うのだと思います。英国には例えばキリスト教系の政党とか、昔ながらの社会主義の政党とか、動物愛護の政党といった議席ゼロの党(「泡沫政党」)がいくつもありますし(下記URL参照)、現在欧州議会に議席を有しているUKIPやBNPも国政では現状は「泡沫」といえるでしょうが、LibDemsはそうではありません。結党以来毎回15〜20パーセントの得票を得て、議席数もそれなりにあります(小選挙区制の問題で票数と議席数がちぐはぐになっていることは事実ですが)。
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_political_parties_in_the_United_Kingdom
また、LibDemsは結党が1988年の「新しい」政党です(下記URL参照)。「長年」も何もありません。ただし前身はグラッドストンで有名な「自由党 Liberals」で(LibDems結党時に解散)、Liberalsは20世紀前半(労働党の台頭の時代、二度の世界大戦の時代)は完全に埋没していたことは事実です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Liberal_Democrats
それから、1977年のLib-Lab pact(Lib Demsになる前の話ですが)も重要なのですが、時間切れなのでリンクだけで失礼します。
http://en.wikipedia.org/wiki/Lib-Lab_pact
なお、文中で1箇所、「クレッグ」の名前が「クレイグ」と誤記されている箇所があります。
また、「ハンギングhanging・パーラメント」ではなく、「ハングhung・パーラメント」です。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/election_2010/8427233.stm
ギリシャ国民の言う事が正論であるという見方は、何故だか世間では少数派みたいで
「正論」が新鮮に感じられました ではでは
これからは金融業界の規制が厳しくなって様変わりするのではないでしょうか、5年後ぐっちーさんは金融業界でいるかどうか、ぐっちーポストの内容がどう変わっているか、話は尽きません。
ギリシャ国民の気持ちも分かりますが、無傷では済まない事ぐらい分からないと、ストよりも反省ですよ、慣れるまで大変ですが、無借金生活がどれ位精神的にいいか実感すればどうて事ないと思います、日本も早く無借金生活にならないと社会がすさんでどうしょうもない、精神的におかしい人が増えているのも原因はここにあるんじゃないんだろうか。
鳩山が沖縄に行って住民と対話した事でオバマ政権の鳩山政権に対する考え方が変わったんではないでしょうか、対話集会の翌日ホワイトハウスの報道官が「普天間の問題は難しい、これからは日本政府と協議しながら、いい解決策を見つけたい」と大変穏和な表情で記者会見で述べてました、鳩山の内省の「日本を自立した国、世界から尊敬される国にしたい」という気持ちがロシアや中国ゃ韓国に伝わり、やっと米国にも伝わったんではないでしょうか、これからは意思疎通が図られたので鳩山外交は大変遣り易くなったと思います、この事をマスコミが分かり易く国民に伝えて頂きたいものです、鳩山は首相を務めた後は政界から引退すると首相になる前から言っているし、普天間で辞める必要はない、やっと米国も自分勝手な事を言わず日本政府と協議すると言っているんだから、次の衆院選挙までに鳩山政権で解決して貰いたいものです。
=俺にグッチーポスト(爆!)
>でかなり克明にフォローしてきたのですが、予想通りのことが次から次へと起こるので我ながら驚いている。