昨日は米国市場でダウが１０３ドル安ということで、まあ、予想されてはいたんですが、ここで再々指摘してきましたとおりGM、Ford　ショックの余波でした。

これが原因でヘッジファンドでぶっとんでしまう（つまりつぶれる）所があるのではないか、という噂をきっかけに株が急落。（発想としてはGMで大損したHFがつぶれ、仕方なく他の銘柄も叩き売るので全て暴落してしまう、などという単純な発想だと思いますが、あまり賢いとはいえないですね）

実際にGMその他の自動車関連で大損しているHFは存在すると思いますし、関連してえらい損を抱えた年金基金などもあるだろうことは想像に難くありません。あれだけ！！、大手の投資銀行が買い推奨を繰り返せばどこかで手を出していてもおかしくないですからね。（頼むよ、モルガンスタンレー・・・）

ここで再々指摘してきたとおり、GM債券の保有者はこの価格リスクをどう乗り越えるかだけが今回のポイントです。市場もそのあたりは良く見ており、株、債券は自動車関連が総崩れですが、デフォルトスワップだけは実はあまり変っておらず、GMは相変わらず７００をはさんで行ったり来たりしている状況です。今後とも価格リスクを抱えるものの、デフォルトそのものの可能性が低いと言う見方が主流になるでしょうからCDSそのものはむしろタイトになると見ています。

ただし、くどいようですが！！　GM、Fordをあわせると債券だけみてもサイズは異様に大きく、この種のトラブルが今後も発生すると考えて頂いた方が正解だと思います。要はうわさはこれからもたくさんでるでしょうね。
しかしですな、昨日倒産の噂がでたHFは実はあまりGMなんかに投資をしているところではないんですがね（笑）もうこうなると「めだか」が「鯨」になってしまうのも市場の常であります。

それにしても日本国債・・・・・

あまりにも予想通りに動いてしまうのでびっくりしてます。入札の安値で買わず、上がってくるとあわてて買って、本日は既に２４銭高であります。ちょっと・・・・・すごいですよね。
申し上げている通り債券に大崩はしばらくないと思われます。安値は必ず買いましょう！！

但し、外人、特に有力なHFの見方はかなり分かれてきたのは事実です。有名どころで強気なのはチューダー・ジョーンズですかね。ただし彼らは昨年ショートしまくって負けに負けてついにロングにしたのであまり当てにはならんかもしれないですよ（爆）。まじめな人たちなので（これは本当です）そりゃー、みればみるほど、研究すればするほど１０年１．２％なんてショートしかないですよね。でもやられまくって今は超ロング。
相変わらず弱気なのはジュリアン・ロバートソンとその弟子たち。先物は現在とても割高。日本の投資家はそれを現物が割安と読み解くので先物のショートは絶対やめたほうがいい、という私のアドバイスを無視してショートをキャリーしてますな。
結果は・・・・そりゃー、みえてますがね。

ということで一番危ないHFは・・・：だったりして。おーあぶないあぶない・・・