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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2006/10/25 11:40  | 音楽 |  コメント(0)

サディスティック・ミカ・バンド


復活してます!!
サディスティックミカバンド。(今回はMikaela と書く事にしているらしいけど)


今年は徳永さんでやられたなー、と思ってたら今度はこれかい。やりすぎです・・・はっきり言って。


木村カエラは確かに女子高校生バンドのコピー率No.1ってな話で若い世代には人気があるしおじさんも好きだけど。
でもね、ここまでこのバンドにマッチするなんて全く予想できなかったよ、おじさんは・・・


これ、本年ベストCDです。間違いなし。


このバンド、 もともと加藤和彦のカミサンだったミカ(これがバンドの語源)、当時女子大生だったんですが、これがものすごく下手なボーカルで、その後解散、2回目は確か桐島カレンで再結成、これもものすごく下手でびっくりしたんだけど、今回は木村カエラで再登場と相成りまして、うーん、今までで一番いいかも。


そもそも今年、麒麟麦酒のコマーシャルで、このカエラ版ミカバンドの「タイムマシンにお願い!!」という名曲が採用され、おじさん達の間では大評判になった訳です。それがきっかけであれよあれよという真に話題になりついに再結成まで持ち込まれてしまった、というプロジェクトです。ついでに井筒監督で映画まで撮るらしい、うーむ・・・


で、この木村カエラ、ほんとにうまい。
このバンドのメンバーはプロ中のプロで、恐らく今日本で一番うまい人たちなんだけど、彼等の独特のグルーブに完全に乗っているのがすごい、、おそるべき才能の持ち主です。


で、すごいという、そのメンバー。彼等の現役時代はまだ生まれてませんでした、なんてお若い読者の方も多数おられるので、ちょっとご紹介。


加藤和彦は「あの素晴らしい愛をもう一度」、「帰って来た酔っ払い」などでヒットを飛ばした、元祖日本のヒットメーカー。最近嬬恋ライブなんてつまらんものにたくさんの人が懐かしがって行ったらしいけど(失礼!!)、そもそも日本の「フォーク」なんて概念はこの加藤和彦がいなかったら成立していないのだよ、全く。


ギターは高中正義先生。「インストギター」という分野を作ったのは彼で、その後カシオペアなんてバンドが出てくる訳ですな。まあ、今はあちこちでスタジオミュージュシャンとして活躍してますが、彼を見てギターをもった少年は多い筈。特にそのテクニックは右に並ぶものなしでございます。


これだけでも凄いのにベースは小原礼、ときた。
最近は松田聖子のバックなんかもやってたんだけど、チャラいイメージは微塵も無い職人技のベーシスト。関係ないけど彼の奥さんはこれももと天才少女の尾崎亜美です・・・


ドラムスは高橋幸宏。
この人は坂本龍一さんとやったYMOの方が有名かもしれないね。でももともとここの出身です。


ってな具合で強烈な業師達が集まっている訳でして、どのくらいすごいかっていうと、その昔イギリスでロキシーミュージュックってすごいロックバンドがいて、これはハードロックからその後のプログレに繋がるロック界では大変な大御所バンドなんだけど、その前座で行ったらこっちのミカバンドの方が評判になっちゃって、ロキシーを見ないで前座で帰っちゃうお客さんばかりで大変なことになっちゃった・・・・てな伝説まである位すごい訳。日本よりイギリスでの評判が高かったという稀有な存在だったんです。


更にさらにこのボーカルの元祖「ミカ」はもともと加藤和彦のかみさんだったんだけど、そのイギリス進出を手伝ったクリス・トーマスとできちゃって逃げちゃったって言うハチャメチャ具合。関係ないけど、このいい加減さがいいでしょ?


何と言ってもかれらの魅力はこういった「元祖チョイワル」、でありまして、女にもてなきゃロッカーじゃねーぞ、ってな臭いがむんむんするのですよ。加藤和彦にしても確かにカミサンに逃げられたけどそのあと天才作詞家の安井かずみをナンパし、オペラ会のヒロイン、中丸三千繪まで手をだす無節操さ。多分もう離婚してるけど・・・他のメンバーもその昔アイドルと噂になった人々ばかり・・・いや、素晴らしい!


カバーのルックスを見てもらえばわかるとおり、ほんとに現役の悪いオヤジたちに取り囲まれる木村カエラ、ってどうみてもすごい絵ですよ、いやー、みならわなきゃいけませんぜ、これ!


気がついたらあまり音楽のこと書いて無いけど(笑)


知ってる人も知らない人もこれは必聴!


因みにキャッチは


音楽があれば年の差なんて!!


だそうです。 では!


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