それでは、今週のアウトラインです。

●先週のマーケット
・期待される賃金加速
●今週の米国経済統計（予想）
●先週の米国経済統計（結果）
●経済統計分析
１. 利下げ先送りさせたCPI
　・CPI 3月
　・PPI 3月
　・総括
２. 新規失業保険申請件数
３. ミシガンサーベイ 4月
４. FOMC議事要旨
５. ECBは6月利下げに自信
６. 為替介入スタンバイ
７. 緊迫する中東情勢
●あとがき

それでは、さっそくまいりましょう。

今週もここまでお付き合いくださいましてありがとうございました。先週は、日本全国大荒れになったかと思えば、春らしいすがすがしい陽気で週末はとても過ごしやすい天候でした。

能登半島でも、桜がきれいに咲いているようで、先日復旧した「のと鉄道」の通称「能登さくら駅」では100本の桜が見ごろを迎えたそうです。とはいえ、まだまだ瓦礫すら片付かない、生活再開もままならない地域は多く、地元住民の方の苛立ちはと疲れがピークに達しているのは想像に難くありません。復興に向けて全く歩みを進めることができていない地域があることを忘れないことも大切です。

・令和6年（2024年）能登半島地震に係る災害義援金の受付について

先週私、週初の大荒れの中、山陰地方に出張しましたが、雨の中でも桜がとてもきれいでした。地元の方に伺うと、2週間ほどきれいに咲いているとのことで、やはり桜がある景色はよいものだな、と思いました。

と、実際に出張の内容はこんなに美しいものではなく、パンパンに詰まったスケジュールをこなしてトンボ返りということで・・・。

さて、桜といえば、今回の訪米で250本の桜の木を寄贈した岸田首相。 国賓待遇とのことですが、晩餐会の映像を見て驚きました。

バイデン政権発足以来初の国賓だった、マクロン仏大統領（2022年12月）、尹韓国大統領（2023年4月）、モディ印首相（2023年6月）との晩餐会の際には、いずれもバイデン大統領はタキシード着用ですが、今回はなぜかスーツ、これではまるで喪服。週に5回もブラックタイの晩餐会がある大統領ですから、着替えがなくなったのか・・・？中東の件で忙しかったのか・・・？

【バイデンの晩餐会服装比較】

さて、メニューはこんな感じ。

・スターター：自家製生サーモン、アボカド、レッドグレープフルーツ、スイカ大根、きゅうり、大葉のフリット
・メイン：ドライエイジングリブアイステーキ、ししとうバター、空豆、モリーユ、チポリーニのフリカッセ、ゴマ油のサバイヨン
・デザート：塩キャラメルピスタチオケーキ、抹茶のガナッシュ、チェリーアイスクリーム、ラズベリーの霧吹き
・ワイン
　Lingua Franca Bunker Hill Chardonnay 2021, Willamette Valley, Oregon
　Long Shadows Pirouette 2019, Columbia Valley, Washington
　Argyle Vintage Brut Rose 2020, Willamette Valley, Oregon

通常、こうした晩餐会では来賓に合わせたメニュー構成になるのが一般的で、そういう意味では今回スターターの一品が、米国における寿司の代表格、カリフォルニアロールのオマージュ的な一皿。しかし、それ以降はバイデン夫妻が好きなリブアイ、バイデンが好きなアイスクリームと続きます。ちなみに、これまで晩餐会では来賓の国からもシェフが参加し指揮を執りますが、今回はそういった招集はありませんでした。

また、アルコール類では日本酒や日本人醸造家が作ったものではなく、米国で著名な醸造家の3本が提供されました。いずれも、U$30.00～U$80.00の価格帯のごくごく普通のもので、尹大統領との晩餐会では韓国にちなんだお酒を提供していたことを思えば、あまり趣向が凝らされているとは言えない。

全体的に、民主党ならではの杓子定規な、あまり晩餐会に重きを置いていないような、外交的な食事会に見えました。岸田首相は致命的な言い間違えなどはあったものの、議会と晩餐会のスピーチは良かったですね。あれをできる日本の政治家が他にいるのかといわれれば、思い当たらない。ちなみに、私は岸田首相が好きではありませんが、今回は実に上手いスピーチだと感じました。

さて、米国からは先週もう一つ大きなニュースが。大谷選手の元通訳の水原一平氏に対して、米国司法省が公式見解を発表しました。それによれば、銀行詐欺容疑で訴追され、最長禁固30年という重罪の可能性も。本人も認めているため、身柄拘束は見送られましたが、近いうちにLA連邦地裁に出廷する予定だそうです。

・Japanese-Language Translator Charged in Complaint with Illegally Transferring More Than $16 Million from Baseball Player’s Account

とまぁ、大変なことになっているわけですが、賭博で負けた総額は約280億円（1億8290億ドル）、勝った額と相殺すると約62億円（4070万ドル）の負け。現時点でわかっている限りで、24億円（1600万ドル）を大谷選手の銀行口座から不正に引き出したというわけです（もっと増えるかもしれません）。

実際、以前在籍していた外銀で海外で活躍するプロスポーツ選手の銀行取引などを経験したことがある身としては、大谷選手の口座があったアリゾナ州の銀行のプロセスもなかなかユルユルすぎるのではないか、という印象。当然悪いのは水原氏ですが、金融機関としても超VIPの大谷選手の口座なのですから、もう少し緊張感をもって見守ってもらえると良かったのですが・・・。しかし、こんな状況下でも結果を出し続ける大谷選手の実力と精神力は並外れているということが改めて分かった一件でもあります。

さて、残すところあとわずかとなった、鯛の炊き込みご飯。冷凍でお届けしますので、少し贅沢な買い置きとしてもぴったりです。

【グッチーポスト推薦】天然真鯛の炊き込みご飯（３合炊き）