2025/09/15 06:30 | メルマガ | コメント(0)
第322号 FRBは積極的な利下げに踏み切れるのか?
日米ともに株式市場は大変好調ですが、その裏では米国の利下げ期待が先走り過ぎているという見方もあります。
利下げの根拠となる経済統計、さらにそうしたデータを受けてたマーケットの反応、そして今週開催されるFOMCの見通しなどをお伝えしていきます。
本日は3連休最終日という方も多いかもしれませんが、どうぞお付き合いください。
●先週のマーケット
●プロローグ
・日銀リーク記事
●今週の米国経済統計(予想)
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. 米CPI・PPI 8月
・CPI 8月
・PPI 8月
2. 新規失業保険申請件数
3. 総楽観のまま臨むFOMC
●あとがき
それでは、さっそくまいりましょう。
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あとがき
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先週の日曜日に急遽行われた会見で、石破首相が自民党総裁辞任を発表しました。
ある意味当然といえば当然ですが、やはり幹事長の辞意表明が政権維持には致命的だったということでしょう。幹部がほぼいない屋台骨が折れた状態で孤軍奮闘しても政治を動かせるわけもなく、9月8日に控えた両院議員総会で引きずり降ろされるよりは、自ら進退を決断したということなのでしょう。辞任した方がイメージがいいということもあるでしょうし、影響力を残せるということもあるのでしょうが、当人としては苦渋の決断だったと思われます。
首相としての実績がどうあれ、衆院選挙での与党過半数割れの大敗、そして先日の参院選での大敗は、流石に党を率いた総裁に責任があり、辞任は遅かれ速かれだったともいえます。
ともかく自民党は総裁選へ向かうことを決めたので、日本の政局は新総理は誰になるのか?というところに目線が移りました。9月22日告示、10月4日投開票とのこと。自民党では、総裁選の準備が着々と進んでおり、先週までに、5名の候補の名前が挙がっています。トップで名乗りを上げた茂木前幹事長、続いて、小林元経済安全保障担当大臣、林官房長官が出馬の意思を示しています。その後、木曜日に高市前経済安全保障担当大臣、金曜日に小泉農水大臣が出馬意向を固めていますが、選挙戦はまだしばらく続きますのでゆっくり総裁予想を楽しんでいこうと思います。
ただ、衆参両院で過半数を下回っている少数与党の新総裁の前途は多難。首相指名は野党が反対に回った場合、過半数を取れていなければ成立が難しいので、最初の仕事は連立先を探すことから始まる。恐らくは政策協力を確約することになるのだろうが、野党の多くは減税・給付路線なので自民党が目指す緊縮財政は難しく、財政出動となれば円安に向かいやすくなるでしょう。
つまり、総裁に誰が選ばれても首相指名を受けるには野党に何らかの便宜を図らねばならず、その先には財政出動からの円安、さらにインフレが止まらず・・、と難易度の高い政権運営が待っています。さて、どうなるでしょう?
先週は、日本全国様々なところが急な豪雨に見舞われたようです。私も、移動中に1時間ほど足止めを食いましたし、都内でも大規模な浸水・停電の被害があるなど、大変な状況でした。少しずつ秋めいてはきていますが、くれぐれもお気をつけてお過ごしください。連休最終日の方もお仕事の方もよい週の初めをお過ごしください。
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