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2025/10/05 17:00  | 先週のマーケット |  コメント(0)

先週のマーケット(9月29日~10月3日)


米国株は引き続き強い地合いが続いています。下落局面が来ても浅い調整で終わる展開が続いており、先週もS&P500は最高値更新を記録しました。

背景には好調な企業業績に加え、AIを中心にしたテクノロジー企業への期待、経済が堅調な中でFRBの予防的な追加利下げへの期待が株価を支えていることがあります。米国の政府閉鎖は、今のところ一気に相場変動させるような状況にはなっていません。ただ、閉鎖が長引くほどダメージが出てくる可能性があり、政府閉鎖による経済データ発表延期で、FRBの利下げを遅らせてしまうような事態になれば、株式市場の調整もあり得ます。

しかしながら、米国の実際経済は今のところ堅調さを保っており大きな調整になることは考えづらく、いずれ年末ラリーに向かう可能性はそれなりに高いと考えています。

【S&P500騰落率(週間)】


さて、問題は日本株。マイルドな政策を強調する総裁候補ばかりで、自民党総裁選に対する期待が後退し、誰が勝っても大差はないというような雰囲気が先週はありましたが、ご存じのように週末の選挙で高市氏が勝利。大方の予想が小泉氏勝利を予想していましたので市場にとってサプライズであることは間違いないでしょう。

事前のコンセンサスでは、高市氏が勝てば買い、小泉氏を含めた他の候補が勝てば売りとしていたので、週明けの株式市場は高市氏の勝利を好感してスタートするでしょう。また、総裁選中優勢だった小泉氏はやや緊縮財政方向、一方で高市氏は財政拡大路線という構図の中で、高市氏勝利のサプライズは円ロングポジションの巻き戻しに加え、日銀の利上げの見通しを後退させるため、一気に円安地合いに動く可能性もあると思われ、日本株にとっては追い風となる可能性があります。問題はその持続性となります。

それでは最後に、先週の全体のマーケット。

●東証の定点観測(日経平均株価終値 前日比 プライム売買代金)

●先週の米国経済統計(結果)
 先週(9月29日~10月3日)の統計振り返り


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