2025/09/28 15:00 | 先週のマーケット | コメント(0)
先週のマーケット(9月22日~26日)
先週の米国株式市場は、週前半に主要株価指数が史上最高値を更新し堅調な地合いでしたが、週後半に向けては上値の重い展開となりました。とはいえ、週間でみれば高値圏での推移が続いており堅調な推移が続きました。
モルガン・スタンレーによれば、個人投資家は9月に入り1日平均約40億ドルの米国株を購入しており、これは2020年から2024年の各年の9月における1日平均の4倍の購入額に相当しており、このレベルの買いが2カ月連続で続いているとのことで、まさに個人投資家が株式市場に殺到している状況を示しています。
米国株を押し上げる背景の一つはAIを巡る投資行動です。ここ最近、AI企業に関連する巨額の提携や契約の報道が相次いでおり、先週もNvidiaがOpenAIに最大1000億ドルを投資すると発表したことが、AI関連セクターの株価を押し上げ、米国株式が過去最高値を更新した一つの大きな要因となっています。
AIに関するテクノロジーの価値とその普及はこれからも続く重要なテーマでしょうし、AI関連企業が米国株式市場を牽引するという状況はすぐに消えてしまうものではないと考えています。ただし、足元のAIを巡る投資行動はバブルである可能性が高いとも考えています。
しかし、主要なAI企業の時価総額がここまで膨らんでしまうとそう簡単には崩壊しないというのも事実。足元の相場がAI関連セクターの株価に追い風となる金融相場ということであればなおさらでしょう。ただ、バブルということであれば、いずれどこかで崩壊するのは必定で、どのタイミングで逆回転を始めるかということになります。このAIバブルについては、また改めて取り上げます。
そんな米国株の好調ぶりもあって日本株は引き続き好調。週前半に主要株価指数は史上最高値を更新し、週間でも堅調な推移となりました。株価を牽引したのは半導体をはじめとしたAI関連セクターの株価というのは米国と同様ではありますが、円安が進んだことも一因でしょう。
世界の主要中銀が利下げに動くなか、金融政策を正常化しているはずの日本の円はじりじりと下値を切り下げ、全面安の様相を呈している。ドル円は150円手前まで円安が進んでおり、これが日本株に追い風となっている可能性があるが、金融正常化のなかで円全面安というのはなんとも皮肉。
【S&P500騰落率(週間)】
それでは最後に、先週の全体のマーケット。
●東証の定点観測(日経平均株価終値 前日比 プライム売買代金)
●先週の米国経済統計(結果)
先週(9月22日~26日)の統計振り返り
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