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昨日は、カンボジアの内戦終結以降の政治状況をふりかえった上で、最近の民主主義の抑圧の動き、米国との関係悪化、そして、その背後にある中国の存在感について解説しました。 今回は、中国の東南アジアにおける影響力を示すもう一つの例として、ミャンマーを取り上げます。 特に、最近注目を集めるロヒンギャ問題との関係に焦点をあてます。 また、ロヒンギャについては、先月、「ロヒンギャ危機とアウンサン・スーチーの苦境」で解説しましたが、そのアップデートと補足をします。 その際、旧宗主国である英国の対応に着目し、ロヒンギャ問題の歴史的経緯についても解説します。 ※ここから先はメルマガで解説します。アウトラ…
[ 2017/10/13 05:00 ] コメント(6)
先日、「ドゥテルテとトランプ」で、フィリピンのドゥテルテ政権が親米路線に舵を切ったことを解説しました。 他の東南アジアと米国との関係をみると、トランプ政権の発足後、ベトナムのフック首相、マレーシアのナジブ首相、タイのプラユット首相が訪米しています。 ベトナムは、オバマ政権の時代から、すでに関係が飛躍的に発展していました(「ベトナム戦争終結40周年」参照)。 また、マレーシアとタイでは、言論の抑圧が問題視されていましたが、トランプは、人権と民主主義に関心がないため、 フィリピンと同様、 迷うことなく(笑)、これらの国々と積極的に関係を強化しています。 その一方で、東南アジアの中には、米国…
[ 2017/10/12 05:00 ] コメント(9)
「アジアのトランプ」「フィリピンのダーティハリー」と言われる風雲児、ロドリゴ・ドゥテルテが昨年6月にフィリピン大統領に就任してすでに1年3か月。 その間、麻薬戦争、自主独立外交、経済改革、共産党和平、ミンダナオ和平、そしてマラウィでの戦闘と戒厳令・・さすがドゥテルテ、期待どおり(?)色々なことをやってきました。 ドゥテルテ政権が抱える課題についてはこれまで何度となく解説してきましたが、今回は米国との関係に焦点をあてます。最近、大きな変化の動きが見えてきたからです。 オバマ前大統領を「売春婦の息子」と呼び(注:これは本当はそう言っていない)、「米国と決別する」、「外国の軍隊は出て行ってもら…
[ 2017/10/10 05:00 ] コメント(4)
なんだか急に寒くなってきましたね。私は週末ゴルフでしたが、晴れて良かったです。 *********** 先週の動き *********** 10/1(日) ・ラスベガスで銃乱射事件 ・スペインのカタルーニャ州で独立を問う住民投票 ・トランプ大統領が北朝鮮との交渉は「時間の無駄」とツイート 10/2(月) ・米・タイ首脳会談(ワシントンDC) 10/3(火) ・トランプ政権が在米キューバ大使館の外交官15人の国外退去を要請 ・ジョン・ハンツマン氏が駐ロシア大使に就任 ・マティス国防長官がイラン核合意は維持されるべきと発言 10/4(水) ・トルコ・イラン首脳会談(テヘラン) ・英国保守…
[ 2017/10/09 00:00 ] コメント(14)
金曜ということで、お疲れの方も多いと思うので、軽い話題です。 9月12日のメルマガにも書きましたが、先月、ドラマ『ブレイキング・バッド』の最後のエピソードを見ました。 これは本当にすごいドラマでした。何度もここで言及している『ハウス・オブ・カード』と並んで、皆さんにもぜひ見ていただきたいと思う作品です。 正直言って、最初は見るのがしんどいです。話が見えてこないし、米国のド田舎のドラッグビジネスという、我々にはまったくなじみのない世界なので、感情移入もしにくい。私も、最初のシーズンは何度も見るのを中断しました。 しかし、後半から物語が加速を始めると、もう目が離せなくなります。どんな展開に…
[ 2017/10/06 08:30 ] コメント(5)
※本日の記事は、読者の方との意見交換ということで、特別に本ブログでも全文公開します。 *********** 王岐山・バノン会談(補足) *********** ペルドンさんとJFKDさんから色々ご指摘いただきました(こちらとこちら)。 こうしてご意見いただけると大いに刺激になります。 中南海(北京中心部にある要人の居住区、中国の政治権力・政局という意味がある)は、私も20年くらいウォッチしていますが・・分かりません(笑)。 情報はあふれています。しかし、真相は誰にも分かりません。しかも急変します。党大会も、直前まで何があるのか分かりません。 もっとも、だからといって不可知論に陥る…
[ 2017/10/05 09:00 ] コメント(3)
先月のバックナンバーです。 今月から登録された方で、過去の記事も読んでみたい・・という方はぜひご覧下さい。 9/1 英語のスピーキング(9):練習方法 9/4 今週の動き(9/4~10) 9/5 北朝鮮の核実験(「ICBM搭載用水爆」の開発)(1) 9/6 北朝鮮の核実験(「ICBM搭載用水爆」の開発)(2) 9/7 ハリケーン・ハービーのインパクト(政府閉鎖・デフォルト、トランプ政権と共和党) 9/8 北朝鮮の核・ミサイル問題の補足 9/11 今週の動き(9/11~17) 9/12 ペローシ・シューマー・トランプ合意(トランプと共和党の亀裂) 9/13 北朝鮮と中国、ロシア 9/14…
[ 2017/10/05 05:00 ] コメント(1)
「サウジアラビアの新時代(1)」の続きです。 前回は、ムハンマド・ビン・サルマン(MbS)皇太子の権力掌握に至る経緯をおさらいした上で、MbSが主導してきた改革の内容と意義、特に「ビジョン2030」の野心的な内容と課題、サウジとイラクの接近、さらにMbSのオタクな一面について解説しました。 今回は、その改革がどこに向かうのか、そこに潜む不安要素、特に、MbSの権力基盤、イエメン介入を含む外交、そしてテロとの戦いについて解説します。 ※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。 *********** サウジアラビアの新時代(2) *********** ●Mb…
[ 2017/10/04 05:00 ] コメント(2)
■ サウジアラビア、女性の自動車運転を許可する国王令(9月27日付BBC) これは中東関係者に大きな衝撃を与えた決定でした。 サウジでは、この数年、大きな変革の動きが起こっています。 政治面では、16年3月、脱石油依存を含めた構造改革を示した「ビジョン2030」が策定。 外交面では、15年のイエメン空爆、16年のロシアへの接近、イランとの断交、今年6月のカタールとの断交・・さらに最近ではイラクへの接近の動きが注目を集めています。 また、社会面でも、今年4月に初めてクラシック・コンサートが開催。 そして女性に運転を認めるという今回の驚くべき決定。 まさに国が転換点を迎えていることを…
[ 2017/10/03 05:00 ] コメント(3)
10月になりました。シャツ一枚だとちょっと寒くなってきましたね。 *********** 先週の動き *********** 9/24(日) ・ドイツ議会(下院)選挙 ・フランス上院選挙 ・ロス商務長官が中国、香港、タイ、ラオスを訪問(~29日) ・NFLの選手が試合前の国歌斉唱でトランプ大統領に抗議の姿勢を示す 9/25(月) ・イラクのクルド自治区で独立を問う住民投票 ・北朝鮮外相が「米国が宣戦布告」と発言(NY) 9/26(火) ・トランプ大統領が北朝鮮への軍事力行使は「第2の選択肢だが、準備は万全」と発言(ワシントンDC) ・米上院がオバマケア改廃法案の採決を見送り ・アラバマ…
[ 2017/10/02 00:00 ] コメント(3)
JD世界情勢ブリーフィング
国際政治・経済の分析を仕事にしています。 東京大学法学部卒、スタンフォード大学院修了、元外交官。米国、中国、英国に数年間在住。 趣味は現地調査(70か国以上渡航)と適度な筋トレ。 ここでは世界情勢の読み解き方を解説します。 メルマガのご紹介 バックナンバー 総集編 メルマガ配信登録
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