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ラグビーワールドカップ、スコットランド戦は残念でしたが、まだまだ試合は続きますから、次のサモア戦に期待したいですね。 ところで初戦で日本が破った南アのスプリングボクスといえば、映画『インビクタス』(2009年公開、クリント・イーストウッド監督)。 実力は最強と言われながら、アパルトヘイトのために長い間ワールドカップに参加できなかったスプリングボクスは、アパルトヘイト終了後の1995年にようやく参加、それも自国での開催という鮮烈な形で大舞台に臨みます。新生南アフリカ国民の期待を一身に受けてワールドカップに挑んだスプリングボクスは見事に優勝を果たしました。 この映画は、スプリングボクスの優勝…
[ 2015/10/01 00:00 ] コメント(5)
■ ローマ法王、初の訪米 大統領らが歓迎(9月23日付CNN記事) ローマ法王フランシスコの初訪米、そして史上初の上下両院合同会議での演説は、日本ではあまり取り上げられませんが、米国では大変なビッグニュースになっています。後述する習近平国家主席の訪米が完全にかすんでしまうほどのインパクトです。 法王フランシスコは、前法王の生前退位からの就任、イタリア系アルゼンチン人というバックグラウンド、そして精力的な外交活動により大きな注目を集めてきました。今回の訪米前にはキューバに立ち寄っていますが、その背景には米・キューバの国交正常化の仲介の役割を果たしたことがあります。 ローマ法王の世界的な影響…
[ 2015/09/28 00:00 ] コメント(3)
「安保法制と法学者の役割」の記事には沢山のコメントをいただきました。どうもありがとうございます。 いずれのご意見も内容が濃く、色々と考えさせられるものがありました。私なりの回答を示したいと思うのですが、連休が終わってあわただしくなった上、一昨日からネコが2匹来て、その世話に追われています・・皆さんと対話をしたい気持ちは山々ですので、しばしお待ち下さい。 さて、対話ということで、まずは、少し前の「インドネシア高速鉄道計画の中止」の記事にいただいたコメントに対してお答えします。 【質問】 8月の内閣改造はどのような背景から行われたのでしょう。 知日派といわれているラフマット貿易相の退任がまさ…
[ 2015/09/25 00:00 ] コメント(1)
「安保法制と法学者の役割②」の続きです。 合憲性の話とは別に、そもそも今回の安保法制は、日本の安保政策の観点から見ても必要ないのではないか、という議論があります。 長谷部恭男教授が、自分が安全保障のアマチュアだから安保法案の必要性を判断できないとするのはおかしい、安保法制が必要な程度に安全保障の環境が厳しくなっているという主張は理解できない、という趣旨のことを述べていました。 「安保法制の合憲性をめぐる議論」で述べたとおり、私は長谷部教授から直接教わったことがありますし、日本を代表する憲法学者として尊敬しています。 しかし、こと安保情勢に関して、専門家・担当者の判断に疑問を投げかけるの…
[ 2015/09/23 00:00 ] コメント(17)
「安保法制と法学者の役割①」の続きです。 昨日述べたとおり、安保法制の憲法適合性は、最終的には最高裁で判断されることになります。 そこで、どのような判断が下されるかですが、私は、①理論的にはグレーであり、②現実的には憲法判断回避という結論がとられる可能性が極めて高いと思っています。 ①理論面については、今回反対している憲法学者の方たちの考えは、「一見して明白に違憲」ということでしょう。この言葉は、憲法判例に従えば、憲法判断回避の結論がとられない場合の条件となるキーワードなので、このように使われています。 これ自体、私個人はそこまではっきり言い切れるものなのか疑問を感じますが、そこは憲法…
[ 2015/09/22 00:00 ] コメント(5)
■ Japan v South Africa 34-32 - Full Match Highlights and Tries ラグビーワールドカップ、まさかスプリングボクスを破るとは。大変な快挙ですね。今回の日本代表は史上最強、しかも初戦はあの南アということで、これに絡めて南アの記事を書こうと思っていたところ、想像を遙かに超える事態が現実になり、ただ驚いています。 この件はまた日を改めて書くとして、今日の本題です。 ■ 安保法成立…集団的自衛権行使、可能に(9月19日付読売新聞記事) 議論を呼んだ安保法案ですが、ついに成立しました。この件については、「安保法制の合憲性をめぐる議論」と「…
[ 2015/09/21 00:00 ] コメント(7)
米国大統領選ですが、昨日(米国時間16日夜)、共和党候補者の第2回テレビ討論会が行われましたね。 今回は上位11人(トランプ、フィオリーナ、カーソン、クルーズ、ブッシュ、ウォーカー、ルビオ、ケーシック、ハッカビー、クリスティ、ポール)と下位4人(ジンダル、サントラム、グラム、パタキ)の2部構成。 前回の討論会では下位グループにいたカーリー・フィオリーナが、討論会での高評価もあり、支持率を急上昇させて上位グループに入ったのが面白いところです。 それにしても、前回は一軍と二軍がほぼ同数だったのに、今回は、リック・ペリーの撤退とジム・ギルモアの不招待もあり、二軍の方がわずか4人になってしまって…
[ 2015/09/18 00:00 ] コメント(8)
■ 安倍総理大臣とチョン・ベトナム共産党書記長の会談(9月15日付外務省HP) ベトナムのグエン・フー・チョン共産党書記長が訪日。細かい話になりますが、共産党書記長は国内的にはベトナムの最高指導者である一方、実は国際的には国家主席が元首として最高の立場にあります。 現在のベトナムの指導部は、グエン・フー・チョン書記長、チュオン・タン・サン国家主席、グエン・タン・ズン首相。国内において最高の地位にあるのがチョン書記長、国外において最高の地位にあるのがサン国家主席、行政の実権を握るのがズン首相で、それぞれ党内序列は1位、2位、3位ですが、この中で最も重要な人物は間違いなくズン首相です。 歴代…
[ 2015/09/17 00:00 ] コメント(4)
■ アボット豪首相が退任 党首選で敗北(9月15日付CNN記事) 突然の自由党の党首交代、そしてトニー・アボット首相の退陣。驚きではありましたが、予兆はありました。 もともとアボット政権は、教育政策の公約反故、緊縮財政、イギリスのフィリップ殿下への爵位授与など、不安定な政治運営で支持率を落としていました。さらに、与党自由党の内部でも、同性婚、共和制への政体変更、環境問題などで不一致が生じ、既に2月に自由党内部で解任動議が出されていました。 解任動議を乗り切った後も、経済の停滞(15年2Qは0.2%に失速)、失業率(6%台で高止まり)、議員のスキャンダル(腹心の下院議長の辞任)があり、状況…
[ 2015/09/16 00:00 ] コメント(1)
先週は後半バタバタして更新が滞りました。英語の記事は期待が高いようですが、なかなかアップできず申し訳ない気持ちです。色々なことをご紹介したいと思っているので、気を長くしてお待ち下さい。 今日は手短にシンガポールの総選挙について。 ■ シンガポール総選挙 与党・人民行動党が圧勝(9月13日付ウォールストリート・ジャーナル記事) 与党PAPが圧勝するだろうという見通しは、『リー・クアンユー回顧録』の書評と「シンガポール建国50年」で述べていたとおりです。上記記事にあるとおり、得票率が前回の60.1%から69.9%に上昇したのは大勝利といえます。 東南アジアではSNSやLINE等のサービスが…
[ 2015/09/14 00:00 ] コメント(2)
JD世界情勢ブリーフィング
国際政治・経済の分析を仕事にしています。 東京大学法学部卒、スタンフォード大学院修了、元外交官。米国、中国、英国に数年間在住。 趣味は現地調査(70か国以上渡航)と適度な筋トレ。 ここでは世界情勢の読み解き方を解説します。 メルマガのご紹介 バックナンバー 総集編 メルマガ配信登録
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