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■ インドネシア高速鉄道、日中案採用見合わせ 大統領判断(9月4日付日経新聞記事) 日中が受注を競っていた高速鉄道計画、まさかの白紙撤回。その理由は、①ジャカルタ・バンドン間の距離の短さ(140キロ)、②日中ともインドネシア政府が希望する財政条件(インドネシア政府は支出しない、政府保証もつけない)をクリアしなかった点にある、とのことです。 ①については、それを今さら言うのか・・・という気分になりますが(苦笑)、私が4月に出張したとき会ったインドネシア関係者からも、今のインドネシアに高速鉄道が本当に必要なのか、疑問を感じる、とは聞いていました。このため、個人的にはそこまで驚く事態ではありませ…
[ 2015/09/10 00:00 ] コメント(2)
■ 政府与党 来週参院での安保法案可決目指す(9月7日付NHK記事) 安保法制について、友人から、法案の重要性は分かるけど、なぜ今必要なのか、憲法に反するかもしれないのに、そこまでやる必要があるのか?と聞かれました。個人的には、ちょっと意外な問いかけだったのですが、彼は非常に聡明な人なので、この人がこう感じているということは、多くの日本人が同様に感じているんだろうな、と思いました。 一つ思ったのは、実務を担当している人間の認識とのギャップです。おそらく、実務を担当している人の多くは、安保法制で想定される行動を政府がとることは当たり前、という感覚をもっています。 これは何も今に始まったこと…
[ 2015/09/09 00:52 ] コメント(7)
「米国務省の人身売買報告書① :『東京アンダーワールド』」の続きです。 前回は、米国の人身売買報告書における日本の低い評価の背景には、日本研究者・ジャーナリストが日本の闇社会を強調していることがある、と指摘しました。 今回は、もう一つ、文化論的な背景として、日米の性表現の違いについてご説明します。 まず、米国人は、パブリックの場で放埒な性描写をすることに強い抵抗を感じます。たとえば、日電車やコンビニのようなオープンな場で、グラビア雑誌や広告など、若い女性のセクシーな写真・描写が出ている日本の状況に驚く米国人は多いです。 歌舞伎町のような派手な赤線地帯(red-light distric…
[ 2015/09/08 00:49 ] コメント(5)
■ 米人身売買報告:マレーシアなど最低評価から引き上げ(7月28日付ブルームバーグ記事) 米国務省は、毎年、「人身売買報告書(Trafficking in Persons Report)」を発表しています。 類似の文書に「人権報告書」がありますが、人身売買報告書が特徴的なのは、世界各国を4段階に格付けした上で、それぞれの国に対して採るべき対応策を提案(押しつけ?)しているところです。さすが米国、おそるべき上から目線の人道主義です(笑)。 上記記事にもあるとおり、今年は、マレーシア、キューバ、サウジアラビア、ケニアの格付けが改善されている点が目を引きます。 マレーシアは、このHPで何度も…
[ 2015/08/31 00:47 ] コメント(5)
本日は、何度も書きますと言いながら書きそびれていた英語の勉強について述べます。 英語は、最も身近な外国語なので、勉強しやすく簡単だろうと思うかもしれません。でも、実は難しい言語です。たとえば個人的には、スペイン語の方が日本人にとってはよほど取っつきやすい言語で、1年くらいやれば英語を5年やるよりもよほどうまくなるのではないかと思います。 その難しさの大きな原因は、英語の発音が日本語の発音とまったく違うからです。音も違うし、発声の仕方も異なります。このため、聞き取れない、スピードについていけない、集中できない、ということになり、スピーキング・リスニングはもちろん、リーディング・ライティングも…
[ 2015/08/28 00:15 ] コメント(4)
バンコクの爆弾テロですが、以前挙げた4つの可能性に加え、ウイグル族疑惑も浮上しています。中国からタイに亡命したウイグル族をタイ政府が中国に強制送還したことに対する報復とする見解ですが、これも、そうであれば犯行声明を出しそうなものですから、今ひとつ説得力に欠ける気がしますね。 中国のウイグル族迫害については「中国・中央アジア・トルコ①:トルコの反中デモ」をご参照下さい。 さて、本題です。先週、タイで内閣改造がありました。 ■ タイで内閣改造、国王が新閣僚らを承認 財務相にアピサック氏(8月20日付ロイター記事) 経済顧問のソムキットが現副首相のプリディヤトーンに代わり副首相に就任し、財務…
[ 2015/08/25 00:00 ] コメント(1)
■ 北朝鮮の砲撃に韓国が応射、宣伝放送めぐり軍事境界線付近で(8月20日付ロイター記事) 2010年の延坪島砲撃事件以来となる北朝鮮からの砲撃。これに対し、韓国側も北朝鮮の領域に対して直接に砲弾を撃ち込むというという、異例の事態に発展しています。 例によって北朝鮮側の事情を知ることは不可能です。「専門家」も、これまでの経緯から一般的な推測を述べることしかできません。怪しい「インテリジェンス」に惑わされることなく、まずは正確な事実を把握することが大切です。 ところで、北朝鮮が問題にした韓国の「宣伝放送」ですが、私は実際に聴いたことがあります。10年前、38度線(板門店)付近にあるDMZ(非…
[ 2015/08/24 00:00 ] コメント(6)
■ Iran's Ahmadinejad seeks political comeback(8月3日付AP記事) アフマディネジャド元大統領が政治活動を開始したとのこと。アフマディネジャドは、13年に大統領を退任した後、大学教授をしていたのですが、上記記事によれば、政治集会を開いており、地方で支持を集めているとのことです。 ちなみに、アフマディネジャドは、その保守強硬派・ポピュリストのイメージからすると意外かもしれませんが、工学博士の学位をもっています。現在のイラン政権も、ロウハニ大統領、ザリーフ外相、サレヒ原子力長官はじめ、欧米でPh. D.を取得している閣僚が何人もおり、実は世界的に見…
[ 2015/08/21 00:00 ] コメント(5)
■ キューバの米大使館に米国旗掲揚 54年ぶり(8月15日付CNN記事) 米国とキューバが国交正常化を実現。これから制裁解除に向けた交渉が行われることになりますが、この問題は大統領選においても一つの争点となっています。 共和党候補者のジェブ・ブッシュとマルコ・ルビオがオバマ政権の対キューバ政策を批判する急先鋒ですが、先週、ヒラリー・クリントンがフロリダに乗り込み、両者を批判するという一幕がありました。 キューバ系米国人は共和党において重要な票田であり、その支持を得るためには、キューバに対する敵対的な姿勢、すなわち制裁解除への反対の姿勢を示す必要があると考えられています。 キューバ系米国…
[ 2015/08/20 00:00 ] コメント(2)
■ バンコク中心部で爆発、外国人含む死傷者多数(8月18日付ウォールストリートジャーナル記事) タイの治安は、昨年5月のクーデターにより発足した現暫定政権下において、小規模なテロ事件(本年2月のサイアム・パラゴンでの小型爆弾の爆発と3月の刑事裁判所の前での手榴弾の爆発)と従来から頻発している深南部でのイスラム系独立主義過激派によるテロはありましたが、一部の南部地域を除けば、バンコク含め、比較的安定していました。 そんな状況の中で発生した今回の事件は、バンコク中心部(観光、商業、行政すべてが密集している地域で、2006年のデモ(タクシン派)と2014年のデモ(反タクシン派)で封鎖された地域で…
[ 2015/08/19 00:00 ] コメント(1)
JD世界情勢ブリーフィング
国際政治・経済の分析を仕事にしています。 東京大学法学部卒、スタンフォード大学院修了、元外交官。米国、中国、英国に数年間在住。 趣味は現地調査(70か国以上渡航)と適度な筋トレ。 ここでは世界情勢の読み解き方を解説します。 メルマガのご紹介 バックナンバー 総集編 メルマガ配信登録
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