2023/08/27 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(8/27~9/2)プリゴジン暗殺、BRICS首脳会議、共和党大統領候補の第1回TV討論会
今回は通常の予定より早く配信します。いつもより短くポイントを絞ってお伝えします。
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先週の動き
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8/20(日)
・ウクライナ・オランダ首脳会談(オランダがF-16の42機供与を表明)(アイントホーフェン)
・ウクライナ・デンマーク首脳会談(デンマークがF-16の19機供与を表明)(ヴォイェンス空軍基地)
・グアテマラ大統領選挙決選投票(新興政党「セミージャ運動」のベルナルド・アレバロ元外務次官が勝利)
・エクアドル大統領選挙(1位ルイサ・ゴンサレス元国会議員、2位ダニエル・ノボア元国会議員、10/15に決選投票)
8/21(月)
・ウクライナ・ギリシャ首脳会談(アテネ)
・プリゴジンがアフリカで活動しているとの動画をテレグラムに投稿
・バイデン大統領がハワイのマウイ島の山火事の被災地を訪問
・米商務省がリチウム電池材料メーカーの広東光華科技やセンサー製造の南京高華科技を含む中国の27企業・団体を「未検証リスト(UVL)」から除外
・米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムシールド」(~31日)
・中国が政府の職員をCIAへの情報提供によるスパイ行為の容疑で摘発
・中国が台湾産マンゴーの輸入を停止
・中国が北朝鮮との定期航空便の再開を発表
・中国人民銀行がLPR(1年)を0.1%引き下げ(3.45%)
・中米議会が台湾のオブザーバー資格を剥奪し中国に与える提案を可決(台湾は抗議して脱退)
8/22(火)
・バイデン政権が連邦政府の提供する学費ローンの新たな減免措置を発表
・ブリンケン国務長官がチベット族の子どもに対する同化政策に関与したとして中国当局者へのビザ発給の制限を発表
・BRICS首脳会議(ヨハネスブルク、~24日)
・中・南ア首脳会談(同)
・ロシアのスロビキン上級大将が航空宇宙軍総司令官を解任されたとロシア紙RBKが報道
・ロシアのモスクワ近郊とブリャンスク州にドローンが飛来し迎撃したとロシアが発表
・ウクライナ軍の第47独立機械化旅団がザポリージャ州のロボティネに進軍したとマリャル国防次官が発表
・ウクライナ検察が徴兵逃れに関する組織的な汚職が疑われるとして徴兵事務所を一斉に捜索したと発表
・欧州委員会のティメルマンス上級副委員長が辞任
・タイでセター首相が就任
・タイのタクシン元首相が帰国
・カンボジアのフン・マネット首相率いる内閣が発足
8/23(水)
・モスクワ北部でプリゴジンが搭乗したとみられるプライベートジェットが墜落
・ロシアのスロビキン上級大将が航空宇宙軍総司令官を解任され、同軍参謀長のアフザロフ大将が総司令官代行に指名されたと国営ロシア通信(RIA)が報道
・ロシアのモスクワにドローンが飛来し迎撃したとロシアが発表
・第3回クリミア・プラットフォーム首脳会議(キーウ)
・米共和党の大統領候補者の第1回討論会(ウィスコンシン州ミルウォーキー)
・トランプ前大統領がタッカー・カールソンのオンラインインタビューに参加
・中国の習近平国家主席とインドのモディ首相が立ち話(ヨハネスブルク)
・インド宇宙研究機構(ISRO)が無人月面探査機「チャンドラヤーン3号」の月面着陸を発表
・ジンバブエ大統領選挙
8/24(木)
・ウクライナ独立記念日
・ウクライナ・ノルウェー首脳会談(ノルウェーがF-16の供与を表明)(キーウ)
・ウクライナの部隊がクリミア半島に一時上陸したとウクライナ国防省情報総局が発表
・米国務省がロシアのウクライナの子どもの連れ去りへの関与を理由にロシアの当局者ら13の団体・個人への制裁を発表
・トランプ前大統領がジョージア州法違反事件ので同州フルトン郡の拘置施設に出頭
・ジャクソンホール会議(ワイオミング州ジャクソンホール、~26日)
・中・イラン首脳会議(ヨハネスブルク)
・中・アフリカ首脳対話(同)
・北朝鮮が偵察衛星「万里鏡1号」を新型運搬ロケット「千里馬1」型に搭載して打ち上げたが失敗した、10月に3回目の打ち上げを行うと発表
・G20貿易相会合(インド・ジャイプル、~25日)
・中国が日本産の水産物輸入の全面停止を発表
8/25(金)
・ウクライナ軍がザポリージャ州でロシア軍の防衛線の一部を突破し、トクマクに前進しているとの報道
8/26(土)
・ガボン大統領選挙
・G20文化相会合(インド・バラナシ)
●プリゴジン暗殺
プリゴジン、ドミトリー・ウトキン、ヴァレリー・チェカロフという3人のワグネル幹部を乗せたとみられるプライベートジェットがモスクワの北西300キロのトヴェリ州で墜落しました。
翌日、プーチン大統領は、「ドネツク人民共和国」の指導者プシーリンとの会談において、「犠牲者の家族に哀悼の意を表したい。ワグネルのメンバーが搭乗していたことを示している。彼らはウクライナのネオナチ政権と戦うという共通の大義に多大な貢献をしてくれた」と述べ、プリゴジンの死亡を示唆しました。
プーチンは、「プリゴジンのことは90年代初めからよく知っている。複雑な運命を背負った男で、人生で重大な過ちを犯したが、私にとっては必要な結果を達成してくれた」「有能なビジネスマンで、特にアフリカで成果を上げた。昨日、アフリカから戻ったばかりでここで何人かの関係者と会っていた」と述べました。墜落については調査結果を待つ必要があるとしました(こちらのクレムリンのサイトで全文が読めます。なおプーチンが公の場でプリゴジンの名前に言及するのは極めて珍しく、反乱後はこれが初めてです)。
その後、ペスコフ大統領府報道官は、西側で出ている臆測はすべて嘘だとして、プーチン政権が墜落に関与したとする見方を否定しました。
ベラルーシのルカシェンコ大統領も、プーチンがやったとは思えないとして、その関与を否定しました。彼(プーチン)はもっと小さな問題についても慎重で、なかなか決断しない人だ、自分はプリゴジンらには身の安全に注意するように警告していたのだが、とも述べました。
真相は闇に包まれていますが、プリゴジンが暗殺された可能性は極めて高いといえるでしょう。反乱終結直後、本メルマガは以下の記事で、年内には粛清されるだろうと指摘してましたが、それは2か月後に実現しました。
・「プリゴジンの反乱」(7/3)
今回の事件の意義と影響についてコメントします(※メルマガで解説)。
●BRICS首脳会議
BRICS首脳会議がヨハネスブルクで開催され、サウジ、UAE、イラン、エジプト、アルゼンチン、エチオピアが来年1月から新たな加盟国となることが決定されました。BRICSは11か国に拡大することになります(「BRICSプラス」とも呼ばれています)。
前回の記事(以下のリンク参照)で、BRICSの拡大はそこまで簡単に実現するものではなく、いくつかの国の参加が認められるとしても、まずはオブザーバーから段階的に実現させるだろうとの見通しをお伝えしていたのですが、今回の決定は、そうした予想を裏切るものでした。このスピード感は率直に言って驚きでした。
・「BRICS首脳会議」(8/21)
今回の拡大が意味するものについて、今後の展望を含めて解説します(※メルマガで解説)。
●共和党大統領候補の第1回TV討論会
共和党がウィスコンシン州ミルウォーキーで第1回大統領候補TV討論会を開催しました。
参加者は、ロン・デサンティス・フロリダ州知事、ヴィヴェク・ラマスワミ(起業家)、ティム・スコット上院議員、ニッキー・ヘイリー元国連大使、クリス・クリスティ元ニュージャージー州知事、マイク・ペンス前副大統領、エイサ・ハッチンソン元アーカンソー州知事、ダグ・バーガム・ノースダコタ州知事の8人でした。
トランプ前大統領は討論会を欠席しました。代わりに、FOXの元司会者タッカー・カールソンとのインタビューの録画を討論会のタイミングに合わせて、X(旧ツイッター)で公開しました。
討論会のポイントとトランプがスキップする可能性についてはすでに6月の記事(以下のリンク参照)でお伝えしており、その予想に沿った結果になりました。今回の討論会とインタビューの感想と今後の展望について述べます(※メルマガで解説)。
・「トランプ2度目の起訴」(6/12)
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今週の動き
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(※メルマガで解説。)
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あとがき
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■ 映画「エクソシスト」のウィリアム・フリードキン監督が死去、87歳(8月8日付CNN)
フリードキンといえば、私も代表作の『フレンチ・コネクション』や『エクソシスト』がまず浮かびますが、オンラインサロンのメンバーの方から『恐怖の報酬』が面白いと言われ、見てみました。
■ 映画『恐怖の報酬【オリジナル完全版】』予告編(18年10月19日付YouTube・シネマトゥデイ)
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