2025/09/22 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(9/21~27)米中首脳電話会談、トランプ政権の言論統制
先週は後半から急に涼しくなりましたね。窓を開けたり扇風機をつければ十分なときもあり、エアコンつけっぱなしの日々からようやく解放されそうです。もう9月後半で、日もだんだんと短くなり、ようやく秋の気配を感じられるようになってきました。
さて、今週はトランプ大統領と習近平国家主席の2回目となる電話会談と米中関係、それにチャーリー・カーク銃撃事件を契機としたトランプ政権の言論統制を取り上げます。来月から新しいプロジェクトを始めることもあり(詳しくは「近況報告」でこれからお伝えしていきます)、いつもよりコンパクトに(といっても長いと思いますが)お伝えします。
【目次】
1.先週の動き
(1)米中首脳電話会談
(2)トランプ政権の言論統制
2.今週の動き
3.近況報告
4.あとがき
***********
先週の動き
***********
9/14(日)
・米中閣僚級協議(マドリード、~15日)
・チャーリー・カークの追悼式典(ワシントンDC)
・中国独禁当局がエヌヴィデアによる20年のイスラエル企業買収が独禁法に違反すると発表
・マカオ立法会選挙
・ロシア統一地方選挙の開票(与党「統一ロシア」の候補が全員当選)
・アラブ・イスラム諸国の緊急首脳会議(ドーハ、~15日)
9/15(月)
・米中がTikTokの米国事業の売却に関する枠組みで合意したと発表
・米軍がベネズエラから米国へ向かっていた麻薬組織の船舶を攻撃したとトランプ大統領が表明
・ルビオ国務長官とイスラエルのネタニヤフ首相が会談(エルサレム)
・トランプ大統領がNYタイムズに対し名誉毀損等を理由に損害賠償を求めてフロリダ州の連邦地裁に提訴
・米上院がスティーブン・ミランCEA委員長のFRB理事就任を承認
・ヴァンス副大統領が「過激な左派組織」の調査開始を表明
・シリア議会選挙
・IAEA年次総会(ウィーン、~19日)
9/16(火)
・トランプ大統領がTikTok規制法の執行停止の期限を12月16日に延長する大統領令に署名
・トランプ大統領がインドのモディ首相の誕生日を電話で祝福
・ルビオ国務長官とカタールのタミーム首長が会談(ドーハ)
・米国が日本に対する自動車関税を12.5%に引き下げ
・FOMC(~17日)
・イスラエル軍がガザへの地上侵攻の開始を発表
9/17(水)
・トランプ大統領が英国のチャールズ国王主催の晩餐会に出席(ウィンザー)
・トランプ大統領がアンティファをテロ組織に指定すると表明
・米国際開発金融公社(DFC)とウクライナがウクライナ復興投資基金への1億5,000万ドルの拠出を発表
・米ABCが「ジミー・キンメル・ライブ」の無期限休止を発表
・FOMC最終日(FF金利の誘導目標を0.25%引き下げ(4.0~4.25%))
・中韓外相会談(北京)
・ロ印首脳電話会談
・サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子とパキスタンのシャリフ首相が会談(戦略的相互防衛協定に署名)(リヤド)
9/18(木)
・米英首脳会談(バッキンガムシャー)
・トランプ大統領がアフガンのタリバン暫定政権にバグラム空軍基地の返還を求めていると表明
・トランプ大統領が台湾への4億ドルの軍事支援の承認を見送ったとワシントンポストが報道
・エヌヴィデアがインテルへの50億ドルの出資を発表
・メキシコ・カナダ首脳会談(メキシコシティ)
9/19(金)
・米中首脳電話会談
・トランプ大統領がH1Bビザの手数料として10万ドルを課す大統領令に署名
・トランプ大統領が麻薬を運搬していた船を米軍が公海上で攻撃し「麻薬テロリスト3人を殺害した」と表明
・米上院がウォルツ前大統領補佐官の国連大使就任を承認
・米上院が11月21日までのつなぎ予算案を否決
・エストニアがロシア軍のMig-31戦闘機3機が領空を侵犯し、NATO条約第4条に基づく協議を要請したと発表
9/20(土)
・北朝鮮の最高人民会議(平壌)
・英自民党大会(ボーンマス、~23日)
●米中首脳電話会談
トランプ大統領と習近平国家主席が電話会談を行いました。両首脳が話すのは6月以来で、トランプ政権発足後、2回目となります(以下の記事参照)。
・「米中首脳電話会談」(6/9)
トランプは、トゥルース・ソーシャルでの投稿で、「貿易やフェンタニル、ロシアとウクライナの戦争を終結させる必要性、TikTokの取引の承認など、多くの重要な問題で進展があった」と表明しました。
また、10月末に韓国で開催されるAPEC首脳会議で対面の会談を行うことや、トランプが来年の早い時期に中国を訪問し、習近平が適切な時期に米国を訪問することで合意したとも述べました。
電話会談に先立ち、ベッセント財務長官、グリアUSTR代表、何立峰副首相がマドリードで会談し、TikTokの米国事業の売却に関する枠組みで合意したと発表しました。これを受け、TikTok規制法の執行停止の期限は12月16日まで延長されました。
今回の米中会談の意義と今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。
●トランプ政権の言論統制
米国の3大ネットワークの一つであるABC(ウォルト・ディズニー傘下)が、人気深夜トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」の放送を無期限で休止すると発表しました。
番組ホストのキンメルは番組の中で、チャーリー・カークの銃撃事件(以下の記事参照)について、「MAGAは犯人が自分たちの仲間ではないことにしようと必死になっている」「このために我々はさらに最低の状況に陥った」などと述べ、トランプ大統領の追悼についても「まるで4歳児が金魚を弔っているようだ」と揶揄しながら批判していました。
・「チャーリー・カーク銃撃事件」(9/15)
FCCのブレンダン・カー委員長は、キンメルの発言を「極めて不快だ」と非難。「放送局はFCCから放送免許を与えられており、免許を受ける以上、公共の利益に資する運営が求められる」「不適切なコメントが繰り返される場合、罰金や免許剥奪の可能性もある」と述べ、ABCに圧力をかけました。そしてABCは迅速に番組打ち切りを決定しました。
米国の深夜トーク番組は、私も米国に住んでいた頃に毎晩のように見ていましたが、番組の顔ともいえる存在感があり、長年にわたり多くの米国人に親しまれてきたコンテンツです。
それがこのような形で突然終了するのは、極めて衝撃的な事態でした(6月にはCBSの「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」も終了が発表されましたが、こちらは少なくとも建前上は財政的理由とされ、終了時期も26年5月とされていました)。
今回の騒動の意義と今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。
***********
今週の動き
***********
※メルマガをご覧下さい。
***********
あとがき
***********
■ アメリカ映画界の象徴的存在、ロバート・レッドフォードさん死去 89歳(9月17日付BBC)
米国映画界を代表する巨星の訃報。私にとっても、子どもの頃から親しみのある同時代のスター俳優であり、深い感慨を覚えました。
『明日に向かって撃て!』『スティング』『大統領の陰謀』『華麗なるギャツビー』『追憶』といった古典的名作はもちろん見ていますが、『愛と哀しみの果て』『ナチュラル』『スニーカーズ』などはリアルタイムで見たので、当時の情景も浮かぶことからも、特に思い入れがあります・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。