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2023/08/21 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(8/20~26)日米韓首脳会談、トランプ4度目の起訴、BRICS首脳会議


お盆の台風、新幹線や飛行機の遅れや休止に影響を受けた方もおられたと思います。被害を受けられた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

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先週の動き
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8/13(日)
・ロシア海軍のパトロール船が黒海で停船要求に従わなかったパラオ船籍の貨物船に警告発砲し、強制的に臨検したとロシア国防省が発表
・台湾の頼清徳副総統のNY立ち寄り(最終日)
・アルゼンチン大統領選挙の予備選(右派の政党連合「自由前進」のハビエル・ミレイ下院議員が1位)

8/14(月)
・ジョージア州フルトンの大陪審がトランプ前大統領、メドウズ大統領首席補佐官、ジュリアーニ元NY市長ら19人をジョージア州の結果を覆そうとしたとして41件の罪の容疑で起訴
・ロシア軍がオデーサ州をミサイルとドローンで攻撃
・ロシアのベルゴロド州とクルスク州がドローンの攻撃を受けたとロシアが発表
・ロシアのダゲスタン共和国のマハチカラのガソリンスタンドで爆発
・台湾の頼清徳副総統とパラグアイのペニャ大統領が会談(アスンシオン)
・ラトビアのカリンシュ首相が辞意を表明

8/15(火)
・ロシア軍がリビウを含むウクライナ各地をミサイルで攻撃
・ロシアのプーチン大統領とニジェールのゴイタ「暫定大統領」が電話会談
・ロシア中銀が政策金利を引き上げ(8.5→12%)
・ウクライナ保安局のマリュク長官が7月のクリミア橋の爆発はウクライナの水上ドローンによる攻撃だったと発言
・NATOのイェンセン事務総長秘書室長がウクライナはロシアに占領された領土の一部を放棄すればNATOに加盟できる可能性があると発言(16日に発言を撤回)
・中ロ国防相会談(モスクワ郊外)
・中国人民銀行が1年物の中期貸出ファシリティ(MLF)の金利を引き下げ(2.65→2.50%)
・パラグアイ大統領就任式(ペニャ新大統領が就任、台湾の頼清徳副総統が出席、米国のハーランド内務長官と会話)(アスンシオン)
・韓国の光復節(尹錫悦大統領が演説)
・北朝鮮の解放記念日
・インドの独立記念日
・終戦記念日

8/16(水)
・ウクライナ軍がドネツク州のウロジャイネ村を奪還したと国防省のマリャル次官が発表
・ロシアのカルーガ州に3機のドローンが飛来し迎撃したとロシアが発表
・米国が北朝鮮とロシアの間の武器取引の仲介への関与を理由にスロバキア等を本拠地とする3企業に制裁
・WTOの紛争処理小委員会(パネル)が米国の鉄鋼関税に対する中国の報復関税を不当とする判断
・台湾の頼清徳副総統がサンフランシスコに立ち寄り(~17日)
・タイの憲法裁判所が首相選出の投票に関する違憲性判断の申立てを却下

8/17(木)
・米商務省が中国から輸入する缶詰めの材料となるブリキに反ダンピングの関税(122.52%)を課すと発表
・中国恒大集団(エバーグランデ・グループ)がマンハッタン地区連邦破産裁判所に連邦破産法第15条の適用を申請
・G20保健相会合(インド・ガンディナガル、~19日)

8/18(金)
・日米韓、米韓、日米、日韓首脳会談(キャンプ・デービッド)
・モスクワにドローンが飛来し迎撃したとロシアが発表
・ロシアがモルドバの複数の政府関係者の入国を禁止
・イランのアブドラヒアン外相とサウジの・ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が会談(ジェッダ)

8/19(土)
・ロシア軍がウクライナのチェルニヒウをミサイルで攻撃
・中国軍が台湾北部と西南の海空域で軍事演習
・中国軍の航空機42機と艦船8隻の台湾海峡付近での活動と26機の「中間線」超えを台湾国防部が発表
・G20財務相・保健相合同会合(インド・ガンディナガル)
・G20デジタル経済相会合(インド・ベンガルール)

(8月中旬)
・北戴河会議の終了(推測)

●日米韓首脳会談

日米韓の首脳(岸田首相、バイデン大統領、尹錫悦大統領)がキャンプ・デービッドで会談しました。

日米韓首脳会談は94年以来、12回開催されてきましたが、いずれも多国間会議の機会にサイドラインで開催されたものでした。単独の目的で3首脳が集まって開催するのは初めてです。バイデンがキャンプ・デービッドに外国首脳を招くのも、大統領就任後初めてでした。

首脳会談後、「キャンプ・デービッド原則」、「キャンプ・デービッドの精神(日米韓首脳共同声明)」、「協議のコミットメント」という3つの文書が発出されました。安全保障分野での連携強化、特に北朝鮮と中国を念頭に置いたインド太平洋での協力が強調され、経済安全保障や意思疎通のメカニズムに関する合意が定められました。

すでに多くのメディアや有識者が論じていますが、本メルマガでは独自の視点からポイントを絞って、今回の会談の意義と今後の展望を解説します(※メルマガで解説)。

●トランプ4度目の起訴

トランプ前大統領と18人が20年大統領選の結果を覆そうとしたとして、ジョージア州フルトン郡の大陪審が同州法(威力脅迫および腐敗組織に関する連邦法(RICO法))違反の容疑で起訴しました。

3月のNYマンハッタン地区の大陪審による起訴(事業記録の改ざん)、6月の連邦大陪審による起訴(機密文書の不適切な取扱い)、8月1日の連邦大陪審による起訴(連邦議会襲撃事件への関与)に続く4度目の起訴になります(以下の記事参照)。

「トランプ3度目の起訴」(8/7)

今回の起訴はトランプが抱える法的リスクの中で、最も深刻なものになると考えられます。その意味について大統領選の展望を含めて解説します(※メルマガで解説)。

中国経済についてもご質問をいただいています。以下の記事で厳しい状況にあることを指摘しましたが、次回以降あらためて取り上げます。

「中国の日本への団体旅行解禁」(8/14)

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今週の動き
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(※BRICS首脳会議など。メルマガで解説。)

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あとがき
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レナード・バーンスタイン役の義鼻装着に「ジューフェース」と批判 遺族は擁護(8月17日付AFP)

ブラックフェイスと並んで、差別問題になる典型例ですが、こういうユダヤ人の差別に関する話は、おそらく日本ではなじみが薄く、黒人差別以上に認識されていないのではないかと思います。

記事にあるユダヤ人の「鼻」の件で私が思い出すのは、90年代に、ある日本の閣僚(有力な政治家)が米国のカウンターパートでユダヤ人だった方と会談したとき、会談の冒頭、いきなりこんなことを言い出したことです(私はその会談に同席していた友人から聞きました)(※ここから先はメルマガをご覧ください)。

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