2023/07/17 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(7/16~22)NATO首脳会議、ワグネル、ドイツの対中戦略
3連休、いかがお過ごしでしょうか。相変わらず猛暑が続いていますね。家で仕事をしているとエアコンをつけっぱなしにせざるを得ず、電気代が心配になります。梅雨の時期とは思えない夏空が広がっていますし、旅行した方が良いですね(笑)。
Saltさんも猛暑にまいっているようですが、ワインの写真がさわやかです。私も昼間からぐっちーさんとワインを飲んでいた日々を思い出します。早すぎる(?)真夏の到来を楽しみながら、気持ちよく頑張りましょう。
***********
先週の動き
***********
7/9(日)
・ウズベキスタン大統領選挙(ミルジヨエフ大統領が3選)
7/10(月)
・米英首脳会談(ロンドン)
・トルコ・スウェーデン首脳会談(ビリニュス)
・ロシアのプーチン大統領が6月29日にプリゴジンやワグネルの司令官ら35人とモスクワで会談していたとペスコフ大統領報道官が発言
・独豪首脳会談(ベルリン)
・中・ソロモン諸島首脳会談(北京)
・北朝鮮国防省が米軍の偵察機は日本海側で領空を複数回侵犯したと非難し「必ず代価を支払うことになる」と警告
7/11(火)
・NATO首脳会議(ビリニュス、~12日)
・米国がUNESCOに正式に再加盟
・米司法省がジーン・キャロル氏によるトランプ前大統領に対する名誉毀損の訴えについて同前大統領に免責特権は適用されないとの判断
・中国軍の航空機34機と艦船4隻の台湾海峡付近での活動と29機の「中間線」超えを台湾国防部が発表
・ASEAN外相会議(ジャカルタ、~12日)
・日・ポーランド首脳会談(ワルシャワ)
7/12(水)
・G7がウクライナの支援に関する共同宣言を発表
・米・ウクライナ首脳会談(ビリニュス)
・日韓豪NZ首脳会談(同)
・日・NATO、日・スウェーデン、日韓首脳会談(同)
・中国・ロシア・インドネシア外相級会談(ジャカルタ)
・ロシア国防省がワグネルからの武器の引き渡しが完了したと発表
・ロシア下院のカルタポロフ国防委員長がスロビキン航空宇宙軍総司令官(対ウクライナ軍事作戦副司令官)は休養中と表明
・ロシアのナルイシキン対外情報局(SVR)長官とバーンズCIA長官がプリゴジンの反乱直後に電話会談を行ったとタス通信が報道
・ラトナー国防次官補(インド太平洋安全保障担当)と中国の謝鋒駐米大使が会談(ペンタゴン)
・台湾の蔡英文総統とパラグアイのペニャ次期大統領が会談(台北)
・北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射(北朝鮮は新型ICBM「火星18」の発射実験を行ったと発表)
7/13(木)
・米・北欧諸国首脳会談(ヘルシンキ)
・日・EU、日・ベルギー首脳会議(ブリュッセル)
・ASEAN+3外相会議(ジャカルタ)
・中国の王毅政治局委員とブリンケン国務長官が会談(同)
・中国の王毅政治局委員とラブロフ外相が会談(同)
・中・ASEAN、日・ASEAN外相会議(同)
・ロシアのプーチン大統領が国内紙コメルサントのインタビュー記事でワグネルに正規軍内で戦闘を続ける機会を提供していたと発言
・ロシアの治安当局がワグネルの反乱直後にスロビキン航空宇宙軍総司令官ら10数人の軍幹部を拘束したとウォール・ストリート・ジャーナルが報道
・ウクライナ南部のロシア軍部隊を指揮していたポポフ少将が軍上層部に前線の惨状を伝えたところ解任されたと表明
・中国軍が米海軍の対潜哨戒機「P8A」の台湾海峡上空での飛行を発表
・中国が生成型AIサービスに関する管理弁法を発表(8月15日から施行)
・ドイツが初の中国に関する外交戦略を策定
・英議会の情報安全保障委員会が中国の脅威に関する報告書を公表
・タイの国会が首相選出の投票(前進党のピタ党首が過半数を得られず)
7/14(金)
・ベラルーシ国防省がワグネルの戦闘員によるベラルーシ軍部隊への訓練指導を発表、ワグネルによるベラルーシ軍部隊への訓練実施に関するロードマップの作成を発表
・米教育省が学生ローンの一部免除を発表
・米下院が24会計年度の国防授権法(NDAA)案を可決
・東アジアサミット(EAS)外相会議(ジャカルタ)
・ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合(同)
・日米比外相会合(同)
・中国の王毅政治局委員とインドのジャイシャンカル外相が会談(同)
・中国の王毅政治局委員とEUのボレル外交安全保障上級代表が会談(同)
・仏印首脳会談(パリ)
7/15(土)
・韓国の尹錫悦大統領がキーウを電撃訪問
・ロシア・南ア首脳電話会談
・インド・UAE首脳会談(アブダビ)
・TPP閣僚会合(オークランド、~16日)
●NATO首脳会議
NATO首脳会議がリトアニアのビリニュスで開催されました。ウクライナのNATO加盟については、やはり具体的な見通しは示されませんでしたが、G7が「ウクライナ支援に関する共同声明」を発表し、NATO加盟が実現するまでの間、長期的な支援を行うことにコミットしました。
「NATO・ウクライナ理事会」が新たに発足し、その初会合にゼレンスキー大統領が参加しました。また、日韓豪NZの4か国も昨年に引き続き、「アジア太平洋パートナー国(AP4)」として参加しました。
NATO首脳会議に先立ち、トルコのエルドアン大統領はスウェーデンのクリステション首相と会談し、スウェーデンのNATO加盟を認めるとの方針を表明しました。NATO首脳会議での記者会見でエルドアンは、トルコ議会の承認は10月以降になるとの見通しを述べました。
いずれの結果も、前回の記事(以下リンク参照)で述べたとおりの展開でした。また共同声明では、昨年に続いて中国についても画期的な言及がなされました。これらのポイントについて解説します(※メルマガで解説)。
・「NATO首脳会議」(7/10)
●ワグネルの動向
プリゴジンの反乱が終息した直後の6月29日に、プーチン大統領がプリゴジンやワグネルの司令官ら35人とモスクワで会談していたとペスコフ大統領報道官が発言しました。
またプーチンは、国内紙コメルサントのインタビューで、ワグネルの戦闘員に対し、「1か所に集まり、従軍を続ける」ことを認める、その場合、全員が「セドイ(「白髪」の意味)」というコールサインの幹部アンドレイ・トロシェフの指揮下に入ることになると提案したことを明らかにしました。
これに対し、ワグネルの幹部の多くはうなずいたものの、プリゴジンは拒否したとしています。さらに、「ワグネル」というグループは事実としてはあるが、法的には存在していない、ロシアには民間軍事組織のための法律がないからだ、正式な合法化は議会が検討すべきことだ・・などと述べたと報じられました。
・「プリゴジンの帰国?」(7/10)
一方、ベラルーシ国防省は、ワグネルによるベラルーシ軍部隊への訓練実施に関するロードマップを作成したと発表しました。ワグネルによる訓練も始まったとして、映像も公開しています。
また、ウクライナ南部のロシア軍部隊を指揮していたイワン・ポポフ少将が軍上層部に前線の惨状を伝え、解任されたと表明しました(自らの音声データを公開)。スロビキン航空宇宙軍総司令官(対ウクライナ軍事作戦副司令官)の動向もいまだ不明で、下院のカルタポロフ国防委員長は「休養中だ」と述べています。
このようにワグネルをめぐっては、先週も様々な情報が流れました。今のところ、これまでの記事で述べた考察に沿った動きが続いていますが、いまだ状況は流動的で、不透明な部分が多いです。そうした中で、現時点で分かる限りの考察を述べます(※メルマガで解説)。
●ドイツの対中戦略
ドイツが新しい対中国戦略を発表しました。先月の国家安全保障戦略(以下の記事参照)に続く重要な戦略文書になります。
・「ドイツの国家安全保障戦略」(6/19)
対中戦略が発表されることは上記記事で指摘していました。そのポイントを解説します(※メルマガで解説)。
***********
今週の動き
***********
(※メルマガで解説。)
***********
あとがき
***********
■ アントニオ猪木vs.モハメド・アリ “世紀の一戦”の真実(7月7日付NHK)
NHKの「アントニオ猪木vs.モハメド・アリ “世紀の一戦”の真実」を見ました。既知の話がほとんどでしたが、映像とインタビューが豊富で、当時の雰囲気がよく伝わってきて、面白かったです。
惜しむらくは、番組の最後に、この一戦を契機として、猪木が「異種格闘技戦」を本格化させ、それが現代につながるというレガシーの解説がありましたが、その説明が十分ではないと感じられたこと・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。