2005/08/24 09:42 | 郵政民営化 | コメント(20)
再び郵政民営化について
成城大学お坊ちゃま君コースのはっしーは写真を見て、「絶対無理、食えない!!」と断言してましたが、とりあえず小豚、ヤサイカラメニンニクタブルを完食。おいしかった!! と言っておりましたよ。まあ、目黒は三田の「麺少なめ」よりまだ少ないかもしれないので、はっしーには丁度良かった様子。次はいよいよ本店デビューをさせてやる!! と詰まらん事に朝から燃えております。
さて、どうなるのかとひやひやしましたがまあ、一度止まってくれてむしろ安心したのが日本株。このまま上がると正にスピード違反でして、一度切符を切られてしまうと免停期間が発生しますので、このあたりでブレーキを踏むのが正しい。冗談ではなくて、この免停期間というのはよくありまして、120日なんてなるとばかになりませんので、これでよかった、という事だと思います。
このところ為替のコメントをしていませんが、台風シーズンはなぜか迷走する、という格言だけをご紹介しておけば十分だと思います。正に迷走し始めましたので、ポジションは傾けないようにしましょう。
さて、郵政民営化。
昨日、日ごろから親しくしているアメリカの某経済誌の記者からインタビューを受け、郵政民営化に反対している連中に対し反論してくれるかな、ということだったので、つべこべ言ったのですが、その主な点を列挙します。なぜかなかなか納得できる説明をされないので、頼むよ、ということでしたので、日本を代表する気持ちで答えました(笑)
1.郵貯、簡保とも一円足りとも国の資金を使っておらず、全て自前でやっているのだから、とやかく言われる筋合いはない。
発言者:亀井氏、田中長野県知事他
税金を払っておらず、しかも「ただ」で、「日本国」という信用を、いわばギャランティーを買っているのだから現状維持できるのは当たり前。固定資産税、法人税、社員の福利厚生、年金その他の保険料、更には一般の銀行が払っている預金保険料をすべて負担してもまだ黒字だというのなら証拠をみせてほしい。生田総裁も国会でこのままの公社で、全て民間並みに負担をすれば郵貯を含めどの事業もひとたまりもないと、証言している。
郵貯に関しては一般の金融機関が厳しく取り締まられている名寄せ、を一切検査する機関がなく、それだけでも不公正が発生している事も事実だ。
2.郵貯350兆円はすべて安全な資産に投資されており、このままでなんら問題はない。
発言者:亀井氏・民主党岡田代表
そのうち国債が150兆円あると見て、これが本当に安全かどうか、という議論もあるが、それを置いても、残り約200兆円の投資(殆どが財投経由、所謂公共事業に投資されている)が今いくらの価値になっているのか、実はだれにも判っていない。デューデリジェンスできないからだ。
ぐっちーは10年前まだ郵政省を担当していた時貯金局の副局長に同じ質問をした事があります。
答え:これは大蔵省経由で財投に振り向けられており、どこに投資されているかは当局としては関知しない。すなわち投資先に何が起ころうとも大蔵省が返済してくれるので、マッタク心配していない・・・
だそうです。これで本当に安全な預金だとお考えになりますでしょうかね。
強調したいのは今民営化して、全部デューデリジェンスをかけて、精査してみたら200兆円しか残っていませんでした、という可能性は十分あると言うこと。民営化しない限りこれを明確化する方法はないし、10年後に民営化してそれが明らかになっても、もうその時の日本にはそれを吸収する経済力、資本力はないかもしれない。今でも苦しいが、それでもまだ国に余裕があるのだからいまやるべき。もう一刻の猶予もするべきではない。
恐らく道路公団の様に、直接事業の簡保の宿、やゆーぽーとの発注などを通じて巨額の不正資金が動いているに違いなく、反対論者はそういう波及も恐れているのだ。
3.今民営化すると国債の受け皿がなくなり国債が暴落する。
発言者:これは多数の国会議員が発言している
もし民営化してファンドマネージャーが国債を売るとするとそれはクレジットに見合わないリターンしかないからである。ということは、これを預金者から見た時には、適切な運用がされていなかったということで、それこそ民営化する理由がここにある。先に公共投資の不良債権化の問題を提起したが、国債が本当に安全かつ有利な運用手段であり続ける限り、プロのファンドマネージャーは売らないだろう。
しかし、もし国債にその価値がないとすれば価格が下がるのがあたりまえで、それでも買え、というなら預金者にゴミ箱代わりになれというに等しいではないか。これにより、価格下落を防ぐために財政赤字を切り詰めるという圧力がかかる訳で、国債が適正な価格に維持されるべく様々な制度が導入される事になり、それによって適切な価格に国債が保たれるのが正常だから、この議論は本末転倒。むしろ日本国債が暴落しても郵貯はこんなに安全です、という運用をするべきであろう。
更に、もし本当にポートフォリオの変更が必要だと判断して、国債を売ろうとすれば、役人であればもう、決まった数量に向けてひたすら売るわけで暴落は必至。
プロのファンドマネージャーで、自分で自分の首を絞めるばかはおりません。密かに値崩れを起こさないように売る技には長けている訳で、むしろだから早く民営化しなさい、という事になるのだ。
4.民営化すると外資に食い物にされのっとられてしまう。
あほか、といいたい。ホリエモンに聞いてみなさい。
もし外資に本当に買われたくなければ上場しなければ良い。もし上場しても各種防衛策を打っておけばよいだけの話。いつの時代の話をしているのだろうか。むしろ株を買い占めたくなるほど魅力的な金融機関になっているなら国民資産の見地からは万々歳だ。
政府にとって、民営化して、効率をあげ、企業価値を高めるという事は保有株の価値を高める事に他ならず、民営化による直接的な税収入の確保、のほかに株式価値の上昇によって、将来これを売ることで財政赤字の解消に役立つ訳だ。優良な企業資産と考えるなら、今民営化して一刻も早く企業価値を上げる事が財政の面からも合理的である。
5.郵政27万人の雇用が失われる。
発言者:これも多数国会議員。
これまで民間でリストラされた人たちはどうでもよくて、なぜ郵政公社の人たちのリストラだけが問題になるのか、マッタク意味不明。これを言うなら、郵政公社利益代弁党、と党名を変更されたらよろしい。
最後に民主党のとりあえず限度額を下げる作戦・・・これが最悪。
民間金融機関は預金保険機構が(保険料を厳しく徴収するために)名寄せを精査し、10円でも預金が残っていれば保険料を取り立てている。一方今のまま郵政公社を残してしまうとこの検査がいつまでも行われず、本当に700万しか預けていないのか、だれもわからない状態が続き、今となんら変わらない。そしてそれこそ何もわからん役人上がりの運用者が、預金の引き出しに備えて国債を売れば、暴落するリスクは高いというのは前述の通りだ。
以上が大体の内容です。100%あなたの意見がリーズナブルだ、との事でした。まあ、あったりまえだよね。
という事で台風が近づいているようなので皆さん気をつけてください!!
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20 comments on “再び郵政民営化について”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
最近ブログを見ていて、郵政民営化について興味深い議論がされているところをいくつか見つけたので、紹介しておきます。郵政民営化に賛成のサイトも懐疑的なサイトもあります。
マスコミでもこのくらいの記事があればいいんですけどね。
bewaad institute@kasumigaseki
http://bewaad.com/
finalventの日記
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/
マーケットの馬車馬
http://workhorse.cocolog-nifty.com/blog/
ただこのあたりの記事を見てると、郵政民営化しても前途は厳しいのではないかという気がしてしまいます。(民営化しなければなお厳しいですが)
ども。業界がら酒びたりのオヤジにとって、いつも明快な話を楽しく読ませてもらっています。
何故、郵政民営化か?オヤジにもよく理解できました。ということで事後承諾で恐縮ですが、オヤジのブログ読者にもここを読め!とリンクさせてもらいました。
いきなり限度額下げとかいう最悪の策を
出してくるあたり、民主党の準備不足を
感じずにはいられません。これって、
もしかして、岡田先生の独走なのかしらん?
ご無沙汰しております。いつも勉強させていただいておりますが、最後の部分はちょっと疑問を感じたのでコメントさせて頂きます。
>民間金融機関は預金保険機構が(保険料を厳しく徴収するために)名寄せを精査し、10円でも預金が残っていれば保険料を取り立てている。
預金保険法で名寄せのデータ整備が義務付けられており、金融庁長官の命令の下で預金保険機構が金融機関の対応状況を確認する事になっていますが、それと預金保険料の徴収は別の問題ではないかと思いますが。(http://www.dic.go.jp/seido/manual.pdf)
>一方今のまま郵政公社を残してしまうとこの検査がいつまでも行われず
それは郵政公社に対して厳格な名寄せを強制するように手当てをするようにすれば良い話であって、経営形態がどうのこうのというのとは別問題ではないかと。
以上、ぐっちさんのおっしゃりたい趣旨は良く判っている(つもり)なのにあげ足とりみたいなツッコミで恐縮ですが。
>4.民営化すると外資に食い物にされのっとられてしまう。
郵政民営化に反対する人は、これに引っかかってる人が多いですね。ぐっちーさんの言われる
>むしろ株を買い占めたくなるほど魅力的な金融機関になっているなら国民資産の見地からは万々歳だ。
のような思考はされてないようですね。株式投資でもちょいとやってみれば容易に思いつくことなんだけど。
うーん、まったくそのとおりなんですよね。
大昔?、日本の民間金融機関についても、「護送船団方式」とかいって、結局官も民もあーだこーだ言いながら、結局、現状維持を選択。その結果、日本の金融産業の競争力が、どんどん落ち込んで・・・現在に至る、というコンテクストでとらえる(アナロジーかもしれませんが)と、さらに分かりやすい気がします。早い時点で自ら率先してやっておかなきゃ、いずれ、自らの意思に反して、メチャメチャにやられてしまう、ということになる、という構図は、わりと一般化できるような気がします。過去の失敗の教訓を生かせばいいのに、人間は、なかなか学べないのかなあ、なんてことも思ったりします。
郵便局が金融庁の管轄になく
預金保険法の適用をうけず名寄せもほおっていることが
知られていればよいんですけどねぇ
預金保険機構¥は郵貯対象にする際に、昭和46年にさかのぼって払ってもらえばいいですね。以降はアメリカ並みに体力収益力ベースで料率を変えるべきだと思います。足りなかったら貯金から差し引かれてもいいように、綿貫さんは貯金ゼロなのかも。
体力がない聖域金融に対し、これ以上国民の負担を投入することはないです。
国民は、郵貯職員30万人を支えるための奴隷ではありません。
今度は奴隷の身分から解放されるための投票と
いったところですねー。
ぐっちーさん、はじめまして。
郵政民営化について、実はわたしは本質的にはさっぱり分かっていなかったのですが、この記事を読んで感動するほどよくわかりました!
総理がすすめようとしている郵政民営化は、間違っていないのですね。民を欺いていないのだと、安心しました。これで心痛めずに民主党を攻撃できます(笑)
さくらさんおっしゃる通り、ぐっちーさんのご説明はほーんとうに分かりやすく、すぅーっと頭に入ってゆきます。ご説明がお上手でいらっしゃることと、この民営化に矛盾がないということなのだと感じました。聞いてて??となってしまったり、興奮しすぎて何を言っているのか分からないような政治家の方々のお話しは矛盾だらけですもの。
学生時代、友人が成蹊にいてキチジョージローには何度か行った事あります。衝撃的な経験でした!つい先日、小金井の方で見つけて入ってみたのですが、今ひとつ。わたしが歳をとったせいか、はたまた次郎違いか・・。やはり、おすすめ三田でしょうか。
>もし外資に本当に買われたくなければ上場しなければ良い。
>もし上場しても各種防衛策を打っておけばよいだけの話。
法律で期限までに全部売り切ることが法案に盛り込まれていますがいかがでしょうか?
また各種防衛策とは何のことを指すのでしょうか?具体的な策は既にプランニングされているでしょうか?
http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20041020-50.html#mineika-s
沢山コメントを頂いてホント感謝です。有難うございます。
Baatarismさま
いつもどうもです。ご紹介のサイト、大変参考になりました。おっしゃるとおり今でも時既に遅し・・かもしれません。
ビール飲みオヤジさま
おー、来てくれてましたか! 今度こちらでも紹介させて頂きます。最近S社のビールが飲みにくくなってきたよ(笑)
おおみや%NEETさま
ご指摘の通りかと。準備不足もいいところ、ですわね。
ドラさま
いや、その通りなんですよ。実際は。ただ、役所同士のいがみあいの構図のままでは実行不可能だろうな、と考えているモンで。今後もガンガン突っ込んでください(笑)。
ひるこさま
本当です。簡単な事が理解できない人たち=政治家というような公式が最近頭に浮かびます。又来てくださいな。
AEGISさん
おっ、お元気ですか?
いや、振り返ってみてもみんなそうでした。長銀なんてあれこれ批判されるけどあれだってもっと早く手を下していれば問題は小さかったと思うし、結局責任をなすりあって、行くとこまでいっちゃう・・・という情けない体質は60年前と変わってないという事かもしれません。又きてね!
預金保険機構さま
私が書ききれなかった事を見事に補足して頂き感謝申し上げます!! おっしゃるとおり、遡って聴取するのが筋でありましょう。
さくらさま
はじめまして、でしたか。どうもです。お褒めに預かり光栄です。小泉さんのほかのことはともかくとしても本件に関しては疑問の余地なし、ですね。また、遊びに来てください!
hannhaさん
いらっしゃいませ。hannhaにまで褒めていただいて、うれしゅーございます。これからも頑張りたいと思います。あ、ジローデビューはお済なのですね。それはすばらしい。人によって違いますけどね?、まあ、三田はなにせ「聖地」と呼ばれてますんで(笑)。最近できた神保町はかなりいい、という評判です。でも少なめで、というなら目黒でしょうか? いづれにしても一発で体脂肪率が2%くらい上昇しますのでお気をつけて!
Unknownさま
どーもです。さまざまな防衛策が実施可能ですね。スタートは全て政府保有ですから、各種ポイズンピルを導入しても今裁判所が問題にしている株主間差別、という点はクリアーできますので、まあ、壮大なTOB対策の実験としてもいい素材ですね。腕の見せ所です。法案を作っておられた方もそのあたりは十分認識されていますよ。
率直に質問なのですが、「外資にのっとられた」らいったいどういう問題が生じるのでしょうか?既存の銀行や保険会社なら「のっとられ」てもいいのでしょうか?逆に、日本の企業などが、外国の金融機関を買収することはできないのでしょうか?
もうすぐ選挙なのにもかかわらず、さっぱりわかりません。
お役人が資金を運用して利益を出してくれるなんてありえない、という漠然とした認識しかない一般人ではこんなもんです・・・。
たまねぎさん
コメント頂きまして有り難う。おっしゃるとおりですね。ちょっとここでは書ききれないので月曜日か火曜日にしっかりお答えすることに致しますので少々お待ちくださいませ。ご愛読感謝申し上げます。
ぐっちーさん、こんにちは。
私も基本的には民営化することは非常に有力な選択肢だと
考えている人間なので、どちらかというと賛成派ですが、
重要なのは「とにかく民営化すること」ではなく「どのような
プロセス・スキームで上手く民営化するか」ということだと
思っています。
そういう観点からすると、民営化をすればすべてが解決さ
れると言わんばかりの昨今の論調には、かなり疑問を感じ
ます。
>生田総裁も国会でこのままの公社で、全て民間並みに
>負担をすれば郵貯を含めどの事業もひとたまりもないと、
>証言している。
という現状であれば、民営化の進め方をよほど慎重にやら
なければ企業価値は一時的にはボロ屑同然になるので、
結局は国民共有の資産価値を下落させることになるので
はないかという気がするのですが、、、
>強調したいのは今民営化して、全部デューデリジェンスを
>かけて、精査してみたら200兆円しか残っていませんで
>した、という可能性は十分あると言うこと。民営化しない
>限りこれを明確化する方法はないし、
とのことですが、
財投資金は、政府が保証しているものなので、仮に赤字
であればその責任は政府・財務省にあるでしょうし、郵政
民営化とは関係なくそのチェックは行われるべき事だと思
うのですが、元大蔵族の方が首相であるのにもかかわら
ず、なぜそれが行われないのかが非常に奇妙です。
構造改革の主導者自身が、今どの程度財投資金が劣化
しているかという問題を把握していないというのなら、本末
転倒ではないかと。
>プロのファンドマネージャーで、自分で自分の首を絞める
>ばかはおりません。密かに値崩れを起こさないように売る
>技には長けている訳で、むしろだから早く民営化しなさい、
>という事になるのだ。
民営化後にあの巨大資金を運用する人材やその方針と
いうのは何か明確に出されているのでしょうか?
現在の郵貯が国債の安定消化をしているのがけしからん
という論調も多く見られるのですが、そうであれば民営化
郵貯がプロを使って上手く売り抜けたとしてもその後一体
誰が引き受けるのかと。
結局民営化しても、日本政府が米国債を売れないのと同じ
構造になるのではないかという気もするのですが、、、
>外資に食い物にされのっとられてしまう。
という心配は、
>むしろ株を買い占めたくなるほど魅力的な金融機関に
>なっているなら国民資産の見地からは万々歳だ。
というようなハッピーなシナリオではなく、民営化後の経営
が上手く行かず、某長銀のように公的資金を散々突っ込んだ
挙げ句に二束三文で買い叩かれるリスクを心配しているので
はないかと。
大体、民間メガバンクも相当な公的資金突っ込んで、ようやく
まともになってきたくらいなので、ヤバそうな郵貯は民間基準
であればかなり先行きが暗い予感がするのですが。
>これまで民間でリストラされた人たちはどうでもよくて、なぜ
>郵政公社の人たちのリストラだけが問題になるのか、
>マッタク意味不明。
雇用の懸念をしている方々は、民間のリストラを多数出した
これまでの経済運営にも批判的だったので、意味不明と
までは言えないのではないかと。
といおうか、民営化するしないを問わず、郵政であれ何であれ、
雇用の削減はできるだけ少ない方が、リストラ対象者のみなら
ず景気にも財政にも望ましいとは思うのですが。
リストラによる失業者の生活保障の負担をするのは結局は、
雇用保険や税金を支払っている我々にあるので。
>そしてそれこそ何もわからん役人上がりの運用者が、預金
>の引き出しに備えて国債を売れば、暴落するリスクは高い
>というのは前述の通りだ。
まあ、普通に考えれば財投運用部分から削減するということ
なのだと思いますが、それが不良債権化しているのであれば
やはり新規国債を発行して補填するのでしょうか。(苦笑)
そのあたりのスキームも含めて議論がされないと、民主党
案の評価のしようがないと思うのですが、いずれにしろ、
「下手な民営化」をしても同様の預金大量引き出しリスクは
あるのわけですし、「民営化さえすれば民にお金が流れる」
と主張して民営化に賛成している方は、国債の大量売却
を前提としているので、何だかわけわかんないです。
金融の素人ゆえ、日頃感じていた疑問点を含めて羅列させ
ていただきましたが、「民営化の是非」の議論というより、
「どうすれば民営化を無事に成功させることができるのか」
という議論こそもっとされるべきなのではないかと思っている
のですが。
自分も外資脅威論(?)を中心にエントリーを書いたのでTBさせて頂きました。読んでいただけたら光栄です。
>>graxさん
私がお答えする立場では無いような気がしますが、気になったので少し。
多くの疑問の答えは、7年大蔵省に預けるだけで10年物国債より金利がいい預託金の廃止に関連しているのではないかと思います。これを2001年に廃止したので、2008年にはすべて返却されますが、現在でも郵貯の50%あまりが預託金でその金利が莫大な利益を生み出しています。これをすべて国債に変えたらその金利差で、かなりの利益が飛びます。その前に民営化したいというのが政府の急いでいる理由のひとつだとおもいます。
http://www.asyura2.com/0505/bd41/index.html
>>愚かな投票人Yさん
僕も結局のところ預託金の廃止が大きな問題ではないかと思います。現状では民間で運用してもリスクに見合ったリターンが得られないので(だから民間銀行も大量の国債を購入してるわけですし)、預託金が廃止されれば国債で運用するしかないわけですが、その利益だけで郵政事業を支えられるかが問題でしょうね。
支えられるなら良いけど、支えられなければ別に収益源を見つけなければいけないので、そのために民営化をして経営の自由度を増やそうということだと思います。
ただ、自由度を増やしても良い収益源が見つかるとは限りません。もし収益源が見つからず、国債の運用益だけでは郵政事業を支えられないとなると、2017年の完全民営化を待たずに郵政事業の再見直しが必要になると思います。そのときは郵貯や簡保の完全廃止も検討されるのでしょう。
http://www.asyura2.com/0505/senkyo13/msg/736.html
http://www15.ocn.ne.jp/%7Eoyakodon/newversion/yuuseiminneika.htm
郵政含め民営化も、効率化も頭では正しいと思う。
日本は、アメリカの実質上の植民地であり、市場原理社会なのだから当たり前だと分かる。外資に乗っ取られるったって、本国が経営に乗り出してくるってぐらいのことだし、たいしたことじゃない。いやだったら本国に乗り込んで暴れてやればいい。
でも、なんかやなんだよな?。市場原理的な論理の展開って、人間としては虫酸が走る気がする。
だから僕はいつまでたっても気分は貧乏とうさんなんだろうな?。
でもなぜか金稼ぐことにはたけてるんだよな?。
金だけは不自由しないんだよな。
やだやだ?