2005/08/19 09:17 | 金融全般 | コメント(2)
悩ましい事態・・・
前から書き込んでますが、気をつけていないとある日突然外国人持ち株比率が急増して青くなる、なんてことになりかねません。ディスクロ一つからきちんとしませんと、かれらはいちゃもんをつけてきますので企業にとっては強敵なのです。
ただ、一般株主からすると、面白い現象で、日本人株主に対してはまあまあ、とお茶を濁す傾向が強いのですが、どうも外人に言われるとさくさく対応するケースがよく見受けられます。従って株主からすれば悪い事ではないですね。これこそガイアツの典型なのかもしれませんが、横浜銀行さんもまさか30%も買われているとは思ってなかったでしょう(笑)。
アメリカ人投資家から見ると地銀というのは魅力的に見えるのです。いつものパターンでついうっかりアメリカの事情が日本でも通用する、と錯覚する訳です。そのあたりの解読、つまり「イタコ」がぐっちーたちの仕事になるのですが、この地銀というのもかなり「イタコ」が必要な分野です。
日本の地方銀行さん、例えば横浜銀行と広島銀行を比較して違いを述べよ、といわれても、ちょっとぴんときませんね。どちらに預金する? と聞かれてもさてね、あんまり変わらんだろ、と言う事になりますね。
ところがアメリカは事情が違います。州法の制約が大きくその州によって経営方針が変わらざるを得ない、ということを差し引いても大変特徴のある地銀が多いのです。また、シティーなどの大手と比べても地元では圧倒的なシェアーを握っていたりします。
例をあげるとデトロイトに本拠地を置くコメリカバンクなんかがいい例です。ご存知の通り、デトロイトは自動車工場が集中しています。ここはアメリカ自動車産業の聖地とも呼ばれるところなのですが、働いている労働者達は殆ど日給、または週給で働いていて、まとまった収入がないという理由で銀行口座すら持っていない、という連中がごろごろしています。(エミネムの映画を思い浮かべて頂けるといいかもしれません)
このコメリカバンクは自動車関連工場で働いているという条件を満たせば安く口座を設定させたり、場合によって融資までしたりするのです。
彼等独自の融資基準があって、それに准ずる訳ですが、意外にも貸し倒れ率は低く、実際に大変な高収益を上げています。優良銀行なのです。
そうなってくるとぐっちーの友人なんかでもシアトルにいるのに口座はコメリカにある、なんて奴が出てくるんですね。利率がいいそうです。こうやって競争の結果、我々に有利な選択肢が増えてくる・・・・小泉改革でそうなるに違いない・・・となって、地銀株を買おうじゃないか、と考えてくる訳で、ちょっと我々からすると「100年早いよ」、と言いたくなりますが、ひょっとするとひょっとするかもな、とホリエモンの顔をテレビで見ていて思った訳です。そうだ、ホリエモン、選挙が終わったら地銀を買収しよう!!
ということで日本株は今日も上昇するような事になるとほとんど病気なんですが結果は如何に・・・・
では!
PS.アルケッチャーノの自然素材効果は今日も続いているようで本当に体調がいい。にんにく注射よりいいのかもしれない・・・・
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2 comments on “悩ましい事態・・・”
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・そういえば、ホリエモンと西京銀行の話、
どうなりましたでしょうか?>ご存知の方。
いろいろあっただけに、金融庁が素直にクビを
振るかどうか….はっ、もしかしたら今回の
出馬はその対策なのか(笑
・在米中には、なんも考えないで一番近くに
あったBofAに口座を開けた私。でも、今考えて
みると、WachoviaとかSun Trustでもよかった
かもしれないなぁ。え、この辺でも十分大手
ですって?(笑。も一箇所、元勤務先の
credit unionにもおせわになりました。
おおみや%NEETさん
いつもどうもです。半分ずつ出資してネットバンクを作ると言う構想だったようですが、その後マッタク話を聞かなくなりましたね。ホリエモンらしい、と言えばそれまでなんですが。得意の「頓挫」ということでしょう。西京側がかなり怒っているようですし(笑)