2017/12/27 06:55 | 野球 | コメント(14)
江夏の21球
日経の記事には用がないが、私の履歴書だけは興味のある人のシリーズだけ拾って読んでいて、ちょうど今江夏豊が連載中で、今日、いよいよ例の「江夏の21球」の所に差し掛かる・・・・はず(笑)。
1979年11月4日、広島は球団史上初の日本シリーズ制覇を成し遂げるのだが、最後の最後に待っていたのは、9回裏、ノーアウト満塁の大ピンチ。この9回に江夏の投じた「21球」はその後伝説となっていく。
ちょうど、この年に大学に入ったばかりのぐっちーは広島出身の級友と共にこの試合を大阪球場まで見に行っていたのだ。
同店で迎えた9回裏ノーアウト満塁。
バッターは当時チャンスには滅法強かったと佐々木恭介。
しかも江夏はすべて自分で出したランナーを背負っていた。
外野フライもダメ。
絶体絶命の大ピンチ。1点入ればサヨナラ負けなので、カープファンはこれはもうだめだ、とだれもが思った。普通なら当然変えられる。事実、あの時ブルペンには池谷公二郎が走っていった(これが後に江夏との確執の元となる)。
しかし、なぜか、佐々木は外野フライすら打てずに(大ファールは放ったが)三振に倒れる。この佐々木との17球も球史に残るピッチングなのだが、さらにその上の場面がやってくる。
バッターは足が速くなんでもできる石渡。
近鉄にすればこれ以上適任のバッターはいなかった筈だ。
1ストライクからの2球目、誰もがどこかで来るとは予想してものの、まさかのカウントでスクイズを敢行!
完全に裏をかいた西本監督の采配が上を言ったように見えた・・・少なくとも私には。
それを江夏が投球途中で見抜き(キャッチャーの水沼が立ち上がりかけたのを見たというが私には見えない)、投球途中でボールをウェストして突っ込んできた3塁走者藤瀬がタッチアウトになるという、劇的な出来ごとが起きたのだ。そしてそこから後続を断ち、カープは日本一となる。
詳しくは江夏さんの文章を読んで頂くとして、あそこでウェストしたボールが実はカーブだったために、多くの専門家(評論家)はあれは江夏のカーブがたまたますっぽ抜けた、と書いた。ウェストボールにカーブという選択はあり得ないからだ。
しかし、あれは江夏がカーブを投げに行っていたとき、とっさにスクイズを察知、通常だといわゆる高めのウェストボールは普通には投げられないために(握りがカーブになってしまっている)思い切り腕を振ってあたかもストレートのように見せかけ、実はカーブだったためにボールが遅く(石渡はストレートのタイミングで待っていたはず)タイミングが外れて空振りした・・・と私は今でも見ている。思い切り腕を振られたためにストレートのタイミングでバントしに行ったので空振りしたのだ。
江夏本人もあれはわざと外した、と言っているようなのですが、はてさて、真相は如何に! 今日の日経だけは読まねばなりません(笑)。
いずれにせよ、江夏と言えばタイガースのピッチャーという印象が強いわけですが、そのキャリアの中で一番輝いたピッチングをしたのがカープの時代だった、という訳です。
我々カープファンにとっても忘れられないピッチャーの一人です。
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14 comments on “江夏の21球”
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ぐっちーのコラムで・・
突然・・記憶が蘇った・・
目撃者の一人です・・
何が何だか分からない内に・・
喫茶店で棒立ちになった一人・・
真剣勝負の凄さを垣間見た・・
しかし・・
どの解説を読んでも聞いても・・
ぐっちーのを含め・・的を射ている・・正しいように思える・・
本人が何を書こうと関係がないように思える・・
伝説の試合とはそんなものでしょう・・
目撃者一人一人に・・一人一人の野球観が凝縮している・・
( ^ω^)・・・(笑
『FOR REAL 必ず戻ると誓った、あの舞台へ。』
絶賛上映中、先日見てきました。
地方都市ゆえ?ガラガラなのは映画館も予想外?
もちろん内容は良かったが、これが他球団で作って売れるのか?と感じた。
伸び盛りの横浜だから作れて売れた。
巨人なら?
編集次第でどうにでも出来る、作れると言えばそれまでだが、買う人、見る人どれ位いるだろうか?
村田選手の行き先決まらないのもさもありなん?
ベイ出身でも、お呼びじゃないのも仕方なし、か…。
俊足藤瀬は代走だったと思うが登場したときの盛り上がりは凄かった。
その近鉄の押せ押せムードを江夏は完全に消し止めた。
セパの人気の差が天と地ほどの差があった時代。判官びいきで日本シリーズは必ずパのチームを応援していた。その夢はあの一瞬で消え去った。
名将と言われた西本さん。とうとう日本一にはなれなかった。
あの優しげなそしてちょっとさびしげな表情は忘れることができない 合掌
タイガースファンとしては、大恩のある投手。チームを離れた後も活躍振りをそれなりに追っかけていました。
この試合もラジオで聴いていましたが、佐々木との対決だけが記憶に残っていました。これを『江夏の21球』として球史に残るレベルにしたのは、山際淳司氏の功績。
江夏は、1985年、ミルウォーキー・ブルワーズの春季キャンプにテスト生として参加しました。メジャーのロースターに後一歩及ばず。
ブルワーズの地元紙Milwaukee Journal Sentinel は、江夏の挑戦を讃え、“Good Luck “と励ましの言葉で送ってくれました。
野茂英雄投手がトルネード投法で米国の野球ファンの度胆を抜くのは、これから10年後のこと。
こんな本が出ているようです。
一部分の抜粋です。
https://plaza.rakuten.co.jp/amayakyuunikki/diary/201107160000/
左ピッチャーがスクイズでの3塁ランナーのスタートを
自分で見てピッチドアウトすることは難しいと思うのですが。
確かオールスターでファウルフラいをキャッチャーがとろうとしたら、取るなと手をさした。そして連続三振でした。
だれが何をいおうが
最高の勝負であったと思う
その後、不倫や略奪婚の巨人の4番が
球界のご意見番になっているのをみて
張本のほうがよほど、打った
だって彼は必ず
100パーセントに近い確率で凡退
そこから野球はみなくなった
たった21球で
日本中を釘つけにしたあの勝負
すごい
相撲は
千代の富士ー小錦 戦
すげー、と思ったけど
八百長疑惑
八百長が発覚してから相撲もみない
大谷だけは素人目でみても
格が違うと思う
でも
スターとも思えない連中の試合など
見る気もしない
>確かオールスターでファウルフラいをキャッチャーがとろうとしたら、取るなと手をさした。そして連続三振でした。
健太さん、それ、なつかしい!
キャッチャー、田淵でしたね。市松模様みたいな気性の江夏には、ファジーな田淵が良かったのかも。あのときの打者は、阪急の加藤だったかしら。
昭和46年?、記憶で書いていますから間違ってたら、ごめんなさい。江夏の、オールスター9連続奪三振!
若き日の江夏、最大の見せ場でした。
「21球」もお見事。老いて、尚。一匹狼の人生にブラボー!
那須の兄貴、お蚕ぐるみは所詮、あんなものよ。お気持ち、わかる。
ぐっちー&JD、今年一年、価値あるレポート、有難うございました。
JDへ。老婆心ながら、ぺルドンさんの文章、実は漢文調なんです。永井荷風みたいなぺルドンさん!英文でも接続詞を端折った文章がスッキリするように、日本語も漢文調にするとスッキリしますよ。
されど、JDのレポートは、的を突いていました。どこのマスコミよりも。ありがとうございます。毎日楽しみにして、読ませていただきました。感謝。
誰か書いてくれんか(笑)
ドキュメンタリー風にナ
かたや日本シリーズ、こっちはワールドシリーズの勝敗を決めた訳で、スケールが違うわ
まあ、事実関係は別にして江夏はこれで今でもメシが食えるし
ダルビッシュは思い出しくてもネエだろう
球種を読まれてだのボールが滑っただの関係ネエわな
バーランダーを見てみろや
言い訳にはならん
1球が1億、ヒット1本10億ぐらいか?
むろんダルビッシュの市場価値マイナス寄与な
もしかしたらそれ以上かもな
NYが買ってくれれば御の字
ダルビッシュもあまり高い事言わんほうがエエ
永井荷風風とは・・
買いかぶりすぎだな・・
慌てて読まなければならない・・
( ^ω^)・・・(笑
今年の関東甲信越、東北の雪は例年と比べ量が違います
本日、遭難車を4台救助
都心ナンバーは遭難車をみても全部スルー
こういう当たり前の気遣いができないのね
都心の人は
こういうところが田舎はいいと思う
傾向としては
50以上の方、高級車の
スピード出し過ぎが原因
JAFも8時間待ち
雪道にあまり高級車は関係ありません。
雪山に向かう方は
最低限、スタッドレスでお越しください
ねーちゃんが若葉のくせにノーマルで来て
この坂登れませんと泣きついたのには唖然とした
私は明日から年末の下山。
たぶん今年はスキー、早めがいいと思いますよ
春が今年は早いと思いますよ
この季節に那須あたりにノーマルで行くっていうのはもう非常識というしかありませんね。地元の方は迷惑この上ないでしょうね~。基本的に東北自動車道に乗る時点でスタッドレスは必須でしょう。東京近郊でも箱根あたりはノーマルで行くもんじゃありません。
英国製のSUVを十年以上愛用・・
夜中のドライブでプロペラシャフトが折れた・・
愛車心も折れた・・
普通乗用車に乗り換えたが・・タイヤは一年中スタッドレス・・
それでも雪には絶対近づかない・・
まして雪山なんて・・ありゃ怖いのです・・
SUV時代は割と平気でしたが・・・
( ^ω^)・・・(笑