2009/04/27 23:29 | Weblog | コメント(11)
よく似た分布
○インフルエンザ、いろいろ情報を頂きましてありがとうございました。
友人から教えてもらったグーグルマップ、貼り付けてみました。
一見してこれ何かに似ている・・・・ そう、中南米向け不良債権の保有地図。
北米、そして欧州、特に南欧に集中している。不良債権が多いくらい人の往来が多いともいえるのかもしれない。
アメリカ大陸発欧州、そして豪州となる。次はシンガポールでしょうか。影響は大きいでしょう、これは。航空会社はA380,787のデリバリーが遅れてくれてほっと一息だったんですが、これではいよいよ切羽詰ってきます。
前回のSARSの時ほど政府資金に余裕がないことも気になります。新たな火種と言っていいでしょうか。
○ストレステスト・・・・ まあ、意味が無いとは言わない。ただ、いくら失業率を上げて、GDPをマイナスに予測してみてもCDOの資産は過度に分散されているために倒産率の上昇がシニア部分に及ぼす影響が少ない・・・・というモデルになっているので、数字上はあまりびっくりするようなものが出てくることは元来無い。
このアセット同士のコラレーションをいじって関連付けてしまうとおそらく全損してしまうだろう。そうなったらどの銀行も事実上倒産という結果が出てしまうので当局はそのさじ加減に悩んでいるはずだ。
ストレステストなど無視して、一律20%なら20%で飛ばしてしまえ、といっているのはこのメカニズムによるのですが、実態に迫れば迫るほど怖くなってしまう、というか売れなくなってしまう商品の特性がよく現れています。
更に、証券化商品の債券部分、以外のアセットに対する引き当ては全米で事実上3%程度にとどまっているというデータもあり、これはストレステストで失業率などを上げればまさに直撃で、全員債務超過もいいところだろう。
公表する前になんとかしろ、というウルトラCがささやいかれるかもしれない。 表面上の平穏の裏側で事態はいっそう深刻化していると言えます。
因みにヨーロッパの銀行は何一つまだ実現していません。はっきりいってやばいです。
○どうしても納得がいかない補正予算案。全部減税にまわすべき。妙な使い方をしたって効果ないんだから。財政再建、などとまだ寝ぼけたことを言っている人もいるので、まあ、どうなんだろね。
○そして中国。先週のSPAで5兆元近いローンを出した中国政府は金のない国民を借金漬けにして中国サブプライムを作り出しているのではないか、と指摘したが、3月のM2データはプラス25%!とまさにこれを裏付ける数字となった。
すべての経済統計が下を向いているのにM2がこれだけ増える原因はひとつしかない。交換レートが意のままの元はいくらでも印刷できます・・・
さて、ご愛読頂いているアエラ。
今週から記事が引越し。もえちゃんの隣を離れます・・・・・さようなら(涙)。
で、センターページに近く、かっこよく「経済」とかみだしも打たれて結構いい感じですが、実際はあのつるつるのカラーページはコストが高いのでビジュアル性のない私の記事は安いページに移動させたんだろう、と思われます(笑)。
正直に言っていいよ、太田君!(笑)。
ということで私の記事の場所は移動しましたが引き続きアエラをよろしくお願い致します。
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11 comments on “よく似た分布”
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お尻から
這い上がり、お臍にまで来た。
出べそに
つかまって
頑張りましょうねぇ!
出べそではなく、
リンガだとしても頑張りましょう。
古代ギリシャでは、
土地の境界に突き立てそうだから・・(笑)・・
豚・・早く収まって欲しいなぁ
金融の世界の問題はそこで働いている人達で解決して貰わないとはた迷惑ですね、人類のしあわせの為に自分達の身を削るぐらいの発想の転換をお願いしたいものです、一からやり直そうというぐらいの思い切った決断をしてもらいたいものです。
ぐっちーさんのお考えの外に有ることでしょうが、中国の紙幣は非常に偽札率が高いのです。勿論私製の物も有りますが、本物より出来の良いと評判の物も有ります。
これらの製造を可能とする勢力は、言わずとも限られた存在ですので、命が惜しいので省略します(笑
地方としては中南海から押し付けられた景気対策は、“印刷工場”をフル回転で・・・との事です。
北朝鮮を中国が庇護せざるを得ないのは、上記勢力の下請けであったり、技術提供元として食い込んだ結果が多分にあると考えます。
所詮インフルエンザなんで、封じ込めなんてできませんよ。
今感染しなくても、いずれ感染しますし、心配しても仕方が無い。今後永遠にマスクするなんてできないでしょ?
対策は、罹ったら早めに医者に行くことくらいでしょう。
株買い+ドル売り=正解
豚インフルの感染が拡大してきましたね。
新型インフルの出現は予想されていたことではありますが、世界が密接に繋がっているので対応に苦慮しますよね。 ぐっちーさんも、どうぞ気をつけられてくださいね。
ストレステストも評価方法を変更していくらやってみても、結局市場から疑心暗鬼は消えません。きっちり査定をしないと、失われた10年どころの話ではなくなちゃうと思うのですが。
誰か日本の轍は踏むなと言える人はいないのでしょうかね。ぐっちーさんが言ってもダメなら、誰が言っても同じことかしら。
コラレーション?
コリレーション(correlation)?
違っていたら捨て置いてください
さすがに視点が素晴らしいとは思いますが中国元は、どうすべきと考えてしますか?
実質の固定相場を容認するのか、過去の歴史に遡りプラザ合意的に元切り上げか?
もう一つ日興の売却先をどう思います?
豚インフル、各地でチョコチョコ出てますね。
医薬品やワクチン関係の仕事をしているのですが、弊社では「豚インフルエンザと同時に、インフルエンザに似た呼吸器疾患も流行っている」と連絡が来ました。最近、気温の変化が激しいので、風邪にも注意です。
私は、感染がどの程度のものになるかは、一人一人の対策でかなり変わってくると思います。
人混みにいかない。うがい手洗い。マスク着用。体調管理。湿度の管理。
これらをこなせば、ある程度防げると習いました。
日本に上陸しないことを願うより、まず個人個人が対策をたて、実行しましょう。
流行り病は数年に1回の行事と割り切って、
自分がかからないように常に手洗いうがいを心がける事が大事だと思います。