2005/06/28 09:39 | 金融全般 | コメント(5)
束の間の平和・・
ということで朝メールチェックするとワインおごるヨ、という何とも有難いお話で、まあ、反省してるみたいなので許してあげましょう。
さて、本日の日経金融をみて、目が点になりました。マーケットに携わる人に一番初めに教えること・・・・日本経済新聞を読まないこと。まして日経金融は問題外。仮に読んでも信じてはいけないよ。であります。日経の関係者には申し訳ないけど20年間この業界にいるプロとしての感想ですから、まあ、それなりに反省して頂きたい(笑)
マーケットに長く携わっている方々の間ではこの意見は完全にマジョリティー。なぜか?
関が原の戦いみたいなもんなんですね。不真面目に取材しているとは言わないけど、何せ、人事異動が多すぎてプロの(我々のようなコケが生えてもここで生きていく)記者が育たない。日経金融に至っては大体2?3年しか経験の無い奴が取材に来るので説明してもわからないことだらけ。しかも恐らくは上司から大体の記事の方向・・・日本国債は強い、とかドルは強い、とかを与えられてそれに合う意見を合作、或いはそういう主張をしている人にしか取材しない、というまあ、作られた報道がなされる為に、もう見るに耐えないような記事になるということですね。取材しやすい人にしか聞かないという欠点も指摘されます。じゃー、朝日は、読売はどうなのよ、ということになるのですが、まあ、あれは経済新聞とは名乗ってないのだから多少は許せるし、むしろ毎日なんかのほうが余程経済、少なくとも金融に関しては精通されている方々がおられるのも事実です。記事になるかどうかは別だけど・・・
と言うことで本日の日経金融・・・たまるユーロの反騰マグマ・・・どこを取材するとこういう記事になるのか、訳がわかりません。
ついでに一面、「アングル」で長期金利一段低下の余地(日本国債のことです)と来ました。今まで、日本国債は危ないとか、落ちる、とか散々書いておいてなんなんだよー、ですね。
先程関が原と申し上げたのは正にこの点で、読者は西が勝つのか東が勝つのかが知りたい訳です。しかし、日経さんは雌雄が決してからしか、決して記事にはしないので、マーケットをやってる人の役にはたたないよ、ということになります。その点ウォールストリートジャーナルは潔いです。外れたら謝ります。しょっちゅうはずれますが、はずし方にもパターンがあるので、逆に使うことも可能です。経済新聞としての近侍を保っていただきたく今日は敢えて申し上げた次第です。
近侍→矜持 です。aneさんのご指摘で気がつきました。アホさ加減が出ていてとても日経を批判している場合ではないですね(爆)
ユーロがどうなるか・・・・それでは注目していただきましょう!!
勝負だぜ、日経!!
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5 comments on “束の間の平和・・”
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むむ・・・近侍は矜持のこと?
aneさん、ご指摘痛み入りまする。滅茶苦茶急いで打ったもので申し訳ない。訂正させて頂きます!!
世の中、様々なところで専門化が進む中、マスコミのゼネラリスト指向の弊害は、耳の痛い話です。個人的には何とかしようと思っているのですが、これがなかなか難しい。個々では専門指向を目指す記者もいるのですが、人事の壁は分厚いです。すみません。
ねこやんさんご指摘のとおり、いまごろ載っても…。N金融さん。
ぐっちさん、遊びに来ました。
と月曜日に投稿したつもりになっていたのだけど、少し酔っ払っていたので「つもり」だけだったようで・・・。
皆が読んで安心している日経の記者の質が全国紙の中で最も低いと、会社の同期が広報部時代に言っておりました。まさに同感。