2005/06/27 15:27 | 社会 | コメント(2)
凍りつくような経験・・
例の内視鏡検査とCTの結果が本日出るため、都内のK大学病院、O先生を訪ねて10時の予約で伺いました。毎度、この検査の結果の日はさすがに緊張感が高いのですよ。もし、そういう重大な病気だったらどうしよう? がんとか若いと早いとか言うし、実際に同期もあっという間だったし、いい人から先に亡くなるというし(あんたは長生きだって? どうもね・笑)、結構な緊張感です。しかし! この後更に凍りつくような展開になろーとは・・・
展開その1
朝10時の予約ですが、この病院の午前中は予約時間がずれにくく、余程の事がないと予約時間が遅れることはないのです。ここは何年もお世話になっているので知り合いも多く、前に看護婦さんから「予約時間が遅れる時は、その後の検査、とか手術の予定とかベットの空きとか、事前にいろいろドクターからチェックが入る時が多いからね、予約時間が遅れたらちょっと覚悟したほうがいいかもよ?」などと酒飲み話で聞かされていた事があり、同席されてたドクターも「そうそう」、などと言っていた事があるのです。
ところが!! 10時半、11時、11時半・・・・全く呼ばれません。しかも明らかに私より後に来た人が入り始めた・・・ナヌ!! こ、これは・・・・
展開その2
11時半を少し回り、かなり顔面蒼白になっていると、突然ナースステーションから私の名前のコールが・・・ああー、きっとドクターが緊急で遅くなってますが、もうすぐですなんて気を使ってくれちゃった訳ねー、などと勝手に想像してナースのところに行くとやおら、小声で
「本日ご家族の方はご一緒ですか?」
えっ!? 今あなたなんていったの?? 家族?? なんでやねん、なんで検査の結果聞くのにいちいち家族を連れてくるばかがおるねん? まさか、えっ?”
そうです。そういう重大な病気の宣告の時には念のため家族もご一緒にという病院が多いのです。父の時もそうでした・・・・・
もはや、これまで・・・脂汗がたら?りと流れ始めたのです。
展開その3
もう、ちびりそうになって待つこと更に30分。ついに名前を呼ばれ病室に。
ドアを開けて診察室の光景を見た途端、もう私のか弱い心臓は止まりかけました。
そこにはいつもにこにこ「おー、どうだ、元気か?、酒のんでっか?」
というO先生の姿ではでは無く、見たことも無いような難しい顔をしていて、しかも白衣の男がO先生の後ろで3人も気難しい顔でスクリーンを見ている。O先生はそのスクリーンをボールペンで指しながら何やらもしょもしょ話しているではないか!! ちらっとこちらを見た瞬間、その目はいつもの優しいまなざしでは無く、めがねの端から切れるような視線・・・・本当にその場で倒れてもおかしくなかったくらい、もう心臓がのどから飛び出しつつ、よろよろと近づいていくと・・・
恐ろしい結末
「おい、どうした、顔色悪いぞ、なんかあったか??」
「なんかあったかって、先生もう、はっきり言ってください。お願いします。もう覚悟はできてます!!」
「んー、何のはなし???、なんも問題無しよ。全然平気。しっかしあれだけ酒飲んでて元気だねー、君。えっ、あ、悪い悪い、この連中、研修医でさ、今CTの画像の見方を教えてるんだよ。まあ、慣れるまで大変だからさ、ごめんなー、お前の体の中身、無断でみせちゃったよー、あはは」
「・・・・・」
あははじゃねーって!!(怒) ホントに死ぬかと思ったぞー! これで心臓麻痺で倒れたら責任とれんのかー、おやじ?!!
顔面蒼白の顛末を話すと看護婦も腹を抱えて大笑い。
「いやー、先週おれ一回学会でスキップしちゃってさー、その分が今日に回って大混雑なのよ、すまんねー、えー、家族を連れてきたか聞かれたって? なんでだろ、あー、同じ苗字の患者さんと勘違いだねー、○○子ちゃんもさ、今年4月からなんだよ、かわいいでしょー、許してあげてよ、そっちの人は今日ムンテラ(手術の説明のこと)なんだ、それで家族よんであるんだよ。あはー、そりゃあせっただろー、かわいそうだったねー、精神安定剤でも処方してあげようか、ぐへへへ。まあ、いい薬だよ、たまにはひやひやしないとな! 体は大事だからねー・・」
あんたに言われたくないワイ。いつか訴えてやるー、やぶ医者あー、へぼ病院めー・・・
まじで、仲がいいからこれで済んでますが、ほんとに訴えられますよ、こんなことやってると。
さすがにげっそり。ビールを飲む元気も無く、つよーい日本国債のスクリーンを横目で見ながらぼーっとしているぐっちーです。1週間分くらいのエネルギーを放出してしまいました・・・・
今日の接待は断ります(苦笑)
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2 comments on “凍りつくような経験・・”
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私は本日、内視鏡検査を受けました。麻酔付きです。いつもは健保指定のところで受けるのですが、近所で探したら、腕のいいクリニックがありましたので、そこで受診。評判どおりで満足しております。私はバリウムを飲んでも必ず再診になるので、最初から胃カメラを飲むことにしております。これからは近所で済まそうと思います。麻酔付きの難点は、終わった後に説明を受けても、記憶がおぼろげであること。まあ、問題ない、ということだけ分かればいいのですが(笑)。
お父様のお話、さぞお辛かった事でしょうね。私は2年前に実弟を悪性の腫瘍で…先にいってしまいました。すみません、この記事の焦点ではないですね。ぐっちさんの体験は「幸いへの黒い扉」を開ける感じでしょうか。結果が純白(なんも問題無しよ)で良かった。喜怒哀楽は健康だからできることと痛感です。今日は妙に画面がにじんで見えました。