2005/05/26 09:03 | 金融全般 | コメント(0)
日本の金融機関はもうたまらん!!
おはようございます。
昨日は某作家(こういう業界の作品を沢山書かれている女性ですが)の健康祈願祝い飲み会!?に参加。うまいワインをしこたま飲んで参りました。ごきげんです。
さて、アメリカは落ち着いたものです。流石に上げに上げた米国債も一服。まあ、ロングウィークエンドといって土日月の3連休ですのでポジションをてじまった向きも多いかと思いますので、本格的な「踏み」は来週ですか。アメリカは日本みたいに休日がたくさん無いのでこういう3連休なんていうともう木曜日あたりからみんなそわそわし始めて仕事にならないんです。余談ですがこのメモリアルデーをもってNYKは夏の始まり、と認識されています。日に日に緑が濃くなっていく、おそらく一年で一番よい季節を迎えるのです。
問題は日本。UFJ銀行の優先証券の配当がとめられてしまいました。もちろん法律上、全く問題のないアクションで、もともとOPCOと呼ばれる優先証券は、債券と株の間、と言ってよい代物で、赤字になれば利払いを停止することができます。配当と呼んでいる位なので限りなく株に近いのは事実ですが、日本ではこれを劣後債券と同等と扱って、まず利払いを止めることはないよ、といって売りまくってきた、という歴史が存在します。
事実、長銀など、事実上潰れた銀行なども劣後債の償還までしましたし、赤字に転落した銀行でもこの優先証券の配当を払い続けたので事実上、赤字でも大丈夫だね、と認識され、まさか天下のUFJ銀行が配当を止めるなんて、有り得ないという判断で買い続けた訳です。それに引き続き、本当に危ない赤字続きの地銀などの劣後債がばんばん発行され、なんとなく、まあ、大丈夫よ、と言い続けて投資家は買い続けた訳です。従って今回利払いが止まったと言うのは限りなく重く、もしかしたら償還もしないかもしれない・・・・
おそらく今年三菱と合併してしまうので、あとは三菱にお願いね、という極めて稚拙な経営判断が働いたものと思われますが、絶対に払いますから、と言いながら売りまくった事実は隠せません。金融機関としてあるまじき行為ですし、買ったほうもまさに「モラルハザード」と言われても仕方ないでしょう。相当多くの金融機関がこの優先証券を保有しています。アメリカなら確実に株主代表訴訟物です。経営者は恐らく逮捕でしょうね。
と、ここまで書いてきてある友人の優秀な投資家と話をしていて、もしかして??
という話が出てきました。
これ、結構高いファイナンスなんです。相当苦しいときに出しているので高い利回りを付けました。合併する三菱からするとこんなたけーファイナンスいらんわ、と考えている可能性は十分ありますね。ということは、
利払いを一回飛ばして値崩れしたところを買い戻せば・・・・・
ビューティフルですよね、これ。
合併してしまえば三菱ですからね、昔の話は関係ないよ、といえるしな?、困るのは他の劣悪銀行だけだしね、見れば見るほど魅力的。
なんだか疑心暗鬼になってきました。
では
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