2012/08/19 17:45 | マーケット | コメント(15)
講演会のお知らせ、および今週のぐっちー
さて、いよいよグッチー講演会の一般ブログ読者向け申し込みを本日21時より開始致します。
応募状況によっては早い段階での売り切れも予想されますが、その場合の追加席の手配なども考えておりますので、どうぞご応募くださいませ。
下手をすると今年最初で最後の一般講演会になってしまいますので、是非、ご参加ください。
お待ちしております。
講演のテーマはいつも個々の経済事象についてはお話しているので、全体的なシナリオ・・・資本主義、あるいは日本経済はどこへ向かっているのか、というようなビッグシナリオのお話ができればと思っております。
もちろん9月10日にユーロ崩壊となったら、そういう話にならざるをえませんし、まあ、状況に合わせてベストを尽くします。
今回は前半、クロコダイル通信の前橋さんがオーストラリアから駆けつけます。後半がワタクシ、というダブルキャストですのでよろしくお願い申し上げます。
夜の懇親会の方はメルマガ会員の方だけで満席となりましたので、今回は一般読者の方へのご案内はできないことをご了承ください。残念ですが、またの機会を作りますのでお待ちください。
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さて、メルマガ。
まず添付グラフは読者様用参考資料でミシガンサーベイのものです。
まあ、こんな感じなんですよ、実際は・・・・。
今週は比較的静かな週でしたが、今後をのアメリカ経済の動向を占う数字は結構盛りだくさんだったので、細かく分析してお伝えしております。
欧州はギリシアから出られなくなってしまった査察団のお話。
日韓金融協定についてはブログでは書けない真実(あまりにも書きこみが増えてしまいそうなので)を追加・解説してあります。まあ、みんなが考えているほど簡単ではないのです、韓国の状況は。
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アエラはまさにその日韓金融協定について書いています。こちらの読者はよくご存じでもアエラの購読者には驚きの内容の連続だと思います。たぶんぐっちー自身は相当たたかれると思いますが、覚悟の上ですし、アエラ編集部の皆様の心意気には感謝しております。
SPA!のマネー特捜本部も今週はワタクシが担当であります。
ロンドンオリンピックが終わったわけですが、経済オリンピックをやったら日本は何位くらいなんでしょうかね・・・というお話を書いています。
このテーマ、実は岩手に来てから真剣に考えているテーマです。
東京・ニューヨーク・上海など世界的大都会だけで生息してきたワタクシにとってこの6月からの岩手県紫波町での生活は良い意味でも悪い意味でもショックの連続でした。
岩手は相当田舎で、正直生活も楽しくないし、やはり東京にいないと何もできないんだろうな、と心底信じ切っていたのですよ(紫波町のみなさま、ほんとすみません。たまに来るにはすごくいいんですけど、住むのはどうかな、と感じるわけですね、東京の田舎者は・・・)
しかし、来てみたら全然感覚が違う。まったく違うのですよ。
一言で言い表すのは難しいですが、毎日暮らしていると、その豊かな自然はもちろん、その恵みである野菜などの農産物のおいしさに驚嘆し(しかも安い!)、横断歩道できちんと停車する車、電車の中では当たり前のように老人に席を譲る若者、奥様同士の子育て助け合いコミュニティーの子育て支援の助け合いなどなど、東京でこれらのサービスを受けようとお金に換算すると(お金に換算してこれだけのサービスを受けると・・・いう考え方を経済学では取ります)おそらく年収3000万円あっても無理でしょう。(手取りが1500万円位ですから、これに住宅費、交通費、学費その他を考えたら絶対無理です)
しかし、ここなら、年収300万もあればおつりが来ます。
紫波高校も決して偏差値は高くありませんが、大変レベルの高い英語教育を提供して頑張っています。
実際英検1級を取るような学生も出始めました。東大に合格するのは難しくても英語さえできればワシントン大学(UW)なら合格します。就職率も抜群ですよ。
無理して稼いで突っ張って、ワイン片手にファーストクラスで往復してメルセデスに乗ってあくせく1億円を得るのと、ゆったり暮らして安全で快適なコミュニティーに溶け込んで稼ぐ300万円、どちらに価値があるか、と言われるとまったく不明です。
要するにGDP、国民所得などの数字に表れるものだけで、富や人の幸福度を測れる時代はとっくの昔に終わっているような気がします。少なくともこの豊かな自然環境すらGDPにはカウントされていませんし、チップもありませんから、このすばらしい皆様のサービスもまったくカウントされません。
そういう話をSPAには書いてあります。
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このあたりの紫波体験話は是非本にしたいと企画しておりますので、お楽しみに。
わたくしの著作の第一号も現在準備中でそろそろ産まれそうです。
その節はまたよろしくお願い致します!
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15 comments on “講演会のお知らせ、および今週のぐっちー”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
地域の助け合いってほんとすごい価値がありますよね。
家族を持って初めて実感します。
我が家は夫婦共働きで、子供が家に一人の時間が、短時間ですがどうしてもできてしまいます。
一応携帯も持たせたりしていますが、隣近所に知り合いが多いと安心感が全然違います。
もし隣近所に知り合いが皆無で
安心をお金で買おうと思ったら、いったいいくらかかることか…
まぁそれだけでなく
花火して遊んだり、子供同士仲良くできたりと
ほんといろんな面で良い事が多いですね。
田舎には仕事が無いので、職場は都会ですが
都会に住むのは絶対嫌だと思う今日この頃です。
それから、親兄弟は近くにいるほうが絶対いいですね。
最近祖母や叔父(独身)の体調が悪いのですが
見にいこうにも場所が遠すぎるんですよね…
核家族化、少子化、都市集中化などで
日本は、人生においてすごく大切なものを
かなり多く失ってしまってるような気がします。
かといって、生きる為に稼ぐ事も大事ですから
世界と戦う為の「効率」「システム化」だってもちろん大事。
ここらへん、折り合いをつけるのは難しいものですね…
過去五輪後の動きをみるに
00年 シドニー五輪 ユーロ安
04年 アテネ五輪 ドル安
08年 北京五輪 リーマンショック
12年 ロンドン五輪 ユーロ(PIGS)崩壊~世界恐慌?
とだんだんスケールが大きくなっているのでグッチーさんの予想が当たる可能性は高いですね。
後は我々庶民が資産防衛を備えるにはどうすればいいか円だけを握りしめてるだけで十分な備えになりえるんでしょうか?
じた通り・・
頭まで・・紫波に・・浸かった・・
いっその事・・岩手県人で生きるか・・(笑)
都会人が・・田舎にハマる・・やられると・・実は怖い・・
研ぎすまされた・・神経・・メスも・・いつしか・・鈍刀になる・・
気になる兆候はある・・
にしても・・
兵士の休憩も・・必要・・
休息が済めば・・都会に・・治療に戻るか・・(笑)感
紫波にいらっしゃいます?
西に・・希臘・・
東に・・韓国・・
文化・・誇るが・・
希臘・・オスマン帝国領土・・四百年・・
韓国・・中国皇帝歴代属国・・千数百年・・
精神・・武夷岩茶の根の如・・
ぐっちーさんも・・外国生活は長い・・肌でも感じているはず・・
国が侮られたままでは・・国益の損失に・・直結・・
韓国在・・各国大使館・・
李明博大統領発言・・本国に送信済み・・
各国トップは・・日本の出方を・・値踏み中・・
発言が・・
どのような内容か・・国民は知らされていない・・
知らされていないのは・・
日銀の円の下の力持ち・・とぐっちー・・
日本国民も・・
韓国国民も・・知らされていないのでは・?
韓国通貨防壁は厚い・・日本の助け無用・・韓国側・・
障子紙より・・厚いだろう・・
若き都知事でも・・破れないだろう・・
だが・・
日本が手を引いた・・知られた瞬間から・・
殺到する飢狼集団には・・薄すぎる・・
敵対する国間よりも・・
同盟国同士の紛争の方が多い・・歴史・・
どう決着するか・・不明だが・・
朝日・・宮内庁・・今後百年・・天皇の訪韓はない・・
百年・・天皇の訪韓が無いなら・・
臣総理大臣が・・訪韓するわけにはいかない・・
とりあえず・・
豪州に働きかけ・・「東海」表示の撤廃から・・始めて欲しい・・・
どの位の授業料が必要か、ちょっと見てみました。
Univ. of Washingtonは、一年三学期制で一学期当たりの授業料(諸費用込)が約1万ドル。(シアトル・キャンパスの場合)
理屈としては、10学期で必要単位数を取得できます。実際には、12学期4年かかると見ておくものでしょう。とすれば、12万ドル。つまり、千万円弱。
一方、首都圏の大学だとどの位の授業料でしょう? 一例として早稲田大学を見てみました。
人気のある理科系の学科で4年間で650万円程度です(入学金込み)。
差額は約350万円です。
ところが、日本の大学は国立私立平均で学生一人当たり一年間約60万円の助成金を税金から受け取っています。4年間で240万円です。
これを橋下市長が考えているようなバウチャー制度で大学生に直接支給するように変更すると、どうなるか?
シアトルと東京の生活費の違い、アルバイトが出来る/出来ない等といった条件も加味しないと正確な比較はできません。
しかし、UWと早稲田の競争の様子は一変することは間違いないでしょう。
地域を活性化するには、こういう所にも目配りが必要だろうと思います。
それなら岩手県に移住して来なさい。東京にはたまに出稼ぎで出て行けばよろしい。
執筆はネットがあれば十分用が足りるでしょう。ゆったりとした生活からは、より素晴らしい文章が書けるでしょう。
エコノミスト活動やファンドの仕事も基本、ネットとスマホで十分可能でしょう。講演会などテレビで十分です。
岩手県での生活には何物にも代えがたいものがあります。人間らしい暮らしが出来ます。無味乾燥した東京砂漠で生きているよりずーとマシです。
サンサー♪、と、こんな感じでしょうか。ハァー、ヨイヨイと来たもんだ。
学生時代に北海道、東北を集中的に貧乏旅行しました。まだ日本語(標準語)でのコミュニケーションが困難な地域がまさにその田舎にあったのです。でもでも、民宿では山モリの海の幸、死ぬほどホタテとカニを食ったあの日。都内なら10万近くの料理でした。未成年だった私に地酒をたらふく飲ませやがったオーナーに(笑)ついつい愚痴っちゃったんですよね。何のための大学かわからんであがいているって。そしたらここで漁師でもやるかぁって笑っていました。当時バブルで大学内に南北問題がありました。親の財力こそモテ度であり偏差値でした。でもあの夕食は、地方と東京の間に10倍以上の虚飾の闇を感じました。まぁ田舎にいると確かに感覚は鈍ると思いますが、その平和、平凡も貴重だと思います。
大学なんて授業料高いわりに・・結局儲けるためですよね。
入るときの十分の1の勉強で遊んで卒業なんて、詐欺のレベルですよ。(すみません。)
その民宿ですが・・たぶん・・津波にのまれたと思います。
最近考えていたネタ。
人生、負けたと思う瞬間…
見るからに貧乏な子沢山の若夫婦の心からの笑顔…
皆さん、腹の中に溜めた言いたい事、多いんです
我慢してたんですね
ネットの良い所と悪いところが同時に出ているようで
ぐっちーさんやスタッフさんも大変な事でしょう
どうしたら活力ある日本にもどるか
他国から舐められないか本気で議論が必要ですね
とくに政治家、地方議員考えてもらいたいものです
自国の通貨防衛が出来ない国だけには負けて欲しくないですね
歳を取って来ると感じ方や考え方が変わって来ますね、強い刺激の経験でも変わりますね、当たり前と言えば当たり前ですが。
老人会長さんが言っていましたが、六十歳になると準会員として老人会に入れるので、五、六人の女性に勧めると「老人会の話なんかして貰いたくない、老人会に入る気はありません」と睨み付けて言うそうです、老人会に入っていた方がいろいろ楽しいのにとほとほと困っていらっしゃいました、町会役員会でも男性は高齢社会なので歳の話をよくしますが、女性は「歳を取るととか、なんせ歳の話をするのは止めて頂きたい」と言いますね、心身ともに丈夫な人が多いんでしょうか。
でも気付いたのはいいことですよ。私京都に接する田園地帯に住まうのですが、今年で4年目。人は皆都会の高級住宅地をゴールに設定しがちですがいやいや。教えたくないぐらいよいです。この手があったか・・・。という感じですね。空気、景色、食べ物。家も広々。紫波と違うのは都会が近い。それはそれでよい。都会の楽しさもあるし。富裕層向けの住宅地とかつくったら売れるのではないかと思ったり。ものはやりよう日本にもまだまだ可能性があるとこんな場所からも思うのでした。
>岩手は相当田舎で、正直生活も楽しくないし、やはり東京にいないと何もできないんだろうな、と心底信じ切っていたのですよ
>要するにGDP、国民所得などの数字に表れるものだけで、富や人の幸福度を測れる時代はとっくの昔に終わっているような気がします。以下省略
私も仕事の関係で、家族帯同で田舎に住み始めました。
そろそろ持家を意識する歳になって、田舎に来る前は、都市部で持家を持とうと考えていたのですが、夫婦揃って、今は真逆の発送になりつつあります。
子供の教育(学校という面)だけが引っ掛かりますが、自然の中で戯れる子供の姿をみていると、それもちっぽけな課題かなぁ、なんて思いはじめています。
東京で60平米のマンションに住んで、1時間立ちっぱなしで、〇漢の冤罪を気にして、両手を上げながら電車に乗る生活と、Door to Doorで20~30分自然を見ながら運転して出勤する生活。
ここだけ捉えても、比較になりませんね。
ちなみに都市部に比べると、全く歩かないので、メタボという強敵は存在しますが・・・
田舎は飯も美味いですしね!
東北もよかですけど、九州も住やすかですよ。
岩手に比べて夏は少し暑かばってん、みんなやさしかし、なんせ、通勤が
楽でしたい。わたしんところは、大体10分おきにバスが来ますしいつも座って通勤できます。、最終バスは中心部発で22時20分です。
生涯における通勤時間の合計とストレスの合計は・・・・。時間ば大事にしましょう。
もっとも、お客さんは昔のギャルばっかしで、降りるときは運転手さんが
「ゆっくり、降りらんですか」といってくれます。
江戸の人からしたら、眠ったような町かもしれませんが
毎日ば、ゆったりと、すごさるっとですよ、なんが幸福なんでしょうかね~
メルマガの読者です。いつも新鮮な経済情報をありがとうございます。
ところで「AERA」には電子書籍版がありますが、電子書籍版の「AERA」ではぐっちーさんの連載は読めないようです。
著作権などの問題でしょうか?
また、今後は読めるようになるのでしょうか?
次回「AERA」の紹介をされる際にでも、ふれていただければ幸いです。