2005/05/19 09:18 | 金融全般 | コメント(1)
驚くことだらけ・・でした
GMの問題も含め、親友が家の階段から落ちて金魚鉢に足を突っ込んで救急車を呼んだり、何かと驚きの多い一週間だったんですが、一番のおどろきは尊敬するかんべえ先生にここを取り上げて頂いたことです!!
溜池通信 http://tameike.net/index.htm
厚く御礼をもうしあげます。かんべえ先生有難うございました。
こうなればもう、後には引けません。いろいろ書いてしまうぞ! と決意を新たにした次第です。
さて、昨日は一言で「ショートカバーデー」であります。
株も、債券もGMも、潰れたコリンズ&エイクマンも、なんでもかんでもショートカバー
但しコモディティーを除く。これはここで申し上げたとおりめっきがはげ始め、まあ、バブルがはじけた訳ですので別。
ショートカバーファッズ(Short cover Fads)、とよく呼ばれ時たま熱にうかされたように、
ショートカバーが出まくる日です。きっかけはGMだったでしょうね。(巷ではCPIとかいうんですけどね、疑わしいです)しっかりショートしていた連中が、大量に出回ってもうだめだ?と投げた球を拾い捲った、ということになります。かなりの売買高があったこととCDSのタイトニングを伴ったことから見て間違いないと思われます。(ポジションが減れば当然プロテクションもはずすことができます)この先更に悪いニュースが出てこなければしばらくこの当たりで落ち着くのではないでしょうか。
ちょっと複雑な話がこれから始まります。SPが不適格に落とした事でこれまで「SP、Moodysのどちらか悪いほう」を採用するとしていたインデックスの基準で6月1日からめでたくGM,Fordともハイイールドインデックスに採用されます。GMはSPが、FordはMoodysがジャンクに落としてしまったわけです。もう「投資適格」のインデックスには採用されません。
ところが運良くというか、悪くというかインデックスの採用ルールが7月から変更になる事が既に決まっていて、こんどはそれぞれの「平均」となります。今のままですとGMはMoodysが、FordはSPが格付けを変えていないのでこのまま行くと7月にはまた「投資適格」インデックスにめでたく復帰と相成ります。なんじゃそりゃー!!
ですよね。でもそうなんです。ですから、あんまり無防備でショート振ってますと、格付け機関の動向によっては、すなわち何らかの原因でこの2社がそれぞれ格下げしなかった場合、一度ジャンクに堕ちたものが戻ってきてしまうので強烈な値上がりを浴びることになります。そのあたりの鬩ぎ合いが始まった、とご理解いただくとよろしいかと存じます。
CDS(クレジットデフォルトスワップ)の登場によりここでもご紹介したようなトレードアイデアも可能となり、当面アメリカの投資業界は「クレジットを制するものが全てを制する」という状況になりそうです。日本もそのチェーンの中に入っている訳ですからよく注意をして見ておく必要があるのです。
原油などについてもコメントしたいことがあるのですが別の機会に・・・
ではまた!!
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One comment on “驚くことだらけ・・でした”
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ども、初めてブログ拝見いたしました。
株などのことは全然わからないものですが、
コリンズアンドエイクマンの関係者です。
早速ですが質問があります。
チャプター11ってのは日本で言う会社更生法と同じものと考えてよりしいのでしょうか?
もうひとつはショートカバーというのどういうものでしょうか?
あまりにもわからないことが多く、質問も大まか過ぎるかとは思いますが、よろしくご回答のほどお願いいたします。