2011/09/06 07:57 | マーケット | コメント(7)
燃える欧州(2カ月以上前から言ってるけどね)
昨日のメルマガで既に詳細を報告しております。
これでも遅い感じがするけど、2か月前くらいから警告を発していたので読者の方は十分間に合ったですよね!?(笑)
昨日の内容を宣伝をかねて少し披露します。
私は先週のNYTの記事を引用しました。
以下メルマガより
NYTの記事抜粋 みだしもすごいです(笑)。
Sovereign Debt Worries Flare Again in Europe
欧州、国家債務問題の火、再び燃え上がる
Concerns about the euro zone’s ability to cohesively respond to its
debt crisis resurfaced Friday after talks between Greece and its
foreign creditors were interrupted and the head of the European
Central Bank warned Italy to stick to its austerity program
週末、ギリシアとその債権者による話し合いが合意に至らず中断されたため、合意をもたらすべく結論が出て来るのか、というユーロ全体に対する懸念が再び表面化、更に一方で、ECBの首脳陣はイタリアに対して財政削減プログラムをきちんと実行しろ、と督促することとなった。(要するにちゃんとやってない・・・)
(中略)
要するに債務削減合意がギリシア政府内部で未だに!!この期に及んで調整できないので、もう一回出直してくれ、と査察官を返してしまった・・・・・
これに反応してギリシア国債2年債の利回りは47.2%!!
10年債は18.3%・・・・
ということでECBによる買い支えはギリシア、アイルランドで失敗しておりイタリア、スペインとなれば実行不可能であることは市場が知っている、という内容です。
欧州のインターバンク(銀行間取引)で資金(特にドル)がショートし始めているという話も1カ月位まえに書いたかな〜、って感です。
もちろん一応プロですから多数の情報ソースがありますが、NYT、WSJからだけでもこうしてきちんと情報が取れる訳です。
明治時代でもあるまいし、海外のメディアとこれだけタイムラグがあっては話になりません、マジで。
金融関係の方はブルームバーグの端末などでこういう情報はいくらでもとれる。
それでも和訳はかなり遅くなりますし、今後中国シフトで日本語翻訳のプライオリティーはますます下がります。
既に日本語のブルームバーグテレビは廃止されてしまいました。
一般投資家の方をこういう「情報難民」の状態にしておいて
貯蓄から投資へ!!
投資は自己責任で!!
と喧伝する政府、金融庁、東証は一体何者なのでしょうか。
これで老後の大事な資金を銀行のカウンターで誘われ
ユーロに200円で預金させられた老人にも自己責任を問う、
と言う訳ですか??
私はこれは断じて許せん、と金融マンのはしくれとしてこれはだめです。
因みに日本の証券会社では個人投資家の事を「ゴミ」と呼んでます。
また、地方金融機関やそれに類する第3セクターは「雑金融」を
略して「雑金」と呼んでいますがみんな「雑菌」と書いています。
そういう世の中ですのでもう個人で防衛するしかありません。
お手伝いを続けたいと思います。
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7 comments on “燃える欧州(2カ月以上前から言ってるけどね)”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
生体濃縮などがある程度明らかになったときに日本に対して、国連海洋法並びにロンドン条約違反等で、1ヵ国につき20兆円かそれ以上の国際賠償が日本に求められるということがほぼ確定的になったというニュースが世界で報道されています。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65759964.html
賠償額は数百兆円とか言われてますが、マスゴミは都合の悪いことは一切流しません。
被災者への損害賠償を行わせるという名目の下で、東電を債務超過にしない(=破綻処理しない)という政官の強い意思により、事実上政府が東電を救済することになりました。“東電栄えて国滅びる”。
この国の無為無策のせいで日本は路頭に迷うことになるのでしょうか。
国民も・・さりながら・・
肝心の国が・・
情報難民・・では・・?!
新聞も止め・・
NHK・・民放も見ず・・
インターネット等で・・ニュース・情報を・・弄り・・
自分で考えてみる・・
当たり前の事が・・難しいか・・・?
「ゴミ」とは酷いですね。せめて「蝉」とか「蚤」とか言ってもらえないものでしょうか。特に「蝉」なんて個人投資家の生態をあらわすのにぴったりじゃありませんか?
欧米は、そろそろ最悪の破綻時に備えて、フード・クーポン制度(ドルやユーロ建てでなくて小麦の量など実物建て)を考えておくべきではないでしょうか。実際に破綻してからでは多分間に合いません。とりあえずパンとパスタを食べられれば、明日のことが考えられます。
日本の米の先物取引も、原発事故直後というイレギュラーのためいきなり取引が異常事態になっていますが、もっと前から「お米券」が「10年くらい有効で標準米10kgを保証するもの」だったら私もたくさん購入して、農業振興にも多大に貢献できていたはずなのですが残念です。
いつも興味深く読ませていただいています。通常、ぐっちーさんに同感することばかりですが、今日はちょっと違和感を感じましたので、コメントさせていただきます。現在日系証券会社(現在4社目)で働いていますがどの会社でも個人投資家をごみと呼んでいたところはありませんでした(雑菌というのもはじめて聞きました)。証券会社と総称するのではなく、呼んでいる特定の会社のみ書いていただけないと、誤解が生じると思います。
いつもいつも、ごもっともなご説明で大変参考になっております。
そこでお願いなのですが、タンス預金が一杯になって置いておく所がないので、グッチー様、ぐっち銀行でもぐっちファンドでも何でもいいから、金融マンの思い通りに作ってくれませんかのう。
そしたら全部預けます。利益など期待しませんので、損だけ出ないようにしていただけたらと思っております。宜しうにお頼みしますがね。
日本のメガバンクが直接・間接的に中国関係にどれだけ貸しているのだろうか?スイス中央銀行はスイスフランを下げるために無制限でスイスフラン売り・外貨買いの為替介入を行うと発表! さて、証券会社を斬るGucciさんの発言、極端ですが、外債、トルコリラとかランドを販売している証券会社には、情報音痴なのか悪意なのか(手数料が6〜8%)
それは、ゴミとか雑金というのは、時代の差とかいうやつではないでしょうか?昔は確かにそういうことを言っていた人がいたみたいで私も聞いたことがあります。ただ、おっしゃるようにそれが一般的かどうかは別問題かもしれませんね。