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2008/09/08 11:20 | Dear friends | コメント(38)
ねこやん
ＦＮＭＡ（ファニーメイ）、ＦＨＬＢ，フレディーマックなどはエージェンシーと呼ばれ、Quasi-Soverign というカテゴリーで政府に準ずる政府機関として扱われてきました。
所が、政府保証とはどこにも書いていないがために、その債券は本当に大丈夫なのか、という議論は実は古くからあるのです。ＵＳＴに準じて、ﾘｽｸｳｪｰﾄが１０％というだけなので、通常はせいぜいＴ＋１０?１５くらいのスプレッドがマキシマムなのですが、ファニーはどうも政府が面倒を見ないらしい・・・といううわさが何年かに一回必ず出てきて、突然＋５０なんてスプレッドになったりしたもんです。
つまり今回の話は古くて新しいともいえます。
にも拘わらず、今回、アメリカが公的資金注入にまで追い込まれた背景には極度の信用収縮という問題があります。勿論株価の低迷という表面上の問題はありますが、もともと株と債券は別物。株がゼロになっても債券が戻ってくるなんてことはいくらでもありうるのです。
つまり、サブプライムでガタガタになった金融機関がリスクテーク能力を失ったために、これ以上の打撃を受けないように、たださえもしかすると危ないと、昔から危惧されていたこのエージェンシー債券に掛け目をかけ始めた、というのが今回の救済劇の最大の原因です。
これまでほぼ時価の１００％で融資を受けられた担保が７０％しか評価されず、しかも価格変動幅に応じた追証もこれまでは１０％くらいでルーズに握っていたものが、場合によっては１％でも動いたら追証、というような事態を招いている。それもこれも、元はと言えば金融機関のリスクテーク能力の低下が原因で、この期に及んで政府に準ずるはずの担保債権が使えなくなってしまったら、それこそ金融機能不全に陥る、というぎりぎりの選択だった、という事が言えるのです。
それから、注目して欲しいのは、前回のベアースターンズ事件に続いて今回のこの発表も週末の金曜日、それも遅い時間になってから発表されるというタイミング。アメリカ市場に対する影響を最大限与えないようなタイミングを計っている、と言えましょう。
しかし、といううことはですね・・・
今後アメリカで発生する様々な突発的事故及び政策変更のあと、最初に開く市場が東京だ、ということになります。東京市場はただでさえ情報が偏っていますので、為替、株、債券、あらゆる市場関係者にとってアメリカ、特にニューヨークの一次情報を正確に取得することが肝心になってきますが、さて、皆様、その体制は整っているでしょうか・・・ 特に日銀及び財務省、金融庁。クイック見てたら間違いますよ（笑）。
ここで本日は残念なお知らせです。
こちらでも何回も取上げさせていただいていますが、親友のねこやんが遂に闘病生活にピリオドを打ち、昨日天国へ旅立っていってしまいました。最後は苦しまず、穏やかに旅立たれたとの事でせめてもの救いを見た気がします。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/8836/
以下、ひとりごと・・・
ぐっちーは気難しい性格をしているのであまり親友と呼べる人がいません。その数少ない親友の一人がねこやんでした。私の気難しさを手に取るように解かってくれて、先回り先回りをして、私が妙なことで転ばないようにそれは気を使ってくれたものです。
そういう繊細な一面をもちつつも、本人は実にバイタリティーあふれる人で、仕事は勿論、カーレース、ボランティア、夜のお付き合いなどなど・・・・金曜の夜飲んでてたまたまタイの話になり、そのまま朝一番のフライトでバンコックに行ってしまう、などはざら。それは本当に豪快な人生といえましょう。
ねこやんの最大の業績はＣＤＳのブローキングマーケットを生み出した事でしょう。今から約７年前。当時ベアーにいた私を含め、ＣＤＳに絡んでいる人間をねこやんならではのネットワークで集結。それまで全く個別のＯＴＣ（１対１）で値づけをしていた日本ネームのＣＤＳに対し、ブローキングマーケットを創出したのがねこやん。その後日本に於けるＣＤＳの流動性は飛躍的に上がりました。
もともと短資会社出身だったので、この種のことはお得意なのですが、あれはねこやんでなければあれだけの人は集まらなかった。その後の日本におけるＣＤＳマーケットの成長は彼の尽力なくしては有り得ませんでした。当に日本の金融市場を先頭に立って引っ張ってきました。
そして何より、私と共に日経金融新聞を休刊に追い込んだＡ級戦犯の一人です（笑）。実際はねこやんも日経にはたくさんの知り合いがいます。経営陣の人間もよく知っているのですよ。だから、その辺の人がただくだを巻いているのとは訳が違い、真剣に日経の事を心配していればこそ、の苦言だった訳ですが、そのあたりの真相も決して明かそうとはしませんでした。
その意味で、そのへんの普通の人の３倍くらいは生きてしまった感じで、４７歳と言う若さながら、「１２０歳分はもう生きたかもね」、などと冗談を言っていたら本当にそうなってしまった・・・・
ねこやんは、ご存知の通り、６年前に胃がんで胃を全摘出しました。その後は順調で、５年がたち全快宣言が出た直後の再発で我々外野はがっくり来ましたが、ねこやんの最後まで戦う、との姿勢は本当に頭が下がる思いでした。
決してあきらめず、そして悲壮にならず。
「治ったらさ、「明るい闘病生活」、って本でも出そうぜ！」
と二人で笑っていたことを昨日のように思い出します。実際、ドクターの見通しを１年以上更新し、抗がん剤で完治はしない、と解かっていても、ねこやんは完治するのではないか、と思わせるほどの回復振りを見せたこともありました。人間の意志の力を改めて見た気がします。
いつも書きますが、なぜ、本当にいい人ばかり先に逝ってしまうのでしょうか。人生はつらく苦しい。だからもう十分責任を果たした人は先に神に召される、と教えるのですが、私はクリスチャンでありながら、いまだにこの話には納得ができないでいます。
いまでもそのへんからねこやんが現れそうな気がしてなりません。本当に無念です。
ということで、さすがの私にも少し時間が必要と思われます。しばしのお別れになることをお許し下さい。では！
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38 comments on “ねこやん”
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ねこやんさんが話題にならなくなって気掛かりでした… 残念ですが人と人の別れとはいつも辛いものです。姿形は見えなくてももしかしたらねこやんさんが来ているのかもしれませんね。素晴らしき親友との別れを乗り越えでねこやんさんの分まで生きて下さい。ねこやんさんの御冥福を御祈り致します。
相手の手が読める重要な人がいなくなり、これから先どのようにして、乞食からでも銭を搾り取るために全国家頭脳を結集して戦ってくる米国相手にいかように戦うことになるのか非常に心細いです。
ねこやんさんは国家的損失であります。真に残念であります。
ぐっちーさん、心よりご冥福をお祈りいたします。
これからもし尊い若い命が、病気と闘っている場面に立ち会われましたら。下記の代替処方をお勧めいたします。（抗癌剤は正常な細胞も攻撃してしまうので）
この手法をねこやんさんに伝えられなかったことをお詫びいたします。
http://ameblo.jp/spcacctg/entry-10129819017.html
ねこやんさんの訃報は本当に残念です。御冥福をお祈り致します。
ねこやんさんが亡くなられましたか・・・
ご冥福をお祈りします。
週末の体制・・・
確かに！公聴会が終わってませんからね！
一株いくらかも解りません・・・・
無配による年金の売りも・・・
何もいえない・・
“ねこやん”さんの飼われていた愛猫の初七日から２ヶ月後が、
ご本人の命日とは…
謹んでお悔やみ申し上げます。
hey, he\’ll be ok up there and you\’ll be fine, too. take your time. hang on.
大切な人を失うことは
本当に辛いことです。
ぐっちーさんの悲しみを思うと
どんな言葉も思いつきません。
ただ
ぐっちーさんの大切なお友達の
ご冥福を祈ります･･･
ねこやんのご冥福を心からお祈り申し上げます。
ぐっちーさまいつもありがとうございます。
大和心よ美しかれ！
貯徳問答講という、未来の寺子屋が
熱くなっています。
http://www.mondoujuku.net/
すばらしい、志を持った同士が集っています。
SNSもどうぞ
http://chotoku.jp/
ねこやんのご冥福をお祈りします。
合掌
ねこやん様のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。
ぐっちーさんのページと並んで、よく覗かせていただきました。お会いしたことはないのですが、文章に、ねこやんさんのお人柄が強く現れており、どうも知らない人のような気がせず、悲しい気持ちになります。あの力強い文章が本当に懐かしいです。
友達のことは知りませんでしたがご冥福をお祈りいたします。
毎朝心配で、ねこやんさんのHPをチェックしていました。
悲しいですね。
御冥福を祈ります。
時間が止まることは本当に哀しいです。
ねこやんさんのご冥福を謹んでお祈り申し上げます。
小生も、もう飲みにいけないのは残念です。いい奴でした。
ご冥福をお祈りいたします。
時間があなたを癒しますように。
夜中に目覚めて、「なぜ？」って
答えの出ない問いを繰り返す。
いつか、みんないなくなる。
悲しいですね。
>ぐっちーさんのページと並んで、よく覗かせていただきました。お会いしたことはないのですが、文章に、ねこやんさんのお人柄が強く現れており、どうも知らない人のような気がせず、悲しい気持ちになります。あの力強い文章が本当に懐かしいです。
reggieさんと同じ気持ちです。私の他にも多いのではないでしょうか。ご冥福をお祈りいたします。
心中お察し致します。ねこやんさんのご冥福を
祈ります。私はぐっちーさんより一つ世代が
古いので親しかった友人が癌で数名亡くなって
悲しんだことが何度かありました。
特にイギリス人の仕事の相棒で最も親しかった同僚が皮膚癌などで数年前に亡くなった時はショックでした。外人の友達で家に呼び家族と一緒に食事したのは彼だけでした。彼は本当に仕事に熱心で家族思いの人でした。知り合いの外人の中では一番女性に真面目でした。仰るとおりいい方ほど残念ですが早く亡くなられますね。
交通渋滞は前方を走る車がわずかにスピードを落とすだけで、後ろの方で渋滞するそうです。先行する東京市場の反応は大事ですね。
あまり深読み裏読みせず、材料には素直にもしくは少し大げさに反応しておきましょうということでしょうか？
市場は黄信号状態ですが、黄色は危ないではなく、気をつけて進め、もしくは急いで進めですから。
友の中には
戦友がいる
戦争はないが
確かに
戦友はいる
いつも援護してくれている
戦友が
狙撃で失うと
何故
自分じゃないのか
果てしなく
果てしなく
問いがやつてくる
果てしなく
元気出せよ
ぐーち
FFの姉妹が待つてるぜ
考えてみると 生きてるものはみないつ死んでもおかしくないんですよね
死なないのはすでに死んだ人だけで
こんなに大きなリスクを日々考えずに生きてる人間というのはアポリオリな制約のもとに成り立っているのかもしれないですね。
財務省が海外市場分析官を雇ったりするみたいですね。
最近からこちらを拝見しています。
すばらしいお友達をお持ちになったこと
とてもうらやましく思います。
ぐっちーさんの痛みが少しでも癒されますように。
ねこやんさんの事は何も知りません。そのため通りすがりの私なんかがねこやんさんに「御冥福を…」と言っても安っぽい言葉となる気がします。
だけど、親友を失う辛さは私にも経験があります。
あの辛さ、悲しさ、脱力感を言葉（文章）で伝えることは難しいですね…
その親友は一般の人より何倍かの不幸を背負って、だけど親思いのいいやつで、まさに「これから人生の再スタート」という時に力尽きてしまいました…
まだ26歳でした。
亡骸の冷たさは一生忘れられません。
亡くなった時はマイナスにしか考えられなかったけど、今は彼のおかげで、家族と過ごす何気ない生活の大切さ、生きているって事だけでありがたいんだってことを再認識させてもらえたと思っています。
9月4日が彼の2回忌だったこともあり、ついつい長々と書いてしまいました（笑）
最後に、ぐっちーさんのブログ、(ほぼ）毎日チェックさせてもらってます。
全然書き込みはしてませんが（…笑）、いつも、これからも、楽しみにしてますよ?
心より親友のご冥福お祈りします。早い復帰を望みますが、時間かけて心癒してください。
ディーラー初心者はもとよりかなりのベテランも、よくねこやんのホームページを訪れ、参考にされていた方は多いのではないでしょうか。かくいう小生も若かれしころから、ここでよく勉強させていただきました。
そうしたねこやんやぐっちーさんのご託宣により、日本の投資家は、サブプライム問題に足をすくわれないで済んだ方も多いのではなかと思います。
ここへきてその片方の重鎮を失うことは、まことに慙愧に耐えないことですが、これからもねこやんから受けた恩を忘れずに頑張っていこうと思います。
ぐっちーさん、充電が終わりましたら、ねこやんの分も含め市場に薀蓄のある叱咤激励をお願いします。
気にしていたのですが、そうでしたか。。。
残念です。
師匠もお気を落とさぬよう、御身体ご自愛下さいませ。
I am really sorry for your loss. I hope you will think and remember about him as much as you can. That is the best way to respect the firend who are no longer with us…
I will pray for him as well. God bless him.
サイトを閉じないでほしいです
なくなった方のwebサイトをご遺族の方が
閉じてしまう事がおおいですが、
むしろ残して公開しておいたほうが
生前を偲ぶこともできますし供養になると
おもうのですがいかがでしょうか。
ねこやんさんのご遺族の方に
よろしくおつたえください。
ぐっちーさんの親友ねこやんが亡くなったことに
心よりご冥福をお祈りします。
戦友のようなビジネス仲間を仲間を失くすことは
本当に辛いです。
大切な友人を失うのはつらいことですね
>だからもう十分責任を果たした人は先に神に召される、と教えるのですが、私はクリスチャンでありながら、いまだにこの話には納得ができないでいます。
納得できなくて当然だと思います
聖書によると
１）善人も悪人も関係なく人は偶然に死ぬことがある（伝道の書9:11-12）
２）愛の神が召される（死をもたらす）訳ではない（ヨハネ第一の手紙4:8/ヨブ記34:10/ヤコブの手紙1:13）
３）人類はアダムから罪と死を受け継いだ（ローマ人への手紙5:12）
４）人は死ぬと無意識（伝道の書9:5,10）
５）パラダイスに変えられた地上でよみがえる
（ルカによる福音書23:43/黙示録20:13/ヨハネによる福音書5:28/使徒行伝24:15）
とあります
私もねこやんさんにもうお会いできないかと思うと残念でなりません。
ねこやんさんの豪快ぶりはあちこちで聞きましたし、本当にそういう方でしいらっしゃいました。
私はねこやんさんと初めてお会いした頃に「君のハンドルネームつけたるわ･･･コロコロミントがええわ！」
ということで今のハンドルネームになりました。それが業界ペーペーだった私にとってはとてもうれしかった。
やや失礼かと思いつつ、ねこやんさんご遺影を前に「コロコロミント」でお参りさせていただきました。
合掌
私は、何人かの数少ない勉強になる言葉を発信してくださる人の中にぐっちーさん、ねこやんさんがいます。ぐっちーさんの心中を察し、また、ねこやんさんのご冥福を祈りながら涙が止まりませんでした。いい人ばかり先に逝ってしまう。私も同じように感じています。
ぐっちーさん
夏休みから戻ってきて一週間ぶりにアクセスし、ぐっちーさんのご親友、ねこやんさんの訃報を知りました。心よりご冥福をお祈り致します。
8月にねこやんさんのHPを拝見してペットの英国生まれのねこ、\”ねこやん\”が亡くなったと知り、それも悲しく思いましたが、その2ヵ月後にお亡くなりになるとは・・・びっくり、そして残念です。
ねこやんさんとぐっちーさんの深い強い信頼関係を思うと、ねこやんさんを知らない私の言葉などは軽く聞こえるかもしれませんが、ねこやんさんは天国からぐっちーさんのお仕事ぶりをこれまでと同じように応援されているのではないかな、と思います。お力落としなさらぬよう、これからはねこやんさんの分も暴れてください。
私はクリスチャンではありませんが（ので？）、人生はつらく苦しい、とばかりは思いません。残された方がつらいと思う気持ちは同じですが、他人からどう見えていたとしても自分の人生に正面から向き合って生き抜いて亡くなった方の満足感というのはあるのではないか、と思っています。
しばし喪に服された後にまたいつものぐっちーさんのブログを待っています。
ここに 心から哀悼の意を捧げます。
＞なぜいい人ばかりが先に逝ってしまうのでしょう？
本当にそうですね
ぐっちーさん・・・
精神的にとてもお辛いと思いますが
いたこさんでも何でも ねこやんさんの
意志をついで差し上げてくださいね
http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=6468
ねこやんがお亡くなりになったこと、たった今知りました。
目の前が真っ暗になりました。
お会いしたことはありませんが、ぐっちーさんとともに非常に尊敬しておりました。
実は私、以前勤めていた会社でCDSのデイリーレポートを書き、私の記事を読んでいたねこやんからお叱りの電話をいただいたことがあります。
と同時に、「あなたは影響力があるのだから頑張って」と励ましのお言葉をいただきました。
あの時は「あ?、やっていてよかった」と思いました。
ただただ残念でなりません。
ねこやんのご冥福をお祈りいたします。