2011/05/30 23:32 | マーケット | コメント(7)
崩壊寸前、ギリシア国内は取りつけで行列
更に、これはご存知であったほうがいい記事でしょう。ECB,IMFが完全に対決姿勢です。(ちょっと急ぎ目に書き込みますのであとで細かい点修正しますね)
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FTによりますととにかく、ECB・IMFの考え(恐らくかなり正しい)と欧州の政治家たちの考え方が全く逆方向で混乱を極めていて、特に当事者の政治家達はこの期に及んで責任を回避しようとしていて、まるでどこかの国を見ているようです。
ファイナンシャルタイムズ
Lorenzo Bini Smaghi(以下LBS), an ECB executive board member told the Financial Times in an interview that a Greek “soft” restructuring is a “fairy tale”. Here is quote:
ECBの役員であるLBS氏はFTに対しギリシアの所謂ソフトな債務繰り延べ(一連の自主的債務繰り延べ)はおとぎ話にすぎないと語った。
LBS: There is no such thing as an orderly debt restructuring in the current circumstances. It would be a mess.
LBS氏
現状を鑑みれば秩序ある債務の再編のような事はあり得ない。それあ混乱の極みを引き起こすだけだ。
If you look at financial markets, every time there is mention of word like restructuring or “soft restructuring,” they go crazy … “soft restructurings” “re-profilings” do not exist. They are catchwords that politicians have tried to use, but without any content
そして金融業界においては常に債務再編、または柔軟な債務繰り延べという言葉が使われるが頭がおかしい。
柔軟(弾力的)な債務繰り延べであるとか再査定などが存在する訳もない。
それらは政治家が使う宣伝文句として多々使われるがまったく中身のないものである。
・・・・・と極めて手厳しい。
WSJは以下のように取り上げています。
ユーロ及びIMFの公式筋は今週のギリシア政府のファイナンスを注意深く見ており特に一連の国債の入札がギリシア以外のユーロ諸国の国債に対する重要予測をする上での重要なサインとして認識していると。(つまりギリシア債務問題が飛び火するかどうか)。
Italy will seek to raise as much as 8.5 billion ($12.1 billion) from bond investors Monday, while Spain is seeking an estimated 3.5 billion …
The crisis in Greece doesn’t seem to be impacting Spain or Italy … yet.
イタリアは月曜日に約85億ユーロの国債入札が、スペインは約35億ユーロの国債入札があり、今のところは取り立てて問題にはなっていないようだが・・・(今後はわからない)
The majority of depositors rushed to withdraw for pensioners and small savers and amounts ranging from 2-3000 lifted until 10 -15 000 euros. Motivation in most cases it was the fear that led the country into bankruptcy, deposits frozen even temporarily left without cash, or even lose their savings.
預金を解約している大多数の人々は年金受給者やせいぜい1万ユーロ前後など極めて小口の預金者も含まれていて、ギリシアが倒産した時に差し押さえられるのを恐れて引き出しに殺到しているようだ。
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ということで、もう一度申し上げます。
ギリシアと日本が同じだと誰が言ったんだ!!
それはともかく5月1ヶ月でこういった小口のものだけで50億ユーロ(約6300億円)ほどが既に解約されているそうなので大口を考えればギリシアの国庫に払いだせるユーロはほとんど残っていない、と考えられますね。
そら、あとはデフォルトですわ。
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7 comments on “崩壊寸前、ギリシア国内は取りつけで行列”
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あらー…悲惨ですね…
超重要な内容なのに、全く報道されませんね。
ぐっちーポストに感謝感謝m(_ _)m
ドイツ政府が早期の債務再編要求を取り下げた、という話はあり、
ずいぶんのんびりしてるよなー…って思ってましたが、ECB・IMFと足並みが揃ってなかったんですね。
じゃあ政府はどういう決着つけようと考えてるんだろう?
単なる無策の先延ばしですかね?
先延ばしした事による失敗例なんていくらでもあったのに…
懲りないというか、学ばないというか…
中途半端でいびつな共同体なんてうまくいかない、という事なんでしょうか。
しかしこんな状況でも株やユーロは元気なようで。
よくわからない世界ですねぇ。。。
六月か・・
もうすぐ・・ディオニソスの祭りが・・行われるな・・
ワインを浴び・・
正気を失い・・闇夜・・女性の手で・・引き裂かれる生贄・・
ぐっちー・・見に行かない方がいい・・・
タダでサービスしすぎだなぁ・・
飲み過ぎ・・・!
デフォルトした国は須く一からやり直すべし、これでギリシャ国民も吹っ切れるかも。
いよいよ本格的に危険な領域に入ったと言う事でしょうかね…。アメリカもそうですが、ヨーロッパも財政的にかなり危険な所に入っているんでしょうね。まあそれはどこの国でも一緒でしょうが…。何か対応策はあるんでしょうかね…?
ギリシャのギブアップはほぼ決定ということでしょうか?
IMFからの第5回目融資が来月29日に120億ユーロほどがあるようですが・・・。
これで足りるのか・・・。足りないだろーなー。仮にIMFが渋って出さなかったら即アウト。
ギリシャはこんな状況でストやって反発してるし・・・。
いずれにせよ影響は大きいと見て用心しておきます。
このままじゃ稼ぎ時の観光シーズン中にデフォルトという最悪シナリオでしょうか。計画倒産という言葉があります。2月にデフォルト、4月までに新通貨の体制整備、5月からはレート安のギリシアに観光客殺到、というシナリオを書ける人がいなかったようです。
アメリカの雇用がまた悪化してきましたね。
日本の震災の影響が遅れてきたんでしょうか?
それとも元々こんなもんだったということ?
住宅価格も底なし状態。
やはりどう抗おうと、日本と同じ道を辿るんですね…