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2011/11/02 10:18 | マーケット | コメント(12)
ギリシア、もーなんも言えねえ・・・
引き続き是非よろしくお願い申し上げます。アマゾンの在庫は大分多めに取ってあるのですが、結構厳しいかもしれません。是非お早目のご予約を！！ →→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→
さて、ギリシア。
予想通りです。今週の私のメルマガから一部抜粋しておきます。
引用
そしてギリシア。
これも緊急配信で問題を指摘しましたが、２０２０年までの財政緊縮削減（Ｇ
ＤＰの１２０％）が援助の前提になっていますが、案の定既に史上最大のデモ
が発生、大混乱をしています。
ギリシア国民はこれ以上の緊縮はＮＯ！
一方ドイツ国民の８０％はこれ以上のギリシア支援にＮＯ！
そして複数の読者から、ギリシアの５０％債務削減はあくまでも自主的なもの
であればデフォルトにはならない、とＩＳＤＡ・ＣＳＡで規定されているので
は？ と指摘がありました。
これは私が５０％も債権を放棄しなければならないもの、しかも残りの５０％
の債権回収に極めて疑問があるもの（ギリシアの長期国債と引き換える）につ
いて債券保有者がデフォルトと認定する可能性が十分あるだろう、と書いたも
のに対するご意見だと思います。
これに対しては既にフィッチが私と同じような意見を持っていることがわかり
ました。
（引用終わり）
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これまでも何回も書いてきたのですが、要するに救済の前提と明記してある２０２０年までに財政赤字をＧＤＰ比１２０％にする、というギリシアの財政緊縮案そのもがギリシア国内でさえコンセンサスになっておらず、そんなもの本当にできるのか、と。それだけの社会保障費の削減、公務員給与の削減、そして増税にギリシア国民は賛成するのか？
更に今の５０％債権放棄だけでも十分デフォルト認定されるリスクがあると、フィッチも考えている、
という２点を指摘しました。
で、案の定、結局、デモに押されて国民投票と言いだした。
どう見ても、ＮＯ，ですね。これ。
ということはギリシア救済はまた先送りです。もうどうしようもありません。
市場参加者というのは冷徹に現状を見ますので、ギリシアのような国でさえコントロールできないとなれば相手がスペイン、イタリアとなれば無理、と見るのが自然でしょうね。
そしてギリシア国債の１年債の利回り、ご存知ですか？
http://www.bloomberg.com/quote/GGGB1YR:IND
えー、利回りが２０５％でクローズ。因みに前日は１５８％。
利回り２００％と言うことはどういうことでしょうか。
債券と言うのは元本は１００で帰ってくるのが前提です。ですから英語では Fixed Income といいます。つまり元本の棄損はそもそも考えていない。
ということは１億円投資をすれば１億円で返ってくる。そこで利回り２００％と言う事は簡単に言うと利息が２億円ということです。つまり１億円投資をすると利息で２億円貰って、最後に元本が１億円返ってきて３億円になる、ということですね。
しかし、借りた金の倍も利息を払う奴はいないですよね。サラ金でもそこまでひどくない。
でもそういう計算になっていると言う事はだーれも元本が返ってくるとは思っていない、ということですね。ですから通常は元本が確保できる１００％というのが利回りの上限と言っていい訳です。
しかし、更にそれ以上の金をもらわんと貸さないぞ、と言われている訳ですね。
この事だけでも十分「デフォルト事由」に当たるんだろうね、というのが我々の見解です。
市場はどう判断するか、非常に興味のあるところですね。
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12 comments on “ギリシア、もーなんも言えねえ・・・”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
まだ・・
３００％にはいっていない・・
まだ・・デェフォルトではない・・
楽観論者は言うだろう・・
悲観論者は・・とっくに・・姿を消している・・
仏・独はあらわる伝手で・・ギリシャ与党議員の切り崩し・・過半数割れ・・国民投票阻止に全力・・
阻止できた処で・・事態は変わらない・・運命の糸に・・操られた定めが待っている・・
昔は良かった・・
オリンポスの山上から・・ゼウスが投げる雷が・・解決した・・
今は・・国民が・・雷の代わりに・・石を投げている・・
キリスト教が・・
デルフォイの神殿を・・壊した時から・・ギリシャ国民は・・予言を聞けなくなった・・
予言を聞けなくなったのは・・EU諸国も同じである・・
今は・・金融アナリストが身代わりを務めるが・・神秘性がない・・それでも・・運命の歯車の軋りを聞ける・・誰でも・・・
（※編集部で表現を一部修正しました）
大衆迎合の行き着く先が今回のギリシアの結果なのかなと思っています。
世界はギリシアで振り回されていますが，当のギリシア国民は何とも思ってないでしょう。
つまらない三文寸劇を長々と見せられウンザリしています。
でも，日本の大衆迎合も酷いので，今のギリシアが将来の日本の姿になるかもと思ってしまう．．
今回の国民投票は裏でゴールドマンサックスが手引きしてたりして．．
いい判断だと思いますね、これからこれがお手本になるかも、わが国も原発とTPPと普天間は国民投票で決めてもらいたいものです。
本当に世界で「日本化」が進行しているようですね。話し合ったらまとまらないわ、国際間の約束事のはずなのに、すぐに破棄してしまうわ。政治家の言葉が軽くて、国民に信頼されてないと言うより憎まれている。そして実はギリシャに約束させた側も似たり寄ったりの実情という悲しさ。国民投票というが似た様な先例では、カリフォルニア州の住民投票があるか。ほとんど死んだ状態で一生を終えるか、完全に死ぬか、どちらか選べと言われてどちらかは選べない。安全に助かるという選択肢は用意されてないのだが、正しいかどうかは２の次で、とりあえずすぐに現状を変えなくてよくて、時間稼ぎできそうな方を選んでしまう。時間稼ぎしていれば、何か奇跡が起きて助かるかもしれない、という儚い希望を抱いて。そして不幸なことにおそらく、「IMFに直接金を借りる怖さ」を国民は知らないのだろう。どのみち逃げ遅れた一般国民は助からない。その点も日本とおんなじ。ナーム。
小生、ギリシャの国民投票はパパンドレオウ首相の天才的な政治指導と見ています。長くなるので、コメントしませんが、日本人の皆さんもギリシャ・デモクラシーを多少勉強されたら如何ですか？Ｅｘ．安保条約批准の国民投票とかその一例でしょうね。
まあ、色々なオピニオンの数字があるようですが、ギリシャ人の国民投票の数字を見てから、結論を下すべきですよ。ギリシャ人は他人の意見を理解出来る国民です。
小生は「ＹＥＳ」の国民審判が下ると確信しています。ヨーロッパ、皆さんが騒いでいるほど、混乱しておりません。最近のＮＩＫＫＥＩ２２５の動き、ＥＵ，ＵＳ市場の尻尾のような動きです。
２００％の利回りか、これは美味しいではないか。いっちょ勝負してみるか、ということにはいくら何でもならんわなあ。
ギリシャ国民は、自分達の責任ではないから、税金反対、首切り反対、年金切り下げ反対！と騒ぎ立てている。破廉恥な開き直りですな。
こんな国、そのうちどこも相手にしなくなるに違いないと思うが、連鎖反応が怖くて、周りが何とかなだめようとしているのが滑稽である。
持ってけ泥棒！とは、よく言ったもので、人間追いつめられると冷静でいられないようである。
国民投票でも何でもやってくれと、他のEU加盟国が自棄を起こさなきゃいいがねえ。米国は怒り心頭のようであるが、どうなるだろうか。
リーマンの頃からですよね。ひんぱんに兆円単位が出てきたり、外資金融トップの年収が１００億とか。
実際は存在しない電子上のフェイクマネーが焦げ付いて、処理できていないのかな。
グッチーさんの分かりやすい情報のおかげで、素人の私は助かっております。
最近の市場を見てるとベアスターンズ破綻後の相場を思い出しますね。
あの時も破綻を機に上げ出して必死に現実逃避に走ってたものの、結局最後は現実に押し潰されたわけですが。
今回は何時まで破滅から目を背けられることやら。
いつも知的な投稿をありがとうございます。
が・・今回の最後・・
「難聴でない限り・・・」の削除をお願いします。
私は難聴ですが、運命の歯車の軋りぐらい聞こえます。
（※編集部より。コメントは編集部でチェックの上、公開しておりますが、この度は一部適切でない表現をそのまま公開してしまい、読者の皆様にご不快な思いをさせ大変申し訳ございませんでした。今後、頂戴したコメントの内容チェックにはさらなる細心の注意を払い運営に努めさせていただきます。）
ギリシア破綻は、もうみんな分かっています。あとは破綻の仕方、させ方の問題です。破綻自体は織り込み済みで、みんな分かっています。
国民投票は良いんじゃないですか。ギリシアユーロ離脱も、ドイツフランスが見放したとなれば欧州のあり方自体が問われますが、ギリシアが国民投票で離脱を選ぶなら、まあ仕方ないと、なんとか言い訳できます。国民投票なら、どっちに転んでも説明つくから、良いやり方でしょう。
でもスペイン、イタリアは…
これはちょっと…
迂闊でした・・
非礼をお詫びいたします・・・
ぺルドン様 ありがとうございました。
編集部の皆様 ありがとうございました。
ぐっちー様 ありがとうございました。