2009/10/21 17:16 | マーケット | コメント(13)
民主党政権は財務省丸投げ政権か・・・
今週のアエラにあるようにただでさえ民主党には官僚出身者が多い。まあ、だからこそ政権交代しても大丈夫だ、なんて暴論まであったくらい。
その民主党が政権を取って、実際に官邸やら、刷新会議やら、用いられているのは財務省出身者ばかりじゃないですか。
そりゃ、彼らはそれぞれ優秀なんだから全力を尽くすでしょうよ。でもね、これで民営化した郵政まで財務省出身者となれば財務省支配と言われても仕方ないですよ。
だいたい、これならあの日銀総裁決定のごたごたは何だったんですか。
財務省出身者しか候補に挙げないのは政府が官僚支配されていることに他ならない、と非難したのは鳩山さん、その人です。
矛盾しまくっているではないですか。
彼らが受けるに受けられないという状況を鳩山さんは真剣に受け止めた方がいいと思いますね。
このままいくと民主党政権は官僚、とうより財務省丸投げ政権となりますね。
それからもうひとつ。
方法論としてJRやGMと比較されるのですが、これらと比較するのは見当違いです。
GMは高度に発展した自動車会社であり、世界中で自動車を設計して生産できる企業そのものが貴重な存在です。借金さえ消せれば大変な企業価値のみが残ります。
そしてJR。
誰が新幹線にもう一度投資ができるでしょうか。山手線然り。こちらも借金さえ返済すればビジネスとして十分成り立つ、という確信がある。
一方日本航空は航空旅客業です。
世界中に存在しますし、実際元手はほとんどかかりません。安いクルーを乗せてしまえば価格競争力もあり、あとは空港使用の問題などを処理すればいいだけです。事実どんなにお金のない発展途上国でもナショナルフラッグは保有していますよね。
ですから、激しい競争にさらされていてかつ利益率の低い旅客業を税金で救済する意味が全く分からないのです。
この点でGMやJRと同列にはどうしてもならない。日本の国民が本当に日本航空と言うナショナルフラッグを必要としているのかどうかもちょっと怪しい。(事実どのアンケートを見ても日本航空は日本人の点数が一番低い)
可能性があるとすると、これがまったく別の側面で国民の役に立つという可能性があるのかどうか、です。
一つの可能性としては、今後中国の発展に伴い中国の飛行機会社と客を奪い合わねばならない東南アジアのナショナルフラッグとの提携でしょうか。
タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナムなど中国に20社以上の航空会社ができていますから、まともに競争になるわけがない。今のうちに日本航空をきれいな体にして彼らと提携する。アジア全体の航空会社として存在すれば生きていけるかもしれません。
日本得意のきめの細かいサービスを導入し、彼ら若年者の雇用増大にも貢献することができます。そのための税金投入なら、妙なODAより余程ましな結果が出てくるかもしれません。
ほかの分野でも東南アジア諸国にとってますます膨張する中国は脅威以外の何物でもありません。
航空旅客業を、どんどん高齢化する日本と若年労働者が多く、雇用が少ない東南アジアの協調産業として位置付けるのは悪くないアイデアです。
税金を使うのだ、という意識がまだまだ低すぎるような気がしますね。
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13 comments on “民主党政権は財務省丸投げ政権か・・・”
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財務省政権は民主党に○投げ政権か、
はい、
これが正しいのです。
政権を獲ると、
財務省と民主との混血内閣が姿を現した。自民党はマッチ売りをしなきゃならない。
財務省・・大蔵省が政権を奪ったのであります、そんな見方も出来る。
頭脳明晰かつ誇り高い連中が、いつまでも呆けた自民党に躍らせておくはずがない。
どうであれ、
大蔵省のクーデターが成功した、鳩一を担いで。
次郎さんが昔の名前で出てきた。
これが総てを物語っている。
日本の一番でかい処を掌中に収めた。オバマも指をくわえている。
国家の為に何が出来るか、を考え続けてきた方々だから。
日銀は他所の縄張り・・手をつけない、と手打ち式があったのでは。
ぐっちーさんもお声がかかれば、絶対乗るべきだな。ブログよりも遥かに影響を与えられる、いい方向にね。
民主党政権になって政務三役の顔つきが違っているし官僚のメモなんか読んでる人もいないし、前原大臣なんか自分の意思で精力的に仕事をこなしている様で政治主導に変わったのは間違いないと思います、航空事業一つ取っても自民党・官僚はだらしない出鱈目な政治を遣って来れたものだなあとあきれます、国民が馬鹿か騙されたのかは分かりませんが、河野太郎が引っ張って行かないと自民党の将来はないでしょうね。
公約を100%守れとは言いません。情勢に応じて必要な修正をして大いに結構です。
しかし、今回の郵政人事をするにあたり、これまでの官僚排除の主張を撤回するような大きな社会情勢の変化ってありました?
明らかにないはずです。
やはり鳩山総理らは大臣の椅子に座りたいがために、その場その場で迎合的な主張をしてきたに過ぎないと判断せざるを得ません。私は民主党の主張に反対ですが、政権をとったからには新しい視点で政策や政府の行動を再構築してくれると期待していましたが、その期待も無駄に終わりそうです。
新郵政社長の発表に、はぁ?でした。
あんだけ脱官僚ってわぁわぁ言っておいて、民間じゃないって、15年経ってるからいいんですぅ〜、ってアホか!
郵政はもう民営じゃなくなるんでしょうか。
逆戻りするメリットがわかりません。
民間人が受けるに受けられない理由ってナンですかね。下地ができてないなんて理由だったら55年体制時代の政治家的発想ですな。この政権交替って革命みたいなもんだから、いくらでも亀さんのように暴れられると思うんですがね。それとも、政権が2期以上続いてある程度ハシゴ外される恐れが無いとイヤなんでしょうか。だとすれば、小賢しい、粒が小さい輩でしょうから国民からは政権に入って欲しくは無いですね。
それとJAL。株主優待廃止を未だに発表していないようなんで、9月株主の優待をこのまま実施したら、絶対に公的資金の投入なんて認めんからな!
民主党政権は経済の規模を小さくしてそれを定着さすことによって経済イコール成長がすべてという流れから日本を根本的に変えようとしているとしか思えません。
かなり社会主義に近い形の民主主義を目指していそうで、恐いです。
ぐっちーさんも人、否、宇宙人を見る眼がなかったですね。
大蔵省のクーデター?
いっそこの方がいい。
青い民主を手の上で転がし、この国を大掃除。
そしてその後に再クーデター。
誰だか知らないが、
で大願成就。
そう思わねば、盧 武鉉・美濃部に終ってしまう。
>アジア全体の航空会社として存在すれば生きていけるかもしれません。
社名は「大東亜国際航空」ですか?
中韓の反発は必至だ。
だったら、いっそのこと「国民航空」にしてはいかがでしょうか。
日本航空の社員やOBと年金など交渉しても妥結するはずがないですね。
一時的には混乱しても会社更生法で清算するなどして、日本航空が消滅して、また、スカイマークに吸収合併されてからでないと、話にならんでしょう。
無意識であっても「日本航空」という傲慢、不遜な看板を背負った人たちと交渉するだけ時間の無駄かもしれませんね。
いずれ、来年春には年金の金額のリストが週刊誌にリークされ、圧倒的に貧乏な一般国民がなぜこのような貴族に対して、税金をもって献金しなければいけないのかと怒り爆発して、選挙は民主党が惨敗するかもしれませんね。
民主党は1年間ご苦労さんでした。日本航空という重石でずっと底に沈んでいてくださいということになるかもですね。
アジアのローコストキャリアとの提携ということだと、スカイマークあたりがいいのではないですか?寡占市場に敢然と乗り込んできた気概はあるはずで、働きに応じた賃金体系になっているでしょうしね。
東証の株は、紙くずにしませんから、外人さん、買ってね♪
ってことでしょ(笑)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/
批判するなら選挙前にやってくださいよ。
民主党とJALの労働組合は、とても仲が良いから、社内問題をうやむやにしたまま税金を注ぎこむんでしょうね。
それを見抜けなかった方もいたみたいですが…。