2025/01/20 06:30 | メルマガ | コメント(0)
第285号 トランプ大統領就任を前に1月利上げを押し込んだ日銀
また、FOMCを控え、さらに今週はトランプ就任に伴い話題豊富な1週間となりそうです。
●先週のマーケット
・日銀襲うコメ高騰
●今週の米国経済統計(予想)
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. 米インフレは下振れ
・PPI 12月
・CPI 12月
2. 小売売上高12月
3. 新規失業保険申請件数
4. 好調な米金融機関決算
5. 1月利上げ観測強めた日銀
6. FOMCは様子見見通し
●あとがき
それでは、さっそくまいりましょう。
あとがき
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さて、以前取り上げた、三菱UFJ銀行の貸金庫窃盗事件の全容が先週明らかになりました。40代の女性行員は貸金庫をスペアキーで解錠し、顧客の金品を盗み出し、主にFX投資に充てていたようですが、被害者は約70人、被害総額は約14億円に上ると報道されています。
全容が明らかになると同時に、各行、スペアキーの管理体制や監視カメラの増強などを図っていて、コストや手間が大変だな・・・と思っていたら、週末にさっそくみずほ銀行が「貸金庫の受付中止」を発表。さらに新規店舗やリニューアル店舗には貸金庫を設置しないことも発表しました(早い!)。
長年、貸金庫は契約希望者が多くキャンセル待ちまで出るようなサービスで、さらに近年では、自宅に強盗が押し入るなど物騒な事件が続いており、利用者の需要は高まっていました。しかし若い顧客にとってはキャッシュレス、ペーパーレス、印鑑レスですから需要は減っていくので、いずれは先細りしていくサービスという側面もあります。
そんな中で起きたこの事件、半沢頭取は銀行員として貸金庫業務に携わったことはないでしょうが、まさか頭取になって貸金庫で頭を下げることになろうとは思ってもみなかったでしょう。そんな頭取は「現状(維持)から、撤退というのも、一番極端な一つの選択肢としては置いている」とした上で3月までに方向を示すとしています。
従来から管理や維持にコストがかかる割には収益性が高くない貸金庫で起きた世紀の大事件が、この事業を縮小もしくは撤退させたかった金融機関の背中を押した可能性はあるでしょう。
いよいよ、トランプの大統領就任式が開催されます。開催日の20日、ワシントンでは記録的な寒さになることが予想されていて、トランプはトゥルース・ソーシャルに声明を投稿し「極寒の中で人々が傷ついたり、けがをしたりするのを見たくない。何万人もの警官や救急隊員、警察犬、さらには騎馬警官の馬にとっても危険な状況で、何十万人もの支持者にとっても同様だ。いずれにせよ、来ることにした場合は、暖かくして来てください。」とコメント。
凍傷になる危険性まである気候を受けて、屋外での開催をとりやめ、1985年のレーガン大統領(2期目)以来40年ぶりに連邦議会議事堂の中で開くことを決めています。また就任式後のパレードもレーガン同様中止し、宣誓式後に議事堂に近いスポーツアリーナでパブリックビューイングを開催するようです。昨年7月にトランプが銃撃されたことは記憶に新しいところで、個人的には警備のしっかりした室内での式典の方が安心して見ていられるな、と思っています。
米国時間で20日月曜日に行われるトランプ就任式ですが、以下のスケジュールで行われる予定とのこと。FOMCに比べたら日本人にやさしい時間帯に行われるので、観てみようかと思います。
・就任式開始
1月20日 11:30~(日本時間 1月21日 1:30~)
・就任宣誓
1月20日 12:00~(日本時間 1月21日 2:00~)
・就任演説
1月20日 12:20頃~(日本時間 1月21日 2:20頃~)
今回、Google、Apple、Meta、AmazonなどIT企業トップも出席する予定で、いかにもトランプらしいというか、とても興味深い顔ぶれです。また、当日は様々なミュージシャンが登場しますが、宣誓式での国歌斉唱は、オペラ歌手のクリストファー・マキオ氏、そして「ゴッド・ブレス・ザ・USA (God Bless the USA)」では2017年同様、リー・グリーンウッド氏(82歳!)が登場します。
トランプはすでに100もの大統領令を用意しているといわれており、就任式の宴が終われば、戦いの火蓋が切られます。有言実行の大統領として知られるトランプが、これまで掲げてきた政策を実現していくのか?その影響は?
というわけで、とりあえずアプレンティスでも観に行ってきます(笑)
それでは、皆様今週もよろしくお願いいたします。
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