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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2021/11/29 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(11/28~12/4)米国の石油備蓄の放出(米・サウジ)、パウエルFRB議長再任、ドイツの連立合意


ずいぶん寒くなってきました。朝起きるとしばらく布団から出たくないですね。それでも天気が良いので日中は暖かく、私自身はまだ冬到来という感じはしていないのですが。

米国はサンクスギビングということで、家族と一緒にゆっくりお休みモードでした。今年は去年と違って大家族で集まったという話をよく聞きます。私も米国にいた頃、米国人は実家に帰る人が多いので、どちらかといえば外国人の友人たちと集まったことを思い出しました。

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先週の動き
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11/21(日)
・中国がリトアニアとの外交関係の格下げを発表
・IOCのバッハ会長が彭帥選手とビデオ通話を行ったと発表
・チリ大統領選挙(1位カスト元下院議員、2位ボリッチ下院議員、12/19に決選投票)
・ベネズエラ統一地方選挙(与党連合が圧勝)
・ブルガリア大統領選決選投票(ラデフ大統領が再選)

11/22(月)
・バイデン大統領がパウエルFRB議長の再任とブレイナード理事の副議長任命を発表
・米台経済対話(フェルナンデス国務次官(経済成長・エネルギー・環境担当)、王美花経済部長、オンライン)
・中・ASEAN首脳会議(オンライン)
・オーストリアがロックダウンを実施

11/23(火)
・バイデン大統領が5,000万バレルの戦略石油備蓄の放出を発表
・香港区域法院が香港国家安全維持法の国家分裂扇動罪と資金洗浄罪で学生団体代表の鍾翰林氏に禁錮3年7月の実刑判決
・韓国の全斗煥元大統領が死去
・IAEAのグロッシ事務局長とイランのアブドラヒアン外相が会談(テヘラン)
・EU総務理事会(ブリュッセル)
・メキシコが鉄鋼製品に15%の輸入関税を導入

11/24(水)
・米商務省が米国の技術を使った量子コンピューターの軍事利用への関与を理由に中国企業8社の輸出管理規則に基づく「エンティティ・リスト(EL)」への追加を発表
・サムスン電子がテキサス州に最先端の半導体工場を建設すると発表(ディースNEC委員長とサリバン大統領補佐官が歓迎の声明)
・バイデン大統領がOMB局長にシャランダ・ヤング局長代行を指名
・ジョージア州ブランズウィックの銃撃事件(黒人男性のアマード・アーベリー氏が殺害)の裁判で陪審がトラビス・マクマイケル被告に有罪評決
・ソロモン諸島の反政府デモが中国系商店を攻撃
・ドイツの社会民主党(SPD)、緑の党、自由民主党(FDP)が連立政権の樹立で合意
・スウェーデン議会がマグダレナ・アンデション財務相の新首相就任を承認したが、緑の党の連立政権離脱を受けて同首相は辞任
・UAE・トルコ首脳会談(アンカラ)
・岸田首相が国家石油備蓄の放出を発表

11/25(木)
・サンクスギビング
・米下院議員団(マーク・タカノ下院議員ら)が訪台
・ASEM首脳会議(オンライン、~26日)
・ICPOがUAE内務省のライシ監察長官を次期総裁に選出
・ルーマニアでニコラエヨネル・チウカ新首相率いる連立政権が発足

11/26(金)
・ブラック・フライデー
・バイデン大統領が変異株の発生を受けて11月29日から南ア、ボツワナ、ジンバブエ、ナミビア、レソト、エスワティニ、モザンビーク、マラウイからの渡航を制限すると発表
・WHOが南アの新たな変異株を「懸念される変異株」に分類し「オミクロン型」と命名
・フランスとイタリアが二国間関係を強化する条約(クイリナーレ条約)を締結
・日中経済パートナーシップ協議(オンライン)

11/27(土)
・クリテンブリンク東アジア・太平洋担当国務次官補がインドネシア、マレーシア、シンガポール、タイを訪問(~12/4)

●米国の石油備蓄の放出(米・サウジ関係)

バイデン政権が原油価格を抑制するために最大5,000万バレルの戦略石油備蓄(SPR)を放出すると発表しました。5,000万バレル(SPR総量の8%、国内の原油需要の3日分)のうち3,200万バレルは、テキサスとロサンゼルスにあるそれぞれ2つの備蓄拠点から石油会社に貸与することで12月中旬から数か月かけて放出し、残りの1,800万バレルはすでに議会が承認しているものを前倒しして売却するとしています。

またSPRの放出は、日本、中国、インド、韓国、英国とも協調して行われると発表しました。早速、岸田首相が国家石油備蓄の一部を売却すると発表しました。東日本大震災やリビア情勢悪化の際に民間の石油備蓄が放出されたことがありますが、国家備蓄の放出は初めてです。韓国、インド、英国も同様に石油備蓄を協調して放出すると発表。中国も石油備蓄の放出を表明しましたが、米国との協調であるかは明言しませんでした。

バイデン政権がSPRの放出を行う可能性が高いことは以下の記事で指摘していました。今回の決定の意義と今後について、米国とサウジ・UAEの関係も含めて解説します(※メルマガで解説)。

「バイデンのエネルギー対策」(11/22)
 
●パウエルFRB議長の再任

バイデン大統領が来年2月に任期が切れるジェローム・パウエルFRB議長を再任し、ラエル・ブレイナード理事を副議長に任命すると発表しました。以下の記事で述べたとおりの結果ですが、あらためてコメントします(※メルマガで解説)。

「米国のインフレの高進(BBB法案)」(11/15)
 
●ドイツの信号連立合意

9月のドイツ総選挙で第1党となった社会民主党(SPD)緑の党自由民主党(FDP)と連立政権を樹立することで合意しました。SPD政権は16年ぶり、3党の連立政権はドイツ史上初です。SPDのオラフ・ショルツ党首がメルケル首相の後任として首相に就任する予定です。

この3党の連立は、それぞれの党のシンボルカラー(赤、緑、黄)から「信号(トラフィック・ライト)連立」と呼ばれますが、総選挙直後の以下の記事で、この連立の可能性が最も高いと指摘していました。今後のドイツ政治の展望についてコメントします(※メルマガで解説)。

「ドイツ議会選挙」(10/4)
 
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今週の動き
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11/28(日)
・ホンジュラス大統領選挙

11/29(月)
・ブリンケン国務長官がラトビアとスウェーデンを訪問(~12/2)
・イラン核合意の当事国会合の再開(ウィーン)
・WHO総会(ジュネーブ、~12/1)

11/30(火)
・オースティン国防長官が訪韓
・NATO外相理事会(ラトビア・リガ、~12/1)
・ミャンマーの裁判所がアウンサン・スーチー氏に初判決(ネピドー)
・WTO閣僚会合(ジュネーブ、~12/3)の延期
・バルバドスで初代大統領が就任

12/2(木)
・中国・ラオス高速鉄道の開通
・OPECプラス閣僚会合(オンライン)

12/3(金)
・米国でつなぎ予算が失効

12/4(土)
・ガンビア大統領選挙

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あとがき
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接種率75%超の日本、ワクチン忌避から一転して成功に(11月22日付BBC)

コロナ対策はどこの国が成功したのか、失敗したのかという話は二転三転しますが(ダイヤモンド・プリンセス号の対応など今は昔、あのときの騒動など何だったのかと思いますね)、結局のところ、日本は感染も死者も抑えられ、今はワクチン展開も成功という評価になっているようです。東京五輪も、なんだか遠い昔の話のような気がしますが、開催して良かったですね(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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