2021/10/04 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(10/3~9)岸田自民党新総裁、米インフラ法案と債務上限、中国の電力不足、ドイツ選挙
先週は、小室圭氏の帰国と眞子様との結婚発表、櫻井翔・相葉雅紀の同時結婚発表、自民党総裁選、緊急事態の解除・・と日本国内のニュースが盛り上がりましたね。「櫻井・相葉結婚!」というヘッドラインを見たときは、この2人がそういう仲だったのかと勘違いしてびっくりしましたが・・。
ワクチン接種率は1回接種7割、フル接種6割に達しました。官邸と厚労省の発表をみるとワクチンを接種している人の感染が抑えられていることは一目瞭然です。世界的なワクチン輸出も、米国やインドが積極姿勢を強めており、進展がみられます。あともう少しでしょうか。
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先週の動き
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9/26(日)
・ドイツ連邦議会選挙(1位SPD、2位CDU/CSU、3位緑の党、4位FDP、5位AfD)
・韓国の「共に民主党」の大統領候補予備選(李在明京畿道知事が全羅道で勝利)
9/27(月)
・ボストン連銀のローゼングレン総裁とダラス連銀のカプラン総裁がそれぞれ退任すると発表
・米上院が12月3日までのつなぎ予算案と22年12月16日までの債務上限の一時停止法案の審議入りの動議を否決
・米下院が超党派のインフラ法案の採決を9月30日に延期
9/28(火)
・米上院軍事委員会が米軍のアフガン撤退に関する公聴会を開催(ワシントンDC)
・北朝鮮が慈江道の舞坪里から日本海に向けて短距離ミサイル1発を発射したと韓国軍が発表(北朝鮮の国防科学院は新たに開発した極超音速ミサイル「火星8」を試験発射したと国営朝鮮中央通信を通じて発表)
・北朝鮮の最高人民会議(平壌、~29日)
・ECBフォーラム(~29日)
9/29(水)
・米中国防政策調整協議(オンライン)
・米・EU貿易・技術協議会(TTC)の初会合(ピッツバーグ)
・米下院が22年12月16日までの債務上限の停止法案を可決
・北朝鮮の金与正・朝鮮労働党副部長が国務委員に選出
・ロシア・トルコ首脳会談(ソチ)
・自民党総裁選(岸田文雄前政調会長が新総裁に選出)
9/30(木)
・米国で12月3日までのつなぎ予算が成立
・米下院金融サービス委員会が新型コロナウイルス対応に関する公聴会を開催(ワシントンDC)
・米下院が超党派のインフラ法案の採決を見送り
・日米韓の北朝鮮に関する外務高官電話協議
・パリの裁判所がサルコジ元大統領に選挙法違反で禁錮1年の有罪判決
10/1(金)
・バイデン大統領が連邦議会を訪問し民主党議員とインフラ法案について協議
・日米韓の北朝鮮に関する防衛高官電話協議
・米連邦最高裁がカバノー判事の新型コロナウイルス感染を発表
・中国国慶節(~7日まで休日)
・台湾国防部が中国軍の戦闘機など38機の防空識別圏(ADIZ)への侵入を発表
・北朝鮮の国防科学院が新型の対空ミサイルの試射実験を実施したと朝鮮中央通信が報道
・ジョージア政府がサアカシュヴィリ元大統領の拘束を発表
・ドバイ万博(~22年3/31)
・ギニアでママディ・ドゥンブヤ大佐が軍事政権の暫定大統領に就任
10/2(土)
・米上院が高速道路基金を30日間延長する法案を可決
・台湾国防部が中国軍の戦闘機など39機の防空識別圏(ADIZ)への侵入を発表
・フィリピンのドゥテルテ大統領が22年の大統領任期終了後に政界を引退する意向を表明
・カタール諮問評議会選挙
●岸田自民党新総裁の誕生
自民党総裁選が行われ、岸田文雄前政調会長が新総裁に選ばれました。本日、臨時国会で首相に指名され、新政権が発足します。
永田町ディープスロートさんは、岸田氏が総裁に選ばれる可能性が高いことを早くから指摘し、直前にも詳しい予想を示していました。総裁選後に勝因の分析も述べています。
新政権と総選挙の見通しについては永田町さんにお任せですが(私も大いに楽しみにしています)、私からは、海外の論調と個人的な所感を述べます(※メルマガで解説)。
●米国のインフラ法案と債務上限
ペローシ下院議長は9月27日に超党派のインフラ法案(BIB)を採決することを約束していましたが、採決のメドがつかず、30日に延期。しかし30日に採決はまたも見送られました。以下の記事で述べたとおりの展開です。
・「米国のインフラ法案(債務上限、政府閉鎖)」(9/27)
一方、10月1日の22会計年度開始が迫り、つなぎ予算がなければ政府閉鎖になるところでしたが、こちらは上院が債務上限の停止を切り離したつなぎ予算案を可決。その後に下院の可決とバイデン大統領の署名を経て、12月3日までのつなぎ予算が成立したことで、政府閉鎖は直前に回避されました(風物詩のような光景ではありますが・・)。
一方、債務上限の問題はそのまま残っています。イエレン財務長官は公聴会で、債務上限が維持されれば、10月18日までに米国の手元資金が枯渇すると発言しました。
債務上限への対応とインフラ法案について、今後の展望を述べます(※メルマガで解説)。
●中国の電力不足
中国各地で電力不足が深刻化し、停電が相次ぐ事態となっています。遼寧省や江蘇省では、アップルや日系企業も停電により生産を止めたとのこと。
電力不足の背景には複合的な要因がありますが、豪州との対立で石炭輸入が禁止されたことも影響しています。中国のエコノミック・ステートクラフト(経済的嫌がらせ外交)の副作用が出ているともいえるでしょう。現時点でのポイントを解説します(※メルマガで解説)。
●ドイツ議会選挙
ドイツ連邦議会選挙では、現連立与党で中道左派の社会民主党(SPD)が第1党(25.7%)、メルケル首相が率いる最大与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)が第2党(24.1%)、緑の党が第3党(14.8%)、自由民主党(FDP)が第4党(11.5%)、「ドイツのための選択肢(AfD)」が第5党(10.3%)、左翼党が第6党(4.9%)となりました。単独過半数を獲得した政党がないため、連立協議が始まります。以下の記事で述べたとおりの結果でした。
・「ドイツ議会選挙」(9/27)
今後の展望については、上記記事で述べたとおりですが、選挙結果を踏まえて補足します(※メルマガで解説)。
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今週の動き
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(※メルマガで解説。)
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あとがき
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■ 訃報:さいとう・たかを氏 ご逝去(9月29日付ビッグコミック)
巨匠の逝去。『ゴルゴ13』については、麻生太郎副総理との外務省時代の思い出や外務省とのコラボ企画など、本メルマガで何度となく取り上げてきました。私は麻生副総理とはずいぶん昔に何度も一緒に出張する機会があり、そのたびにゴルゴ愛を聞かされました。
さいとう先生は生前から最終回の筋を考えており(アシスタントの2人に筋を話したが、その2人は亡くなったので、さいとう先生の頭の中にだけ存在しているとのこと)、その草稿は金庫に保管されているという噂もありましたが(これは都市伝説)、ビッグコミックとさいとうプロの公式サイトには最終回についての言及はなく、「物語は続く」とのこと。さいとうプロは完全な分業体制を確立したことで有名なので(さいとう先生はゴルゴの目だけを書くとか・・ダルマの目を入れるようなものでしょうか)、ドラえもんやサザエさん、石ノ森章太郎氏の『HOTEL』のように続けることが可能なのでしょうね。
しかし巨匠が亡くなったことで一つの区切りがついたことは確かでしょう。この機会に私もゴルゴ全巻を買って読み直そうかなあと思ったりしました。ご冥福をお祈りします。
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