2020/08/25 05:00 | 米国 | コメント(1)
米民主党大会
■ バイデン氏、国民を守り闇を終わらせると 指名受諾演説(8月21日付BBC)
■ Transcript: Joe Biden’s DNC speech(8月21日付CNN)
民主党全国大会が4日間にわたり開催されました。開催地はウィスコンシン州ミルウォーキーとされていますが、実質的には、ほぼオンラインでの「バーチャル党大会」でした。
4日間の主要なスピーカーと行事は以下のとおりでした。
・初日
エイミー・クロブシャー、キャサリン・コルテス・マスト、アンドリュー・クオモ、グレッチェン・ウィットマー、ジェームズ・クライバーン、グウェン・ムーア、ダグ・ジョーンズ、バーニー・サンダース、ジョン・ケーシック(共和党)、ミシェル・オバマ
・2日目
ステーシー・エイブラムス、チャック・シューマー、ジョン・ケリー、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス、リサ・ブラント・ロチェスター、ビル・クリントン、ジミー・カーター、クリス・クーンズ、コリン・パウエル(共和党)、ジル・バイデン
※バイデンを大統領候補に指名(バイデンは受諾、決定)。
・3日目
エリザベス・ウォーレン、ナンシー・ペローシ、ヒラリー・クリントン、トニー・エヴァーズ、ミシェル・ルーハン・グリシャム、ガブリエル・ギフォーズ、カマラ・ハリス、バラク・オバマ
※ケリー・ワシントン(女優)が司会。ビリー・アイリッシュがパフォーマンス。
※民主党の政策綱領(プラットホーム)が採択。
※ハリスを副大統領候補に指名(ハリスは受諾、決定)。
・最終日
ギャビン・ニューサム、コーリー・ブッカー、ピート・ブティジェッジ、ケイシャ・ランス・ボトムズ、タミー・ボールドウィン、タミー・ダックワース、クリス・クーンズ、アンドリュー・ヤン、マイケル・ブルームバーグ、デブ・ハーランド、ジョー・バイデン
※ジュリア・ルイス=ドレイファス(女優)が司会。チックスがパフォーマンス。サラ・クーパー(コメディアン)もスピーチ。
バーチャルでは盛り上がらないだろう・・と言われていましたが、終わってみると、なかなか面白い大会だったと思います。
なお、トランプ大統領は、民主党大会のタイミングに合わせ、ミネソタ、ウィスコンシン、ペンシルバニアという党大会開催地とその周辺の重要地域に飛び、選挙演説を行いました。もちろん民主党とバイデンを痛烈に批判しています。ミネソタとウィスコンシンは1日で回りました。相変わらずすごいバイタリティ(執念?)ですね。
ペンシルバニアでは、バイデンの出生地であるスクラントンの郊外で演説し、「バイデンはペンシルバニアとスクラトンを見捨てた」と発言しました。引っ越しただけでそういう言い方をするのはどうかと思いますが・・(苦笑)。
そのトランプは、今週月曜から共和党大会に臨み、ホワイトハウスから大統領候補の指名受諾演説を行う予定です。「民主党大会など取るに足らない」とばかりに思う存分に演出するのでしょう。楽しみですね。
ということで、民主党大会のポイントについて解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。目次は以下のとおりです。
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米民主党大会
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●総論とバイデンの演説
●初日
●2日目
●3日目
●最終日
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あとがき
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西村大臣のプレゼン資料が批判されているのを見ましたが、官庁のパワポが文字ばかりになってしまうのは、以下のような事情があると思います。
・突っ込まれることを先に文章化しておきたい
・プレゼンを見ない人でもわかる資料にしたい
・プレゼンをする人が偉いので読み上げ的なものにしたい
配布資料とプレゼンのスライドは別にすべきというのはもっともなことですが、以下のような問題があると思います。
・同じ内容の資料を二通り作ると手間がかかる(リソースが足りない)
・プレゼンをする人の趣味に合わせたカスタマイズが難しい(偉い人だとブリーフや相談が難しい、そもそもプレゼン意識に乏しい人も多い(結局読み上げになる))
それと、官庁にもよると思います。霞ヶ関でも、さすがに最近はパワポによる資料作成が当たり前になりましたが、基本的に資料はワード(昔は一太郎)文書という文化が根強く残っていました。文字情報でないと、明確・精密にならず、無駄な部分が増える、という感覚があったと思います(繰り返しになりますが、最近はかなり変わったと思います)。
そうした中で、防衛省や自衛隊は、昔から地図や写真などビジュアルを使うのに慣れているので、ウェブサイトの構築もパワポへの順応も早かったように思います。といっても、やはり文字情報を詰め込む傾向がありますが。
私も、役人時代の経験もあり、以前は情報を詰め込みたくなるタイプだったのですが(その方がプレゼンを聞く人に親切と思った)、最近はそういうこだわりがなくなり、できるだけビジュアルとキーフレーズだけにとどめるようになりました。私の場合、だいたい人の顔写真と地図を入れれば自ずとスライドができますね(たまにグラフも入れますが、めんどくさい、いや、見慣れたものではなく、これはというものに絞りたいので、少なくなります)。
まあ、しかしプレゼンは奥が深いですよね。かんべえさんとか、さすが面白く話すなあと感銘を受けます。グッチーポストもそのうちにオンライン講演会を行うと思います。そのときにはよろしくお願いします。
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One comment on “米民主党大会”
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スポーツの無観客試合にもドラマがあるように、民主党大会でも新たな一面に出会えて、これもまた興味深いものですね。でも、政治家は議論してなんぼ、みたいなところもありますから、今後の直接対決を見るまでは何とも言えなそうですが・・・。
本当に不確定要素の多い、先行きの見にくい世の中ですが、こうして原理原則をパシっと示してくださると、情報も整理もでき、今後の予測も自分なりに立てられて、非常に有益です。
ところで、オンライン講演会って、興味あります!