2020/01/27 00:00 | 今週の動き | コメント(5)
今週の動き(1/26~2/1)
ツイッターのフォロワー数が1500を超えました。ようやくメルマガの購読者数に追い付いてきました。志は高く、フォロワー1万を目指して頑張ります。といっても、自然体で日々ツイートを続けるだけで、やることは変わらないのですが(笑)。
ツイッターの良いところは、トランプ大統領らの発言(ツイート)を生のまま引用したり、写真や動画などビジュアルもお伝えできるところですね。メルマガと一緒に見ていただければ面白さが倍増しますので、フォローいただければと思います。
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先週の動き
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1/19(日)
・NYタイムズが米大統領選挙に出馬している民主党のウォーレン、クロブシャー両上院議員への支持を表明
・北朝鮮の李容浩外相が解任され軍出身の李善権が後任に指名されたとの報道
・イランのラリジャニ国会議長が核合意について欧州の圧力が強まればIAEAへの協力を見直す考えを表明
・イランの事故調査当局がイランによって撃墜されたウクライナ機から回収されたフライトレコーダーを外国に引き渡すことは決定していないと発表
・リビア和平協議(ベルリン)
・レバノンのベイルートで政府に対する抗議デモと治安部隊が衝突
1/20(月)
・習近平国家主席が、新型のコロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、関係部門に対し感染拡大の阻止のための措置を指示
・マーチン・ルーサー・キング祝日
・米仏がフランスによるデジタル課税をめぐる対立について20年末まで報復関税の応酬を避けることで合意
・ポンペオ国務長官がベネズエラのグアイド国会議長と会談(ボゴタ)
・ファーウェイの孟晩舟副会長兼CFOの身柄引渡しに関する審理の開始(バンクーバー)
・イランのザリーフ外相が国連による対イラン制裁の再開が国連安保理で議論されることになればNPT脱退を検討する考えを表明
・イラン航空当局がウクライナ機の撃墜事件についてミサイル2発が発射されたとする中間報告を発表
・「イスラム国」の新たな指導者に創設メンバーのアミル・サルビが選ばれたとの報道
・ロシアのプーチン大統領が憲法改正の関連法案を下院に提出
・英上院がBREXIT協定法案の修正案を可決
・EU外相理事会(ブリュッセル)
1/21(火)
・世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)(ダボス、~24日)
・トランプ大統領とフォンデアライエン欧州委員長が会談(トランプ大統領はEUとの通商協議で合意できなければ欧州車への関税発動を真剣に検討すると発言)(同)
・米・イラク、米・パキスタン首脳会談(同)
・USTRが米中の「第1段階」の通商合意は2月14日に発効すると発表
・米上院でトランプ大統領の弾劾裁判の審理開始
・ヒラリー・クリントン元国務長官がサンダース上院議員を酷評したインタビューの公開
・ロシアでミシュスチン首相率いる新内閣が発足
・EU財務相理事会(ブリュッセル)
・中国天津市の裁判所がICPOの孟宏偉前総裁に収賄罪で懲役13年6月と罰金200万元の実刑判決
・タイの憲法裁判所が新未来党の解党の申し立てを棄却する判決
・レバノンでディアブ首相率いる新政権が発足
・ベネズエラのグアイド国会議長が英国のジョンソン首相と会談(ロンドン)
1/22(水)
・英上院がBREXIT協定法案を可決
・アマゾン・ドット・コムのベゾスCEOの携帯電話がハッキング被害に遭い、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が関与していた可能性があると国連のカラマール特別報告者が発表
・イタリアの連立与党「五つ星運動」のディ・マイオ党首が党首辞任を表明
1/23(木)
・米財務省が、米国の制裁に違反してイラン産原油などの輸出を手助けしたとして、中国、香港、UAEに拠点を置く6社と2人を制裁対象に指定
・米国務省が妊娠中の外国人女性の入国の厳格化を発表
・武漢市が新型のコロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて公共交通機関の運行の一時停止を発表
・WHOが新型のコロナウイルスによる肺炎の感染拡大について緊急事態宣言を見送り(パリ)
・英国でBREXIT協定法が成立
・英国のジョンソン首相がBREXIT協定案に署名
・世界ホロコーストフォーラム(エルサレム)
・ロシア・イスラエル首脳会談(同)
・北朝鮮の外相が外務省出身の李容浩から軍出身の李善権に交代したと国営朝鮮中央放送が報道
・国際司法裁判所(ICJ)がミャンマーに対し「ロヒンギャ」迫害の停止を求める仮処分命令
・ECB定例理事会(フランクフルト)
1/24(金)
・トランプ大統領が人工妊娠中絶反対集会「マーチ・フォー・ライフ」に出席(ワシントンDC)
・ポンペオ国務長官がNPRのインタビューでウクライナ疑惑について質問されたことに激怒したとの報道(国務省は同記者を非難する声明を発表)
・ドイツ・トルコ首脳会談(イスタンブール)
1/25(土)
・中国の春節(旧正月)(~27日)
・中国政府が国内の旅行会社に対しすべての団体旅行(海外旅行含む)の中止を命令
●ダボス会議
米国で自らを対象とする弾劾裁判の審理が始まった1月21日にトランプ大統領はダボス会議に出席。約30分にわたり演説を行いました。コメントを述べます(※メルマガに限定)。
●トランプ弾劾裁判
先週から本格的な審理に入り、まず民主党の下院議員団(検察官役)とホワイトハウス法律顧問(弁護人役)の冒頭陳述が行われました(ホワイトハウスの陳述は28日まで続く予定)。今週、上院議員との質疑応答が行われ、その後に新たな証人招致などをめぐる採決に入ります。
マコーネル上院院内総務は早期の決着を実現すべく、証人尋問の手続きを省略しようとしていますが、スーザン・コリンズ、リサ・マコウスキー、ミット・ロムニー、そしてラマー・アレクサンダーの4議員が証人尋問の必要性に言及しています。上院(定数100)のうち共和党議員は53人ですから、この4議員と民主党議員の全員が反対すればマコーネルは過半数の支持をとることができません。
また、マコーネルは、証人尋問を行うのであれば、民主党と共和党の両方の要求が認められるべきだとしています。たとえば民主党がボルトン前大統領補佐官の証言を求めるのであれば、共和党はバイデン前副大統領とその息子ハンター・バイデンの証言を求めるということです。バイデンはこのような「取引」を拒絶しています。
●米中の「第1段階」の通商合意の署名(補足)
本件については以下の記事で解説しましたが、読者の方からメールで以下の質問をいただきました。
・「米中の「第1段階」の通商合意の署名」(1/21)
>英語を日本語に直すと字数が増えますよね、中国語に直すとこんなに
字数が減るんでしょうか?
私からの回答を述べます(※メルマガに限定)。
●新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大
武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が拡大し、日本、米国、韓国、台湾、タイ、ベトナム、シンガポールなどでも感染者が確認されました。中国の発表によれば死者は56人、感染者は2000人近くに上ったとのこと。1月25日の春節から中国人の国外移動が始まることもあり、さらなる拡大が懸念されています。
武漢市は公共交通機関の運行を停止しました。また中国政府は国内の旅行会社に対し海外旅行を含むすべての団体旅行の中止を命令しています。
一方、WHOは緊急会合を開きましたが、緊急事態宣言を見送っています。感染規模と経済面での影響について、現時点でのコメントを述べます(※メルマガに限定)。
それにしてもツイッター上ではコウモリを食べる動画をやたらに見かけたのですが、これはコロナウイルスの感染に武漢の名物であるコウモリ料理が関係している(と言われている)からだそうです。動画のインパクトにもっていかれますが・・(苦笑)。
そういえばパラオでもフルーツ・バットというコウモリのスープが名物で、私も現地で食べたことがあります。しかし、こんな動画のインパクトはなかったですね(笑)。
●世界ホロコーストフォーラム
毎年1月27日は「国際ホロコースト記念日」とされています。1945年1月27日にアウシュビッツ=ビルケナウ収容所がソ連軍によって解放されたからです。
今週、ポーランドのアウシュビッツで恒例の記念行事が開催されます。今年は特に収容所解放から75周年ということで、大規模なイベントが予定されています。
この記念日に先立ち、先週、エルサレムのヤド・バシェム(ホロコースト記念館)で「世界ホロコーストフォーラム」が開催されました。このフォーラムは05年から始まり、今回が5回目です。前述のとおり、今年はアウシュビッツ解放75周年ということで、50か国から元首級を含む要人の参加を得て、大規模な国際イベントになりました。
ロシアのプーチン大統領、フランスのマクロン大統領、ドイツ、イタリア、オーストリア、 ウクライナの大統領、英国のチャールズ皇太子、スペイン、オランダ、ベルギーの国王、米国からはペンス副大統領とペローシ下院議長率いる超党派の議員団が参加しています。
プーチンは今年が第2次大戦の終結と国連設立75年の節目であることを踏まえ、国連安保理の常任理事国である米英仏中露による会議の開催を提案しました。このフォーラムについて、余談のような話になりますがコメントします(※メルマガに限定)。
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今週の動き
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1/26(日)
・ペルー議会選挙
1/27(月)
・トランプ大統領がイスラエルの政党連合「青と白」のガンツ代表と会談(ワシントンDC)
・アウシュビッツ強制収容所解放75年式典(ポーランド南部)
1/28(火)
・米・イスラエル首脳会談(ワシントンDC)
・FOMC(~29日)
1/29(水)
・トランプ大統領がUSMCA実施法案に署名(ワシントンDC)
・欧州議会がBREXIT協定案について採決
1/31(金)
・英国のEU離脱(BREXIT)
●BREXITの実施
BREXITの実施は当初19年3月末に予定されていましたが、3度の延期を経て20年1月末まで持ち越し。今週、ようやく実現することになりました。
今週、総集編第6弾として欧州・ロシア・中南米編を配信します。BREXITのこれまでの経緯を振り返った上で、今後の展望についても述べますので、ご期待下さい。
●トランプとネタニヤフ・ガンツの会談
トランプ大統領がイスラエルのネタニヤフ首相と野党連合「青と白」の代表であるガンツ議員をワシントンDCに招待しました。トランプはその前に中東和平案(世紀のディール)を発表するとしています。
・「パレスチナの経済支援に関する国際会合」(19/7/1)
トランプの狙いがネタニヤフ支援のテコ入れであることは明らかですが、ガンツを招待したのは驚きでした。どうやらガンツをネタニヤフの右派路線に寄せることが目的のようです。
しかし、ネタニヤフ失脚に備えた保険にも見えなくもありません。しかもトランプはガンツの要請に応えてネタニヤフとは別に個別に会談することにしました。異例の待遇です。ネタニヤフとしては面白くないでしょうね・・。
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あとがき
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■ 米ニュースキャスターのジム・レーラー氏死去(1月24日付時事)
■ Jim Lehrer(PBS)
ジム・レーラーは米国の公共放送であるPBSの看板番組「News Hour」のキャスターで、PBSの「顔」ともいえる存在です。私は20年前に米国に住んだとき以来、PBSの番組を頻繁にチェックするようになりましたが、特にレーラーが出ている番組はよく見ました。
たとえば私が一番好きなPBSの番組は「Shields &Brooks」で、今でも毎回欠かさず見ていますが、昔はレーラーがこの番組の司会をやっていました。
米国に留学していた頃は、寝る前にNews Hourを見て、トランプスクリプトを確認してシャドーイングとリピーティングをするのが日課でした。今思えば毎日のようにレーラーの物まねをしていたわけです。
・「英語のスピーキング(9):練習方法」(17/9/1)
PBSの看板キャスターにはアフリカ系女性のグウェン・アイフィルがいて、この人も「Shields &Brooks」の司会をやっていましたが、数年前に亡くなりました。まだ61歳の若さでした。自分の米国での青春時代(?)を思い出させる人たちの訃報に接し、少し感傷的になりました。ご冥福をお祈りします。
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5 comments on “今週の動き(1/26~2/1)”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
ツイッターとても楽しみにしています。国際情勢から、海外生活や旅行、英語の使い方、びっくりするような画像・・・、バラエティに富んだ内容で、さらにそこに色々な人がコメントを寄せられるので、とても味わい深い隙間時間の過ごし方ができています(笑)
出所が分かっているツイッターってなかなか少ないので、情報の精度もばっちりなJDさんのツイッターは必需品です。
今日の「世界ホロコーストフォーラム」からホロコーストの歴史、ソ連の反ユダヤ主義、今のロシア・イスラエル関係まで、メディアに出てこない面白い情報満載で、とても興味深かったです。
新型コロナウイルスの感染拡散問題に対する冷静なコメント、慌てず騒がず、勉強になります。こんな時にも、中国共産党の人事は面白い動きを見せるものですね。
「中央应对新型冠状病毒感染肺炎疫情工作领导小组組長に李克強」を、JDさんは、どう御覧になってますか?
ありがとうございます。楽観はできませんが、冷静な対応が重要と思います。
マーケットとの関係では、少なくとも米国株については「買い場」とみることもできるかもしれません。
李克強を前面に出したのは、共産党の「本気」を見せるためですね。かつて温家宝がこうした役割を担いましたが、それと同じです。武漢入りなど体を張っていてさすがと思います。これも温家宝の現場主義を彷彿させます。
ファーウェイの孟晩舟は、CEOではなくCFOだと思います。細かくて大変申し訳ありません。いつもありがとうございます。
誤記ですね・・・直しておきます。
ありがとうございました。