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2019/06/19 05:00  | 総集編 |  コメント(2)

総集編第5号:米中の「新冷戦」とアジアの新興国

過去の記事の総集編の第5弾です。今回のテーマはアジアで、総集編第2号「習近平の帝国とアジアの激動」(18/8/24)の続編にあたります。

前回は、17年8月から昨年7月までの1年間の記事をまとめました。今回は、その続きということで、昨年8月から今年5月までの記事をまとめています。

主なテーマは、米中の「貿易戦争」と「新冷戦」、朝鮮半島、アジアの新興国です。個別のトピックごとに構成し、一貫した読み物にすべく大幅に加筆修正しました。また、冒頭に「アジアの基本情報」という書き下ろし記事を掲載しています。分量は約280ページです。

主に最近このメルマガ・HPを読み始めた方を対象としていますが、すでに購読している方にも楽しんでいただけると自負しています。メルマガを読んだことがない方にも、定期購読を検討する上での参考として読んでいただければと思います。

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なお、過去の総集編は以下のとおりです。

第1号「トランプ政権の1年」(18/1/31)
第2号「習近平の帝国とアジアの激動」(18/8/24)
第3号「中東の新時代」(18/11/16)
第4号「トランプの時代と中間選挙の審判」(19/2/14)

今回の総集編の内容は以下のとおりです。

0.アジアの基本情報(※書き下ろし

1.中国
(1)米国との「貿易戦争」と「新冷戦」
・「米中の『貿易戦争』と中国の経済政策の転換」(18/8/6)
・「米中の『貿易戦争』」(18/8/13)
・「米中次官級通商協議」(18/8/20)
・「米中通商協議と追加関税発動、ポンペオ訪朝の中止」(18/8/27)
・「トランプ政権の対中関税第3弾」(18/9/10)
・「米国の対中追加関税第3弾」(18/9/26)
・「米国の対中追加関税第3弾」(18/10/1)
・「NAFTA改定・新協定『USMCA』と米国の対中政策」(18/10/10)
・「ASEAN・APEC首脳会議と米中の『貿易戦争』」(18/11/19)
・「米中首脳会談」(18/11/26)
・「米中首脳会談」(18/12/3)
・「ファーウェイ副会長逮捕と米中の『ハイテク戦争』」(18/12/10)
・「ファーウェイ副会長逮捕と中国のカナダ人拘束」(18/12/19)
・「2018年の回顧(米中の『貿易戦争」と『新冷戦』)」(18/12/27)
・「2019年の展望(米中の『新冷戦』と世界の分断)」(19/1/9)
・「米中次官級通商協議」(19/1/14)
・「ファーウェイと孟晩舟副会長の起訴」(19/2/4)
・「米中閣僚級通商協議」(19/2/4)
・「米中閣僚級通商協議」(19/2/18)
・「米中通商協議」(19/3/4)
・「全人代の開幕」(19/3/11)
・「米中閣僚級通商協議」(19/5/6)
・「トランプ政権の対中関税引き上げと米中交渉の行方」(19/5/14)
・「米国の対中追加関税第4弾と中国の関税引き上げ」(19/5/20)
・「トランプ政権のファーウェイ排除に向けた動き」(19/5/21)
・「トランプ政権のファーウェイ排除に向けた動き」(19/5/27)

(2)台湾
・「台湾統一地方選挙」(18/11/26)
・「台湾の民進党の党首選」(19/1/7)
・「台湾の民進党の党首選」(19/1/14)
・「鴻海の郭台銘董事長の台湾総統選への出馬宣言」(19/4/22)

(3)その他
・「中ロ首脳会談」(18/9/17)
・「第2回『一帯一路』国際協力会議」(19/4/22)
・「第2回『一帯一路』国際協力会議」(19/4/29)

2.朝鮮半島
・「習近平の初訪朝の可能性」(18/9/3)
・「北朝鮮建国70周年式典」(18/9/10)
・「北朝鮮建国70周年式典と金正恩の書簡」(18/9/17)
・「南北首脳会談」(18/9/24)
・「米韓首脳会談と米朝外相会談」(18/10/1)
・「ポンペオ国務長官の北朝鮮・日中韓訪問」(18/10/15)
・「2019年の展望(北朝鮮)」(19/1/4)
・「金正恩の訪中」(19/1/14)
・「米朝首脳会談の実施発表」(19/1/21)
・「第2回米朝首脳会談」(19/2/25)
・「第2回米朝首脳会談」(19/3/5)
・「米韓合同軍事演習の縮小」(19/3/11)
・「ロシア・北朝鮮首脳会談」(19/4/29)

3.日本
(1)米国
・「日米首脳会談」(18/4/16)
・「日米首脳会談」(18/4/25)
・「日米通商協議(FFR)」(18/8/6)
・「日米通商協議(FFR)」(18/8/13)
・「日米首脳会談とFTA交渉」(18/10/5)
・「日米貿易協定の交渉目的の発表」(18/12/24)
・「2019年の展望(通商交渉と自動車関税)」(19/1/4)
・「自動車関税報告書の提出」(19/2/25)
・「ライトハイザーUSTR代表の議会証言」(19/3/4)
・「日米貿易協定(物品貿易協定(TAG))交渉の初会合」(19/4/22)
・「日米首脳会談」(19/4/29)
・「菅官房長官の訪米」(19/5/13)
・「トランプの自動車関税の判断の見送り」(19/5/20)
・「トランプ大統領の訪日」(19/5/20)
・「トランプ大統領の訪日」(19/5/27)

(2)中国
・「安倍首相の訪中」(18/10/29)

(3)韓国
・「韓国大法院の元徴用工判決」(18/11/5)
・「韓国海軍レーダー照射事件と元徴用工訴訟問題」(19/1/16)
・「韓国海軍レーダー照射事件」(19/1/21)
・「日韓関係の悪化に対する海外の見方」(19/2/4)

(4)ロシア
・「日ロ首脳会談」(18/9/17)
・「日ロ首脳会談」(18/11/19)
・「プーチン大統領の年末記者会見」(18/12/24)

(5)フランス
・「カルロス・ゴーン事件と国際関係」(18/12/5)
・「カルロス・ゴーンの再逮捕」(18/12/24)

4.東南アジア
(1)インドネシア
・「インドネシア大統領選挙」(18/8/13)
・「現地レポート(ジャカルタ)」(19/4/12)
・「インドネシア大統領選挙」(19/4/15)
・「インドネシア大統領選挙」(19/4/22)
・「インドネシアの首都移転の閣議決定」(19/5/6)
・「インドネシア現代史(1):スカルノとスハルト」(19/5/10)
・「インドネシア現代史(2):スハルト体制の崩壊」(19/5/17)
・「インドネシア現代史(3):東南アジア最大の民主国家への道」(19/5/24)

(2)タイ
・「現地レポート(バンコク)」(18/8/8)
・「タイの王室・軍と政治経済の構造」(18/8/10)
・「タイ王室の動向」(18/9/7)
・「タクシン派による王女の首相候補擁立と国王の反対を受けての断念」(19/2/11)
・「タイのタクシン派政党の解党の可能性」(19/2/18)
・「タイ総選挙」(19/3/25)
・「タイ総選挙の暫定結果」(19/4/1)
・「タイ現代史(1):『国王・民族・仏教』の虚実」(19/4/10)
・「タイ現代史(2):タクシンの盛衰と新国王の時代」(19/4/17)
・「タイ国王の戴冠式と結婚」(19/5/6)
・「タイ総選挙の最終結果」(19/5/13)

(3)マレーシア
・「マハティール政権の100日」(18/8/20)
・「マハティールの訪中」(18/8/29)
・「現地レポート(クアラルンプール)」(18/12/12)
・「現地レポート(サラワク)」(18/12/14)

(4)フィリピン
・「ドゥテルテのイスラエル訪問」(18/9/10)
・「現地レポート(マニラ、ダバオ)」(18/12/10)
・「フィリピン中間選挙」(19/5/13)
・「フィリピン中間選挙」(19/5/20)

(5)ベトナム
・「現地レポート(ハノイ、ホーチミン)」(18/8/17)
・「ベトナムの政治経済の特質」(18/8/22)
・「ベトナムのクアン国家主席の死去」(18/9/24)

(6)ミャンマー
・「『アウンサン・スーチー政権』の2年半」(18/11/30)

(7)カンボジア
・「カンボジア下院選挙の結果発表」(18/8/20)

(8)その他
・「日経『アジアの未来』」(19/5/27)

5.南アジア
(1)インド
・「印ロ首脳会談と『S400』購入合意」(18/10/8)
・「インド中銀総裁の辞任と州議会選挙における与党BJPの敗北」(18/12/17)
・「インドの地方選挙」(19/1/18)
・「インドとパキスタンの空爆と戦闘」(19/3/4)
・「インド総選挙の日程発表」(19/3/18)
・「インド総選挙におけるBJPの大勝」(19/5/27)

(2)パキスタン
・「ポンペオ国務長官のパキスタン訪問」(18/9/10)
・「パキスタン現代史(1):イスラム国家誕生の苦難」(18/9/14)
・「パキスタン現代史(2):軍事政権の支配と激動の外交」(18/9/21)
・「パキスタンのカーン首相のサウジアラビア訪問」(18/9/24)
・「パキスタン現代史(3):イムラン・カーンの新政権」(18/9/28)
・「パキスタン現代史(4):中国・中東・核開発」(18/10/12)
・「パキスタン現代史(5):軍・ISI、日本との関係」(18/10/17)

(3)バングラデシュ
・「バングラデシュ総選挙」(18/12/24)
・「バングラデシュ総選挙」(19/1/7)

(4)スリランカ
・「スリランカの首相の解任」(18/10/29)
・「スリランカでの連続爆弾テロ」(19/4/29)

(5)モルディブ
・「モルディブ大統領選挙」(18/9/24)
・「モルディブ大統領選挙」(18/10/1)

6.多国間の枠組み
・「APECの首脳宣言の採択断念、アジアの多国間の枠組み」(18/11/26)
・「G20サミット」(18/12/3)

***********
あとがき
***********

総集編も第5弾になりました。アジアの総集編としては2回目になりますが、中国については米中の「貿易戦争」と「新冷戦」、朝鮮半島については米朝首脳会談が大半を占めており、あらためて「トランプ時代」のインパクトを見せつけられました。その意味では総集編第4号「トランプの時代」とワンセットになっている面があります。

ただ、アジアは米中と北朝鮮だけではありません。韓国は(日本にとっては困った国ですが(苦笑))アジアを代表する先進国に成長を遂げ、その輸出主導の経済は世界でのプレゼンスを高め、政治経済的にも北東アジアにおいて重要な位置を占めながら、さらなる発展に向けたビジョンを描くことができず、厳しい状況が続いています。

東南アジアもまた急速に成長し、技術革新を活用しながら、大都市やスタートアップ分野においては日本を驚かせるほどの発展を見せています。この10~20年間における風景の変化はすさまじく、少しでも直接に関わる機会があれば、かつての「発展途上国(今は「新興国」と呼ぶ方が一般的です)」のイメージは覆されるでしょう。むしろ、30代より下の若い人たちにとってはすでに急速に発展したアジアのイメージの方が一般的で、かつての古いイメージをもっている人の方が少数派になっているかもしれません。

90~00年代の東南アジアの急速な発展が今起こっているのが南アジアです。私は毎年、インド、バングラ、パキスタン、スリランカ、ネパールといった国々を訪問しますが、行くたびに風景が変わっていることに驚かされます。そこには人々の振る舞いやメンタリティも含まれます。

一方、東南アジアにも見られますが、経済の近代化と一見逆行するかのように、イスラム教、ヒンドゥー教をはじめとする伝統的な宗教・文化が影響力を増している現実にも遭遇します。ただし、それは単なる伝統への回帰や原理主義ではなく、理念や構造を重視しながらも、現代的な修正と変革を伴ったものです。この新しい宗教と文化の動きをとらえるには、専門的な学識の蓄積と現地の肌感覚の絶え間ないアップデートが必要であり、専門家ですら困難な課題です。本メルマガは、そうした分野にも果敢にチャレンジしたいと思っています。このテーマの分析は、米国をはじめとする他の地域における宗教と文化の問題の分析にも役立つでしょう。

アジアの国々は、いずれもトランプ政権と習近平の帝国という二つの巨大なパワーに対峙しながら、したたかにその国力を高めて自信をつけ、その文脈の中で日本と日本企業にもアプローチをしています。そこにはもはや素朴な日本へのリスペクトや好意はなく、日本と日本企業にとってたやすい相手ではありません。しかし、ウィンウィンの関係を築くチャンスはますます拡大しています。こうしたアジアの政治と経済、ビジネスのダイナミズムをこれからもお伝えしたいと思っています。

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2 comments on “総集編第5号:米中の「新冷戦」とアジアの新興国
  1. KB より:
    購入させていただきました!

    冒頭の書き下ろし部分、そしてあとがき部分を特に楽しみに、まず読みました。アジアの新しい姿、変化を改めて感じるとともに、そこにどう向き合っていくか、ということを考えさせられます。そして、そんなことを頭にイメージして目次を眺めると、とても趣深くていいですね(笑)
    しかし、総集編は、なぜか「新しい発見」がいっぱいです。毎回のメルマガをちゃんと読んでいるはずなのに・・・、おかしいですよね(笑)きっと今回もそうなるんだろうと思われます(苦笑)
    「点」が繋がり日々のメルマガで「線」となり、総集編で「立体」になる…。一面だけでは決して論じることができない世界情勢をまたしっかり味わってきます。

  2. 新参者 より:
    読了

    今回の総集編も圧巻でした。
    知識の整理や補完だけでなく、特に「米中」「タイ」「インド」等はそれぞれの視点から通読してみると、ダイナミックな動きを感じ、何度読んでも新鮮です。
    また、書き下ろし部分の「基本情報」から「多国間の枠組み」そして「あとがき」をこの全体感の中で読むことで、今後のアジアの情勢・経済そして人々の生活がどうなっていくのかということに想いを馳せるきっかけになり、大変感慨深いものがありました。
    今起きている香港の問題も、台湾総統選の記事を改めて読みながら、中国との関係を改めて考えたり・・・、この1年間のトピックスを凝縮したものとはいえ、論点や切り口は色褪せず、新しい発見があり、読んで本当に良かったです。

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