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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2019/04/26 05:00  | 米国 |  コメント(8)

米国の「社会主義」、ラテンアメリカ外交、特別検察官


本日は金曜日。それも10連休の前日ですね。今晩から旅行の準備をされている方もいらっしゃるかと思います。

ということで、今回は肩の力を抜いて、読者の皆さんとの交流の回にします。米国に関する3つの質問を取り上げます。

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米国の「社会主義」
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chinaさんから「民主党の左傾化と路線対立のリスク」(2/22)のコメント欄で以下の質問がありました。

>ネオ・ソーシャリストとでもいうべき若い世代の存在についてJDさんはどう思われていますか?
>2月12日のメルマガでは、「社会主義」という言葉を違和感なく使うリベラルの若者がいる、という程度の書き方で、あまり注視してはいらっしゃらない印象を受けたので、やはりこれまでのご説明どおり、米国は「社会主義」への伝統的な忌避感が基本路線であり、若者の社会主義への傾倒も部分的・限定的な現象であるという認識でいれば良いでしょうか。それとも世代によって、その忌避感に温度差がある可能性を頭に入れておいたほうが良いでしょうか。
>今後、米国の政治を見ていくうえで、どの程度注視していくべき存在なのかなと少し気になっています。

以下、私からの回答です(※メルマガに限定)。

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米国のラテンアメリカ外交
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chinaさんから「ベネズエラ現代史(2):「21世紀の社会主義」の幻影」(3/13)のコメント欄で以下の質問がありました。

>ちなみに米国がここまで前のめりに介入してくる理由はなぜでしょう?
介入の先には米国の国益があるのだと思うのですが、この場合それは具体的に何なのだろうと、ふと思ってしまいました。人道的問題の解決、反米政権の打倒、国際社会からの評価・・?
>にしてもペンスは何と言ってトランプを説得したのでしょうね。ヒスパニック有権者へのアピール力は抜群です、といった類の説明をしたのでしょうか。もしそうだとしたらそのアピール力・・、彼に押された人種差別主義者的な烙印を消し去るほどのインパクトが果たしてあるのか疑問です。

以下、私からの回答です(※メルマガに限定)。

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特別検察官
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読者の方からメールで以下の質問をいただきました。

>モラーさんは、司法省のSpecial Counsel(特別顧問)であって、Special Prosecutor(特別検察官)ではないと聞きました。今回のトランプの調査に関してこの違いは、これからの展開に影響を及ぼすのものでしょうか?

以下、私からの回答です(※メルマガに限定)。

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あとがき
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世界幸福度ランキング、1位は2年連続フィンランド(3月21日付AFP)
World Happiness Report 2019(3月20日)

私はこれまで約70か国を訪問したことがありますが、実は北欧(ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、バルト三国、アイスランド)にはまだ行ったことがありません。なぜか友達もあまりおらず、「幸福度」の高さが肌で実感できていないのですが、そのうちに現地の様子を見てみたいものです。

ちなみに北欧の中でまず行きたいのはアイスランドです。なぜなら私は温泉とビョークシガー・ロス『ヴィンランド・サガ』が大好きだからです(笑)。

日本の58位というのは、上位の国を見ると、今一つ分からないところがあります。中南米などは治安や経済の不安はさておき、楽観的な国民性もあるのでしょうか。東欧も意外と上位の国が多く、韓国が日本より上位、「国民幸福量(GNH)」という指標を掲げるブータンが95位、インドが140位というのも何か考えさせられますね。

明日からいよいよ大型連休。その間に改元もあります。色々ありますが、メルマガは通常どおり配信します。読者の皆さんからのご質問もたくさん寄せられていますが、タイミングを見て今回のように回答します。よろしくお願いします。

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8 comments on “米国の「社会主義」、ラテンアメリカ外交、特別検察官
  1. KB より
    貴方が言うか!?

    レイ・ダリオやジェームズ・ダイモンが「資本主義のシステムはすべての人の利益になっているとはいいがたい」等と発言していて、「何言ってんの?」と思ったばかりでした(笑)
    ここから議論は様々に展開をしていくのですが、彼らの発言の意図や行動の裏側にあるものが、メルマガを通して見えてきて、とても興味深かったです。
    ここで示される「目に見えない世の潮流の変化」と、自分が見聞きした人の発言や現象(目に見えるもの)がシンクロした感覚、なかなかいいものでした。ありがとうございます!

  2. 那須の山奥の兄ちゃん より
    最近おもうこと

    最近、近所の大学教授と知り合いになりよく話をしています
    専門がアメリカ政治ということで
    話をします

    気持ち悪いのは
    JDさんとほぼ見解が一緒
    ということです
    1つ2つなら偶然で片づけられますが
    ほとんど
    一緒ということに
    興味がわくというよりも
    恐怖と気持ち悪さしか感じません

    たしかに
    エビデンスと事実を重ねれば
    結果は見えてきますが
    多様性が叫ばれる中
    なんだ、この現象は
    と思います
    気持ち悪いことこの上ない

    しかしよく考えれば
    クルーグマンとスティングリッツの言っていることも
    総体的にみれば同じこと

    なんだか
    知性の劣化が相当に進んでいるように
    感じます

    一方向の知性しか
    発展しないこと恐怖すら
    覚えます

    これが排他主義を生み出すのかな
    とは思います

    テロ、この背景を考えると
    ムスリムへの無理解
    白人至上主義の台頭というのは
    私からみれば排他主義の賜物です

    経済や政治の勉強は相当進みましたが
    やはり社会学への
    造詣が私は全くないと思います

    こちらの方面を研究すると
    非常に多様性に富み
    本当に心から安心をする
    というのが本音です

    コンセンサスなどは
    非常に便利なものですが
    かなり多様性を奪う
    非常に危ういものだ
    と思うようになりました

    まとまりがなくなりましたが
    なんで
    こんなにも
    知識層の言うことが
    一致するのだろう
    というのが
    私には疑問です

    マーケティングをやらないと
    儲からないというのが
    現在の主流ですが
    あんなもん
    クソの役にも立たないというのが
    私の意見は
    総バッシングにあいます
    なぜ
    このような排他主義が
    世の中に確立するのだろうか
    とは思います

  3. うま より
    アイスランド

    マイケル・ルイス著「ブーメラン」(文春文庫)第一章「漁師たちは投資銀行家になった」で、2008年前後のアイスランドの激変について書かれています。
    国民が投機に熱狂し、2003-2007年に株価が9倍になり、2003-2006年に平均世帯収入が3倍に増え、その後のバブル崩壊で借金まみれ(累積債務が対GDP比850%)になります。
    バブルを招いた原因として、アイスランド人の国民性(均質で、ほぼ全国民が知り合いである)や歴史背景などについても触れられています。

    2008年の人間開発指数(教育水準、健康・寿命、所得水準から生活の質を評価)では、アイスランドが第一位だったそうです。
    直近(2018年)の人間開発指数の順位は以下の通り
    http://hdr.undp.org/en/2018-update
    1.ノルウェー
    2.スイス
    3.オーストラリア
    4.アイルランド
    5.ドイツ
    6.アイスランド
    7.香港&スウェーデン
    15.フィンランド
    19.日本

  4. china より
    社会主義

    質問のご回答ありがとうございます。

    やはり近年の米国で使われている「社会主義」と冷戦時代のそれとではイメージや意味合いが変化しているのですね。使っている当事者(若者)たちも明るい「民主社会主義」としてカジュアルに使っているのだろうなと思います。若者たちが「社会主義」という言葉を使い始めたのは、やはり目の前にある「格差」「貧困」を生み出す原因が「資本主義」にあり、現状を打破するには「反資本主義」・・・「社会主義」だ、的な発想だったのかなとなんとなく考えました。これら諸々を考えると、JDさんの仰っていた「伝統的忌避感」と若者の「社会主義」ブームは、必ずしも相反するものではなく、共存していくことが可能な思想なのかなとも思いました。
    確かに、大統領選の候補者たちは、綿密なデータと波を読みながら、持論をブラッシュアップしていくでしょうから、彼らの議論から思想の変化のヒントがもらえそうですね。新たな注目ポイントが増えて楽しみです。

    中南米についても大変勉強になります。ラテンアメリカ外交がそのような効果を生むとは知りませんでした。新たな発見です。ペンスの「次の」を読んでいて、ふと彼の年齢が気になり調べたのですが、まだ59歳なのですね。もっと年を重ねていると勝手に思い込んでいました。なぜだろう。個人的にですが、ジョー・バイデンとイメージが被る時があり、バイデンの年齢を重ね合わせていたのかもしれません。でもよく見ると肌つやが全然違うのですけれどね・・。思い込みって怖いですね。

    二つも質問に答えて頂いてアレですが、実は今日一番興味を掻き立てられたのは、あとがきの『ヴィンランド・サガ』です。「私も読んでいます!」とか、そういった事ではありません。これが面白そうな漫画で1,2巻が無料で読めることを発見してしまったのです。全21巻・・。1,2巻、読んでみたいけれど、恐ろしい・・。読んだら最後、最終巻まで大人買いしそうで怖いのです。そういえば以前絶賛されていた『キングダム』もついに映画が公開されましたね。GW中に見に行こうと思っているのですが、原作愛読者にそれを伝えると「全巻読破してから見に行った方が良い」と割と真顔で言われ、そんなに面白いんだ・・と再認識し、眠っていたはずの漫画熱が再燃しそうで困っています。

  5. JD より
    大学教授

    >那須の山奥の兄ちゃんさん
    褒められているのか、批判されているのか、ちょっと戸惑いましたが・・(笑)、光栄なことと受け止めておきます。ありがとうございます。
    私が書いていることは、メディアなどで見ることと結構違うと思っているのですが、そのように思われましたか。興味深いですね。
    排他主義は、生産的な議論をする上で最も避けるべきものです。「常に批判を受け入れること」はリベラリズムと科学哲学の基本でもあり、私自身、最も重要な姿勢として常に心がけています。そのうちに記事で書く予定です。

  6. JD より
    アイスランド

    >うまさん
    ありがとうございます。
    世界経済危機の直後にアイスランドが崩壊の危機に瀕したのはよくおぼえていますが、ご推薦の書籍は知りませんでした。マイケル・ルイスが書いているのですね。読んでみます。

  7. JD より
    ヴィンランド・サガ

    >chinaさん
    実は『ヴィンランド・サガ』については「英語の歴史」(1/25)で紹介しておりました。
    https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=6790
    ダントツでお勧めの作品なので、ぜひご覧ください。ちなみに残念ながらまだ完結していません(苦笑)。
    『キングダム』は、よくできた作品とは思いますが、知的奥行きはそこまでではないので、chinaさんには物足りないかもしれません(でも面白いですが)。知的刺激に満ちた歴史漫画であれば『蒼天航路』がダントツです。ぜひご覧ください(笑)。

  8. china より
    やはり・・・

    天使の顔をした悪魔が微笑んでいるのでしょうか・・・。

    もー『ヴィンランド・サガ』だけでも悩んでいたのに、まさかの『蒼天航路』オススメ。しかもダントツとか。むむむー、気になって眠れなくなります。

    ここはもう責任をとって、読書感想文にお付き合い下さいませね(笑)

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