2017/02/06 00:00 | 米国 | コメント(8)
トランプ新政権の最初の2週間
トランプ政権の第2週目が終わりました。 あまりにも動きが目まぐるしく、混乱している人もいるかと思います。
そこで、今回は、就任からの動きで主なものを整理しました。白丸は大統領令・大統領メモランダムです。
(第1週)
1/20(金)
・大統領就任
⚪︎オバマケア見直し
⚪︎政府機関の新規制導入の凍結
1/23(月)
⚪︎TPP離脱
⚪︎連邦政府による採用凍結
⚪︎海外で人工妊娠中絶を支援する民間団体への助成金支出禁止
1/24(火)
⚪︎キーストーンXLパイプラインとダコタ・アクセス・パイプラインの建設推進
⚪︎製造業に関する規制の簡素化
⚪︎インフラ計画推進のための環境審査の迅速化
1/25(水)
⚪︎メキシコ国境に「壁」を建設
⚪︎移民流入規制の強化
1/27(金)
⚪︎中東・アフリカ7カ国出身者の一時的な入国禁止
⚪︎米軍再建
・米英首脳会談(ワシントンDC)
・米メキシコ首脳電話会談
1/28(土)
⚪︎NSC再編
⚪︎「イスラム国」壊滅計画
・日米、米ロ、米独、米仏、米豪首脳電話会談
(第2週)
1/30(月)
・司法長官代行を解任
⚪︎規制導入コストの軽減
1/31(火)
・FOMC(~2/1)
2/1(水)
・連邦最高裁判事にニール・ゴーサッチ判事を指名
2/2(木)
・米上院、ティラーソン氏の国務長官就任を承認
・マティス国防長官が訪韓
2/3(金)
・イラン追加制裁の発表
⚪︎ドッド・フランク法の見直し
・ワシントン州シアトル連邦地裁が入国制限に対して差止命令
・マティス国防長官が訪日
プロ・ビジネスの改革、マティス国防長官の日韓歴訪など、必ずしも悪い話ばかりではありませんが、それにしてもこれはいくら何でも・・・というアクションのオンパレード。
一般的に最も激しい反発を引き起こしているのは入国禁止ですが、外交面ではメキシコと豪州に対する恫喝、組織面ではNSC再編が強烈な懸念を生じさせています。
豪州に対する暴言とNSC再編は、トランプ大統領の統治スタイルを分析する上でも重要なヒントを与えてくれます。今週はこの点を述べます。
トランプ政権の動きはこれから「今週の動き」で細かく書くようにします。なんか、「今週のトランプ」みたいな趣になりそうですが・・・。
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8 comments on “トランプ新政権の最初の2週間”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
控訴審も却下された・・
後は最高裁・・
指名されたニール・ゴーサッチ判事が生きるか・・
トランプの運勢次第・・
三権分立・・生か死か( ^ω^)・・・(笑
JDさんの気分が滲み出ている…?…読み過ぎか…?…(笑)
トランプ疲れが滲みでてますね。
それにしても、豪州の首相を恫喝するなんて。
この人、裸の王様まっしぐら?
以前JDさんが紹介してくれたミードですが、竹中正治さんのFBにforeign affairsでの彼の記事が出ていました。結論は以下の通リでした。
グローバル化と機械による自動化の潮流が、今の体制を動揺させている。資本主義の次のステージへの展開は、世界の自由主義的な秩序と国民国家への根本的な挑戦を突き付けるものとなろう。
しかし解釈が難しい。トランプはこの潮流に抵抗して国民国家を守ろうとしている。次の資本主義のステージへの展開とは、トランプの抵抗のことなのか、グローバル化のさらなる展開なのかイマイチ解りません。
彼の「神と黄金」は一つ一つの文が全て含蓄のあるもので感嘆していますが、なかなか読み進めません。(笑)
渡瀬裕哉氏が「切捨御免」というブログで詳しい論説を述べておられます。
一読の価値はあると思いますが・・・
竹中さんはワシントンDCで一緒にいた頃からの友人で、そのときミードの話などもよくしていましたね。もう10年以上も前ですが・・・
ありがとうございます。拝読しました。
著者の方は初めて知ったのですが、率直に言って、中身のある記事とは思いませんでした。私の考察は明日掲載します。
JDさま
他のブログのことなど書いて、マナー違反かなぁと少し心配でした。
JDさんの考察を楽しみにしております♪