2015/05/21 00:00 | 東南アジア | コメント(4)
マレーシア・野党連合の新指導者
■ Wan Azizah takes over as Opposition leader(5月19日付The Star記事)
世界情勢ピックアップもマレーシアの話題になってしまい、前回の記事に続いてマレーシア尽くしになっていますが(笑)、野党連合の新指導者がPKR党首のワン・アジザになりました。ワン・アジザはアンワル元副首相の夫人です。
「マレーシア・野党連合の苦境」で書いたとおり、野党連合はアンワルという絶対的指導者を失い、誰がその後を継ぐのか注目されていました。PKR副党首のアズミン・アリ(セランゴール州首相)が有力視されていましたが、結局、党首のワン・アジザに落ち着いたということですね。
いっそ世代交代が起こって、若い指導者が出てくれば、という期待もありましたが、古顔に頼らざるを得ない結果になったのは、ちょっと心許ないというか、さびしいものがあります。
ワン・アジザは、アンワルが獄中にいる間に夫の代理としてPKRを結成し、長年、党首として党を支えてきました。夫が同性愛罪で2回も投獄されたのに、こうしてまだ党を支えるというのはすごいですね。
また、アンワルとワン・アジザの長女ヌルル・イザーもPKRの有力政治家となっています。最近、アンワルの恩赦嘆願運動をしていたところ、扇動罪で逮捕されたのは、「マレーシア・ナジブ政権の苦境」でお伝えしたとおりです。
いずれにしても、「マレーシア・野党連合の苦境」でお伝えしたとおり、PKR、PAS、DAPの野党3党が連携を維持するのは極めて難しい状況にあります。リーダーとなったワン・アジザの手腕が試されます。
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4 comments on “マレーシア・野党連合の新指導者”
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ここはただ耐えに耐え・・
アンワルの出獄を待つ・・それ以外ないのでは・?
ただ・・
無事・・出してくれるでしょうか・・・?
その期待はなくもないですが、アンワルはもう67歳、5年服役するとさすがに高齢でつらいと考えられています。
それにしてもマレーシアもシンガポールも、やるときはやるというか、反対派に対する攻撃は本当に容赦ないです。
心的エネルギー・・
軽く見ては・・
敵はこれで安心と・・気を抜けば・・
明日は・・わが身となる・・
67歳・・まだ若い部類です・・
判断能力・・知能・・これは年を取らないのです・・
医学的に証明・・・(笑
たしかに、アンワルは、ブログや写真を見ていると非常に元気、怪気炎を上げています。
まだまだこれから、不死鳥のごとく復活するのかもしれません。鄧小平のごとく。