2024/09/30 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(9/29~10/5)ヒズボラ指導者の殺害、ハリスの経済政策、自民党総裁選、米副大統領候補の討論会
石破新政権について、政局の展望は永田町さん、経済面での影響は経済ZAP!!のSaltさんにお任せして、私からは外交面からの考察を述べます。毎週おなじみの米大統領選については、最新の状況と今週予定されている副大統領候補のTV討論会の見どころを取り上げます。イスラエルによるヒズボラ指導者の殺害についても解説します。
【目次】
1.先週の動き
(1)ヒズボラの指導者殺害
(2)ハリスの経済政策、国境訪問、NY市長起訴
(3)自民党総裁選
2.今週の動き
● 米副大統領候補のTV討論会
3.今週のドラマ
4.近況報告
5.あとがき
***********
先週の動き
***********
9/22(日)
・米超党派の退役軍人や外交安全保障を担当した元高官ら700人以上がハリス副大統領への支持を表明
・ウクライナのゼレンスキー大統領がペンシルベニア州スクラントンの砲弾生産工場を視察
・国連「未来サミット」(NY、~23日)
・ドイツのブランデンブルク州の議会選挙(SPDが第1党維持、AfDは議席増)
9/23(月)
・米・UAE首脳会談(ワシントンDC)
・G7外相会合(NY)
・日米韓外相会合(同)
・トランプ前大統領がペンシルバニア州インディアナで選挙集会
・イスラエル軍がレバノン各地のヒズボラの拠点に大規模な空爆
・日・ウクライナ首脳会談(NY)
・日中外相会談(同)
・ロシア軍の哨戒機が北海道の礼文島付近で日本の領空を侵犯
9/24(火)
・国連総会一般討論演説(バイデン大統領、ゼレンスキー大統領らが演説)(NY、~30日)
・トランプ前大統領がジョージア州サバンナで選挙集会
・国連安保理のロシアのウクライナ侵攻に関するハイレベル会合(同)
・イスラエル軍がヒズボラのイブラヒム・クバイシ司令官の殺害を発表
9/25(水)
・ハリス副大統領が経済政策に関する演説(ペンシルベニア州ピッツバーグ)
・中国人民解放軍が太平洋の公海に向けてICBM1発を発射
・中ロ外相会談(NY)
・中国人民銀行が1年物の中期貸出ファシリティ(MLF)金利を引き下げ(2.3→2%)
・ロシアのプーチン大統領が安保会議で核ドクトリンを改定すると表明
9/26(木)
・米・ウクライナ首脳会談(ワシントンDC)
・ハリス副大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が会談(同)
・バイデン大統領とハリス副大統領が新たな銃犯罪対策を発表
・米連邦検察がNY市のアダムズ市長を収賄や詐欺の容疑で起訴
・米国で12月20日までのつなぎ予算が成立
・イリノイ州で期日前投票が開始
・イスラエル軍がベイルートにあるヒズボラの本部を空爆
・イスラエル軍がヒズボラのモハマド・スルール司令官の殺害を発表
9/27(金)
・バイデン政権が通商法301条に基づく対中制裁関税の引き上げ第1弾を実施
・米中外相会談(NY)
・米司法省がイラン国籍の3人をトランプ前大統領陣営にサイバー攻撃をしかけて情報を盗み取った容疑で起訴したと発表
・ハリス副大統領がアリゾナ州ダグラスのメキシコとの国境地帯を訪問
・トランプ前大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が会談(NY)
・国連総会一般討論演説(ネタニヤフ首相らが演説)(NY)
・自民党総裁選(石破元幹事長が当選)
9/28(土)
・中国人民解放軍の南部戦区がスカボロー礁周辺の海空域で軍事演習を行ったと発表
・イスラエル軍がヒズボラのナスラッラー指導者を殺害したと発表
●ヒズボラの指導者殺害
レバノン各地でヒズボラの通信機器の同時爆発(以下の記事参照)が起こってから数日後となる先週初めから、イスラエル軍がヒズボラの拠点に対する大規模な空爆を開始しました。イブラヒム・クバイシら複数の大物司令官の殺害が相次いで発表され、レバノン国内での死者は700人を超えました。
・「ヒズボラの通信機器の爆発」(9/23)
イスラエル軍の空爆はベイルートにあるヒズボラの本部に及び、ハッサン・ナスラッラー指導者の殺害が発表されました。ヒズボラもナスラッラーの死亡を認めましたが、死因には言及せず、レバノン市民を守るためイスラエルとの戦いを続けると発表しました。イランのハメネイ最高指導者とペゼシュキアン大統領はイスラエルを非難し、ヒズボラへの支援を訴えました。
ナスラッラーはヒズボラが82年に結成されたときからのメンバーで、92年からトップに就任し、30年以上にわたり組織を率いてきた人物です(以下の記事参照)。国連総会から帰国したネタニヤフ首相はナスラッラーの殺害は「歴史的な転換点」となると述べました。
・「レバノン現代史(3):ヒズボラと総選挙」(18/6/22)
イスラエル軍のヒズボラへの攻勢の強化とナスラッラー殺害の意義、中東情勢の今後の展望を解説します。マーケットへの影響についてもコメントします(※メルマガで解説)。
●ハリスの経済政策、国境訪問、NY市長起訴
ハリス副大統領がペンシルベニア州ピッツバーグで経済政策に関する演説を行いました。中間層の拡大を目指す「機会の経済(opportunity economy)」というスローガンの実現のため、(1)生活費削減と中間層の支援、(2)技術革新と起業家への投資、(3)中国に勝つための産業競争力向上という3つの柱を示し、その詳細を説明しました。
経済政策に関する演説としてはこれまでで最も長く、演説の最後には82ページにわたる文書が配布されました。以下の記事で、ハリスは今後も経済政策の発表を続けるとの予想を述べましたが、その見通しに沿った展開でした。
・「ハリスとトランプの経済政策」(9/9)
また、ハリスの国境訪問、NY市のエリック・アダムズ市長の起訴、イスラエルのヒズボラへの攻勢強化(前項参照)もありました。これら最近の動きと世論調査の動向を踏まえ、現時点での大統領選の展望について解説します(※メルマガで解説)。
●自民党総裁選
石破茂新総裁の誕生。冒頭述べたとおり、外交面からの考察を述べます(※メルマガで解説)。
***********
今週の動き
***********
※米副大統領候補のテレビ討論会など。メルマガで解説。
***********
今週のドラマ
***********
最近読んだお勧めの本や印象に残った映画、ドラマなどをご紹介します。
※メルマガをご覧下さい。
***********
近況報告
***********
最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます。
※メルマガをご覧下さい。
***********
あとがき
***********
■ イギリスの名優デイム・マギー・スミス死去 89歳(9月27日付BBC)
■ 『ダウントン・アビー』映画版第3弾の制作が決定(5月14日付ELLEgirl)
色々な作品を見ましたが、私の中で最も印象に残るのはドラマ『ダウントン・アビー』の先代伯爵夫人(未亡人)バイオレットでした。
現伯爵のロバート・グランサムの母で、絵に描いたような貴族の貴婦人。その優雅な風格と洒脱なユーモアは、この作品のテーマである失われていく時代の高貴を体現していました。
そういえば映画版は第3弾が来年公開とのことですね。バイオレットは第2弾で亡くなっているので、登場しないでしょうが、楽しみです。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。