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2024/08/05 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(8/4~10)ハリスの大統領候補確定、トランプの衝動、RFKジュニア、ハマス政治局長暗殺


8月になりました。マーケットが大荒れですね。私も投資家のはしくれとして大いに気になっていますが、SaltさんとKonanさんのレポートを頼りにしています。ぜひメルマガをご覧になってみて下さい

さて今週も、あと3か月となった米大統領選を取り上げます。また、ハマスの最高幹部の暗殺とその余波についても解説します。

【目次】

1.先週の動き
(1)ハリスの大統領候補確定
(2)トランプの衝動
(3)RFKジュニアの影響力
(4)ハマス政治局長の暗殺
2.今週の動き
3.近況報告
4.あとがき

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先週の動き
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7/28(日)
・日米外務・防衛担当閣僚協議(2+2)(東京)
・拡大抑止に関する日米閣僚級会合(同)
・日米外相会談(同)
・日米韓、日韓防衛相会談(同)
・イランでペゼシュキアン大統領が就任
・ベネズエラ大統領選挙(マドゥロ大統領が3選を主張)

7/29(月)
・バイデン大統領が最高裁の改革案を発表
・日米豪印(クアッド)外相会合(東京)
・日米防衛相会談(同)
・米国防総省がウクライナへの15億ドルの追加軍事支援を発表
・中・イタリア首脳会談(北京)

7/30(火)
・ハリス副大統領がジョージア州アトランタの選挙集会で演説
・ハリス副大統領がイスラエル軍のヒズボラへの攻撃の支持を表明
・USTRが8月1日に予定されていた対中関税の引き上げの延期を発表
・中国共産党の中央政治局会議(北京)
・イスラエルがヒズボラのフアード・シュクル司令官を空爆で殺害したと発表

7/31(水)
・バイデン大統領が違法薬物対策強化の覚書に署名
・全米自動車労働組合(UAW)がハリス副大統領への支持を表明
・トランプ前大統領が全米黒人ジャーナリスト協会(NABJ)の年次大会のイベントに参加(シカゴ)
・ハマスのハニーヤ政治局長がテヘランでイスラエルの攻撃によって殺害されたとハマスが発表
・NATO加盟国が供与した米国製F-16戦闘機の第1陣がウクライナに到着したとの報道
・ミャンマー国軍が非常事態宣言を延長

8/1(木)
・米・イスラエル首脳電話会談
・米国、ロシア、ドイツ、ポーランド、ノルウェー、スロベニア、ベラルーシがトルコの仲介で24人の拘束者(WSJのエバン・ゲルシコビッチ記者、米海兵隊のポール・ウィラン元隊員、ロシアの民主化活動家のイリヤ・ヤシン、ロシア連邦保安局(FSB)のクラシコフ元大佐ら)を解放(アンカラ)
・米民主党が大統領候補を指名する党代議員のオンライン投票(~5日)
・イスラエル軍がハマスの軍事部門「カッサム旅団」のムハンマド・デイフ司令官の殺害を確認したと発表
・ヒズボラのナスラッラー指導者がイスラエルへの報復を宣言

8/2(金)
・米民主党が大統領候補を指名する党代議員のオンライン投票でハリス副大統領が過半数を獲得したと発表
・米司法省がカリフォルニア州の連邦地方裁判所にTikTokの運営会社を児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)の違反を主張して提訴

8/3(土)
・トランプ前大統領がジョージア州アトランタで選挙集会
・ウクライナ軍がクリミア半島のセバストポリを攻撃しロシア黒海艦隊の潜水艦を沈没させたと発表
・ベトナム共産党がトー・ラム国家主席を党書記長に選出

●ハリスの大統領候補確定

米民主党が大統領候補を指名する党代議員のオンライン投票を開始し、ハリス副大統領が過半数を獲得したと発表しました。投票は今週月曜まで行われますが、それを待たず、ハリスが民主党の大統領候補となることが確定しました。

ハリスは今週火曜にペンシルベニア州フィラデルフィアで選挙集会を行い、その場には彼女が指名する副大統領候補も参加する予定です。正副大統領の正式な指名は再来週の党大会で行われます。

ハリスとトランプ前大統領の対決という構図は事実上すでに固まっていましたが、手続き的にもほぼ確定しました。前回の記事(以下のリンク参照)で述べたとおりの展開でした。

「バイデンの撤退とハリスの継承」(7/29)

ハリスの7月の選挙資金の調達額は3億1,000万ドルに上り、トランプの1億3,870万ドルの倍以上に達し、手元資金でもトランプを上回りました。討論会後にバイデンへの献金を控えるようになった支持者たちが供与を再開したことも大きいのでしょう。

大統領選まであと残り3か月です(郵便投票は9月7日からノースカロライナ州でスタートしますが)。最新の状況と今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。

●トランプの衝動

トランプ前大統領が全米黒人ジャーナリスト協会(NABJ)の年次大会に出席し、黒人ジャーナリストとの質疑応答イベントにしましたが、その際、ABCのレイチェル・スコット記者からハリス副大統領について問われると、トランプは、「彼女は以前はインド系であることを強調していたが、最近になって突然黒人であると主張するようになった」と述べました。

トランプの発言は物議を醸し、ハリス、ハリス陣営、ホワイトハウスの報道官は激しく批判しました。この一件は、これ自体が選挙戦に影響を及ぼす可能性がありますが、より広い見地から、今後の選挙戦を見通す上でも示唆に富むものです。その意義について解説します(※メルマガで解説)。

●RFKジュニアの影響力

これまで述べてきたとおり(以下の記事など参照)、今回の米大統領選挙では、第三党・無所属候補が選挙結果に相当の影響を及ぼす可能性があります。

「RFKジュニアの副大統領候補発表(第三党候補の影響力)」(4/1)

有力な第三党・無所属候補は、ロバート・F・ケネディ・ジュニア(RFKジュニア)(無所属)、チェース・オリバー(リバタリアン党)、ジル・スタイン(緑の党)、コーネル・ウェスト(無所属)ですが、最も影響力のある候補として注目すべきはRFKジュニアです。

そのRFKジュニアの影響力は、大統領選がハリスとトランプの対決になったことで、性質を変えていく(すでに変化が起きている)可能性があります。この点について解説します(※メルマガで解説)。

●ハマスのハニーヤ政治局長の暗殺

イスラエルがベイルートの南郊を空爆し、ヒズボラの最高幹部であるフアード・シュクル司令官を殺害したと発表しました。その数日前にゴラン高原のマジュダル・シャムス村のサッカー場がロケット砲で攻撃を受け、子どもや若者12人が死亡しており、イスラエルはヒズボラへの報復として今回の殺害を実行したと表明しました。ヒズボラのナスラッラー指導者はイスラエルへの報復を行うと宣言しました。

さらにその数日後、ハマスのイスマイル・ハニーヤ政治局長がテヘランで殺害されました。ハマスとイランはイスラエルによる暗殺として非難し、報復を宣言。一方、イスラエルのネタニヤフ首相は国民向け演説で、ハマスの軍事部門(アル・カッサム旅団)のムハンマド・デイフ司令官を3週間前の空爆で殺害したと述べましたが、ハニーヤの殺害についてはコメントしませんでした。

ハマスとヒズボラの最高幹部の相次ぐ殺害により、イスラエル、イラン、イランの同盟勢力(ハマス、ヒズボラ、フーシ派ら)の緊張関係はこれまで以上に高まっています。一連の動きの意義と今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます。

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あとがき
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トルコの控えめな射撃選手、パリ五輪で銀獲得 装備つけずポケットに手(8月1日付CNN)

その独特な雰囲気ですっかりSNS上の人気者になったトルコのユスフ・ディケッチ選手。「無課金おじさん」というニックネームは私にはピンとこないのですが、あのカジュアルさの原因は、Tシャツ、ポケットに手を入れていることに加え、両目で見ているところにもあったのですね・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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