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2024/07/29 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(7/28~8/3)バイデンの撤退とハリスの継承、ハリス対トランプ、副大統領候補の重要性


パリ五輪が始まりました。開会式からすごかったですね。一部物議を醸すような演出もあったようですが、これもフランスらしいアグレッシブさと受け止めて楽しむべきでしょうか。日本は早速に金メダルと銅メダルを獲得し、サッカーも素晴らしいスタートを切りました。これからが楽しみです。

さて今週も、激動の米大統領選を取り上げます。バイデンがついに撤退を決断し、わずか1週間で選挙戦の光景は激変しました。現状と今後について、様々な角度から詳細な分析をお届けします。

【目次】

1.先週の動き
(1)バイデンの撤退とハリスの継承
(2)ハリス対トランプ
(3)副大統領候補の重要性
2.今週の動き
3.今週の一冊
4.近況報告
5.あとがき

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先週の動き
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7/21(日)
・バイデン大統領が大統領選からの撤退を発表(ハリス副大統領を大統領候補として支持すると表明)

7/22(月)
・ハリス副大統領がデラウェア州ウィルミントンの選対本部で演説(バイデン大統領は電話で参加)
・米下院監視・説明責任委員会がトランプ前大統領の銃撃事件に関する公聴会を開催(シークレットサービスのチートル長官が証言)
・台湾の年次軍事演習「漢光」(台湾各地、~26日)
・日中戦略対話(東京)

7/23(火)
・バイデン大統領が新型コロナウイルスの自主隔離からホワイトハウスでの執務に復帰
・ハリス副大統領がウィスコンシン州ミルウォーキーの選挙集会で演説
・米民主党のシューマー上院院内総務とジェフリーズ下院院内総務がハリス副大統領を大統領候補として支持すると表明
・米シークレットサービスのチートル長官が辞任
・トランプ前大統領の選挙陣営がバイデン大統領とハリス副大統領の選挙陣営が集めた資金をハリス副大統領が引き継ぐことに対する異議を連邦選挙委員会(FEC)に申立て
・ハマス、ファタハを含むパレスチナの14派が「北京宣言」に署名(北京)
・北朝鮮・ベラルーシ外相会談(平壌)
・韓国の与党「国民の力」の代表選(韓東勲前法相を選出)

7/24(水)
・バイデン大統領が大統領選からの撤退に関する国民向け演説
・イスラエルのネタニヤフ首相が米連邦議会の上下両院合同会議で演説(ハリス副大統領含む多数の民主党議員が欠席)(ワシントンDC)
・中・ウクライナ外相会談(広州)
・中韓外交戦略対話(ソウル)

7/25(木)
・米・イスラエル首脳会談(ワシントンDC)
・ハリス副大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が会談(同)
・米国の24年4-6月期の実質GDP成長率(速報値)の発表(前期比年率換算+2.8%)
・G20財務相・中銀総裁会議(リオデジャネイロ、~26日)
・中ロ、中印外相会談(ビエンチャン)
・ASEAN外相会議(同)

7/26(金)
・オバマ元大統領がハリス副大統領を大統領候補として支持すると表明
・トランプ前大統領とイスラエルのネタニヤフ首相がマール・アラーゴで会談(フロリダ州パームビーチ)
・中・ASEAN、日・ASEAN外相会議(ビエンチャン)
・日中外相会談(同)
・フランスの高速鉄道TGVに対する攻撃が発生
・パリ五輪開会式

7/27(土)
・米中外相会談(ビエンチャン)
・東アジアサミット(EAS)外相会議(同)
・ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合(同)
・ASEAN+3外相会議(同)
・イタリアのメローニ首相が訪中(~31日)

●バイデンの撤退とハリスの継承

バイデン大統領が大統領選からの撤退を発表しました。再選を目指す現職大統領が選挙戦の途中で撤退するのは68年のジョンソン大統領以来、56年ぶりです(しかもジョンソンの撤退は同年3月末で、予備選より前でした。予備選で勝利した候補が大統領選本選の100日前のタイミングで撤退するのは前代未聞です)。

バイデンはカマラ・ハリス副大統領を後継の大統領候補として支持すると表明しました。バイデンに続いて、民主党指導部や各州の知事らも相次いでハリス支持を表明。またハリスは過半数の党代議員の支持を早々に確保し、党大会での指名を確実にしたと報じられました。

党大会は8月19~22日に予定されていますが、民主党は今週中にオンライン投票でハリスを正式に候補者として指名する方針を明らかにしています。わずか1週間で民主党の大統領候補が入れ替わり、大統領選をめぐる状況は一変しました。衝撃的な事態ですが、ここまでの展開は前回の記事(以下のリンク)で予想したとおりでした。

「バイデンの進退をめぐる論争」(7/22)

本項ではバイデンの撤退とハリスの継承の意義について、バイデン政権の今後も含めて解説します。大統領選の展望については次項以降で解説します(※メルマガで解説)。

●ハリス対トランプ

バイデン大統領が選挙戦から退場したことにより、大統領選はハリス副大統領対トランプ大統領という構図に変わりました。

ハリスの選挙陣営はバイデンの撤退表明後の24時間で8,100万ドルの献金を集めました。大統領候補が1日で集めた献金額としては史上最高と言われています。ハリスは早速、選挙集会で演説を行い、選挙広告ビデオの配信を開始するなど、すでに選挙キャンペーンを本格化させています。

民主党支持者は活気づき、世論調査にも変化が見られるようになっています。こうした最新の状況に基づき、本項では、現時点での両者の対決の見通しをお伝えします(※メルマガで解説)。

●副大統領候補の重要性

ハリス対トランプの米大統領選においては、副大統領候補が重要な役割を果たす可能性があります。本項ではこの点について解説します(※メルマガで解説)。

※ハリスが政権をとった場合、どのような政策が予想されるかについても書こうとしたのですが、長くなってしまったので次回以降にします。

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今週の動き
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今週の一冊
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最近読んだお勧めの本や印象に残った映画、ドラマなどをご紹介します。

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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます。

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あとがき
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官僚たちの夏「暑くて仕事にならない」冷房下げられない霞が関の事情(7月26日付朝日新聞)

>霞が関の中央省庁の庁舎では「室温28度程度」になるよう冷房を設定するのが原則だ。

私が霞が関にいたのはずいぶん昔ですが、そのときからこういうルールはありました(たしか「27度」だったような)。温暖化対策とかクールビズが導入されてから公式化したのかもしれませんが、そういうことが言われる前から、省エネの観点で省内のルールとして決められていたように思います・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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