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2024/04/01 00:00  | 今週の動き |  コメント(2)

今週の動き(3/31~4/6)バイデンとトランプの資金状況、RFKジュニア、イスラエルのラファ侵攻計画とバイデン政権


4月になりました。新年度の始まりですね。グッチーポストも新生活応援キャンペーンということで、期間限定の特別企画を始めました。読者の皆様には編集部からのご案内が別途送信されると思いますので、ぜひご覧下さい(届いていない場合にはご連絡下さい)。

【目次】

1.先週の動き
(1)バイデンとトランプの資金状況
(2)RFKジュニアの副大統領候補発表(第三党候補の影響力)
(3)イスラエルのラファ侵攻計画とバイデン政権
2.今週の動き
3.今週の一冊
4.近況報告
5.あとがき

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先週の動き
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3/24(日)
・中国発展フォーラム(北京、~25日)
・台湾の蕭美琴次期副総統がブリュッセルの欧州議会、チェコ、ポーランド、リトアニアを訪問したと台湾外交部が発表

3/25(月)
・米英が中国国家安全省の関連企業に対し両国の議員らへのサイバー攻撃を理由に制裁を科すと発表
・NY州高裁がトランプ前大統領に対しトランプ・オーガニゼーションの金融詐欺で3億5,490万ドルの罰金を科した同州地裁の判決の控訴に必要な保証金の金額を4億5,400万ドルから1億7,500万ドルに減額、納付期限を10日間延長
・ロシアの安全保障会議(プーチン大統領が3月22日のモスクワ郊外でのテロはイスラム過激主義者による犯行として、ウクライナの関与を示唆する発言)(モスクワ)
・ロシア対外情報局(SVR)のナルイシキン長官が北朝鮮を訪問(〜27日)
・国連安保理が非常任理事国10か国提案のガザでの即時停戦を求める決議を採択(米国は棄権)
・イスラエルがラファへの侵攻計画を協議する代表団の訪米を中止
・中・ナウル、中・ドミニカ首脳会談(北京)
・北朝鮮の金与正・朝鮮労働党副部長が岸田首相の訪朝に言及する談話を発表

3/26(火)
・米・イスラエル国防相会談(ペンタゴン)
・キャンベル国務副長官と中国の馬朝旭外務次官が電話会談
・メリーランド州ボルティモアでフランシス・スコット・キー橋が崩落
・米連邦最高裁が経口妊娠中絶薬「ミフェプリストン」の使用制限について口頭弁論
・米連邦控訴裁がテキサス州の警察による不法移民の逮捕を定めた州法の差し止めを継続する判断
・トゥルース・ソーシャルを運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)が特別買収目的会社(SPAC)のデジタル・ワールド・アクイジション(DWAC)合併を通じてナスダック市場に株式を上場
・米大統領選のロバート・F・ケネディ・ジュニア候補が大統領選における副大統領候補に起業家・弁護士のニコール・シャナハンを選んだと発表
・中国商務省が米国のインフレ抑制法(IRA)は公正な競争を害しているとしてWTOに提訴
・ボアオ・アジアフォーラム(海南省博鰲(ボアオ)、~29日)
・北朝鮮の金与正・朝鮮労働党副部長が日本側との接触や交渉を拒否すると表明する談話を発表
・ウクライナのゼレンスキー大統領がダニロフ国家安全保障・国防会議書記を解任(リトビネンコ対外情報局長官が後任)
・ベラルーシのルカシェンコ大統領がモスクワ郊外の銃撃事件の実行犯は当初ベラルーシに逃亡しようとしたと発言
・ハマスのハニーヤ最高指導者とイランのハメネイ最高指導者が会談(テヘラン)
・仏・ブラジル首脳会談(ブラジル・ベレン)
・日本が防衛装備移転三原則の運用指針を改定

3/27(水)
・イスラエルがラファへの侵攻計画を協議する代表団の訪米に同意
・中国の習近平国家主席が米経済関係者と人民大会堂で会談(北京)
・中・オランダ首脳会談(北京)

3/28(木)
・バイデン大統領がオバマ、クリントン両元大統領と資金集め集会(NY)
・ジョンソン下院議長とウクライナのゼレンスキー大統領が電話会談

3/29(金)
・グッド・フライデー(聖金曜日)
・ロシア軍がウクライナ各地のエネルギー関連施設を攻撃
・印・ウクライナ外相会談(デリー)
・イスラエルのネタニヤフ首相がハマスとの停戦交渉への代表団の派遣を承認したと発表
・イスラエル軍がシリアのアレッポの空港近くを空爆
・北朝鮮の崔善姫外相が日本との接触を拒絶する談話を発表

3/30(土)
・東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の海洋放出に関する日中専門家間の対話(大連)

●バイデンとトランプの資金状況

バイデン大統領が週末にNYのラジオ・シティ・ミュージックホールで選挙イベントを行いました。オバマクリントンという2人の元大統領の参加を得て、2,500万ドルという巨額の資金を集め、米政治史上最も多額の資金を集めたイベントと言われました。

バイデン陣営の選挙資金集めは好調で、先月の一般教書演説の直後には1,000万ドルの資金を集めました。2月末時点での手元資金は民主党全国委員会の資金と合わせて9,750万ドルに上り、トランプ陣営と共和党全国委員会の合計の手元資金の4,480万ドルを大きく引き離しています。

一方、トランプ前大統領が創設したソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)が特別買収目的会社(SPAC)のデジタル・ワールド・アクイジション(DWAC)合併を通じてナスダック市場に上場しました(ティッカーはドナルド・J・トランプにちなみ「DJT」)。その株価は公開取引初日に急騰し、株主であるトランプの純資産は過去最高の65億ドルに増加、世界の富豪500人に入りました。

またトランプは、NY州地裁からトランプ・オーガニゼーションの金融詐欺で3億5,490万ドルの罰金判決を言い渡され、控訴のために4億5,400万ドルの保証金が必要とされ、先週、納付期限を迎えるところでしたが、同州高裁が保証金の金額を1億7,500万ドルに減額し、納付期限を10日間延長。保証金の納付は持ち越しになりました。

このようにバイデンとトランプの資金調達については、バイデンが大きくリードし、しかもトランプは訴訟費用と罰金のリスクという負担を抱えています。こうした状況は大統領選にどのような影響を与えるのか。今後の展望も含めて解説します(※メルマガで解説)。

●RFKジュニアの副大統領候補発表(第三党候補の影響力)

大統領選に無所属候補として出馬しているロバート・F・ケネディ(RFK)ジュニアがベイエリアの弁護士・起業家のニコール・シャナハンを副大統領候補に選んだと発表しました。前回の記事(以下のリンク参照)で述べたとおりの展開でした。

「RFKジュニアの副大統領候補発表」(3/25)
 
かねてから(昨年6月のオンラインセミナーのときから)お伝えしてきたとおり、今回の大統領選では、第三党の候補者がかつてなく大きな影響力を及ぼすことが予想されます。今回のRFJジュニアの発表など最新の状況を踏まえ、あらためてその意義について解説します(※メルマガで解説)。

●イスラエルのラファ侵攻計画とバイデン政権

国連安保理がガザでの即時停戦を求める決議案を初めて可決しました。日本を含む非常任理事国10か国の共同提出によるもので、米国(棄権)以外の14か国が賛成しました。

イスラエルは米国の棄権に反発し、ラファへの侵攻計画を協議する代表団の訪米を中止しました。しかし訪米中だったガラント国防相はオースティン国防長官やサリバン大統領補佐官らと会談。その後、ネタニヤフ首相は代表団の訪米に同意し、ハマスとの停戦交渉への代表団もカタールとエジプトに再び派遣すると発表しました。

こうした最新の状況を踏まえ、今後の展望を解説します。米国とイスラエルの関係、米国の内政に与える影響についてもコメントします(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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(※メルマガで解説。)

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今週の一冊

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最近読んだお勧めの本や印象に残った映画、ドラマなどをご紹介します(※メルマガをご覧下さい)。

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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます(※メルマガをご覧下さい)。

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あとがき
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ジョー・リーバーマン元米上院議員死去、82歳 ユダヤ系初の副大統領候補(3月28日付CNN)

ユダヤ系、超党派、リベラル・ホーク(イラク戦争を全面支持)と非常に強い個性をもち、様々な場面で存在感を発揮した大物議員でした。私も色々思い出があります(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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2 comments on “今週の動き(3/31~4/6)バイデンとトランプの資金状況、RFKジュニア、イスラエルのラファ侵攻計画とバイデン政権
  1. sissi より
    今週もありがとうございました

    こちらにコメントさせていただくのは初めて、少し緊張して書いております。
    アメリカの大統領選挙は、正直、JDさんのメルマガを読むようになってから、初めて、目が離せないものになりました。
    月曜日の朝、真っ先に読むのは、ニュースではなくJDさんのメルマガです。
    そして現在はイスラエル関連にも、イスラエルを、国籍の一つとして持つ親しい友人がいることから有り難く読んでいます。
    友人は、長年住んだオーストラリアから、今回の戦争による反ユダヤ主義に耐えかねて、ドイツに避難しているからです。
    いつか戻れるのだろうか…と、内心思っていることが、私に伝わってきます。
    たまに、何か見解を聞かれた時は、JDさんのメルマガの内容を参考に話させていただいてます。(笑)
    以前、JDさんの「イスラエル現代史」について(彼に)話したら、英語版があったらと言っていました。

  2. JD より
    sissiさん

    いつもありがとうございます。
    コメントは初めてでしたか、結構前にはコメントしてくださっていたように思いますが、そういわれるとだいぶ昔の記憶で私も不確かです・・・
    イスラエルとユダヤ人は、私も思い入れのあるところなので、今の状況はつらいものがありますね。
    豪州でそのような状況になっているとは、痛ましいことです。
    また色々教えてください。

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