2024/06/17 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(6/16~22)欧州議会選、フランス議会解散、ハンター・バイデンの有罪評決
さて、今週は選挙イヤー中盤戦の続編ということで、欧州議会選挙、突然決定されたフランス議会選挙、それにハンター・バイデンの有罪評決と米大統領選の展望について解説します。今さらながらようやく見たあの映画についてもお話します。
【目次】
1.先週の動き
(1)欧州議会選挙
(2)フランス議会の解散
(3)ハンター・バイデンの有罪評決
2.今週の動き
3.今週の映画
4.近況報告
5.あとがき
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先週の動き
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6/9(日)
・トランプ前大統領がネバダ州ラスベガスの選挙集会で演説
・欧州議会選挙最終日
・フランスのマクロン大統領が国民議会の解散を発表
・ベルギー総選挙(中道右派「新フランダース同盟」が第1党を維持、リベラル派「改革運動」と極右「フラームス・ベラング(VB)」が第2党)
・イスラエルのガンツ前国防相が戦時内閣からの離脱を発表
・イラン内務省が大統領選の最終的な立候補者6人を発表
・インドのモディ首相の就任式(デリー)
・タイ上院選挙
6/10(月)
・ブリンケン国務長官とイスラエルのネタニヤフ首相が会談(エルサレム)
・BRICS外相会合(ロシア・ニジニーノブゴロド、~11日)
・中ロ外相会談(同)
・ベラルーシ軍がロシア軍の戦術核演習の第2段階に参加しているとベラルーシ国防省が発表
・国連安保理が米主催のイスラエルとハマスの停戦に向けた工程表の支持を各国に呼びかけ双方に履行を求める決議を採択
・マラウィのチリマ副大統領が搭乗した軍用機が墜落(搭乗者は死亡)
・日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議(DICAS)(東京)
6/11(火)
・米国土安全保障省が米国のウイグル強制労働防止法(UFLPA)に基づく輸入禁止対象の事業者リスト「UFLPAエンティティーリスト」に中国企業3社の追加指定を発表
・デラウェア州の連邦地裁の陪審団がハンター・バイデンに銃の不法購入・所持の3件の罪で有罪評決
・FOMC(~12日)
・北朝鮮軍兵士が南北軍事境界線を一時侵犯したと韓国軍合同参謀本部が発表
・ウクライナ復興に関する国際会議(ベルリン、~12日)
・ヒズボラのタレブ・サミ・アブドゥラ司令官がレバノン南部でイスラエルの空爆により死亡
6/12(水)
・米財務省がロシア国内外の300以上の個人・団体への制裁を発表
・EUが中国製EVに最大38.1%の追加関税を7月から課すと発表
6/13(木)
・G7首脳会議(イタリア・プーリア、~15日)
・米・ウクライナ首脳会談(同)
・日・ウクライナ首脳会談(同)
・NATO国防相会合(ブリュッセル、~14日)
・トランプ前大統領が米連邦議会近くで共和党議員と会合(ワシントンDC)
・中・NZ首脳会談(ウェリントン)
・ヒズボラがイスラエルをミサイルで攻撃
6/14(金)
・日米、日英、日伊、日・アルゼンチン首脳立ち話、日印、日加首脳会談(プーリア)
6/15(土)
・ウクライナ和平に関する国際会議(ビュルゲンシュトック、~16日)
●欧州議会選挙
欧州議会選挙(750議席)が行われました。暫定結果は以下のとおりです(「〇」は親EU、「△」はEU懐疑派、各会派の下にあるのはその会派に所属する各国の主要政党、「*」はその国の現与党)。
〇1 欧州人民党(EPP)(中道右派) 190(+14)
・ドイツ CDU・CSU
・ポーランド 市民プラットフォーム*
・スペイン 国民党
・ルーマニア 国民自由党*
・ポルトガル 社会民主党*
・フランス 共和党
・ギリシャ 新民主主義党*
・イタリア フォルツァ・イタリア*
・オーストリア オーストリア国民党*
〇2 社会・民主主義進歩連盟(S&D)(中道左派) 136(▲3)
・スペイン 社会労働党*
・イタリア 民主党
・ドイツ SPD*
・フランス 社会党*
〇3 欧州刷新(Renew)(リベラル) 80(▲22)
・フランス 再生*
・ドイツ 自由民主党*
・スペイン シウダダノス
△4 欧州保守改革グループ(ECR)(右派) 76(+7)
・イタリア イタリアの同胞(FDI)*
・ポーランド 法と正義
・スペイン Vox
・フランス 再征服
△5 アイデンティティーと民主主義(ID)(右派ポピュリスト) 58(+9)
・フランス 国民連合(RN)
・イタリア 同盟*
・オーストリア オーストリア自由党
〇6 緑の党・欧州自由連合(Greens/EFA)(環境会派) 52(▲19)
・ドイツ 緑の党*
・フランス エコロジー党*
△7 無所属会派(NI) 45
・ハンガリー フィデス=ハンガリー市民同盟*
・ドイツ ドイツのための選択肢(AfD)
・イタリア 五つ星運動
△8 欧州統一左派・北方緑の左派同盟(The Left)(左派ポピュリスト) 39(+2)
・フランス 不服従のフランス
・ドイツ 左翼党
・ギリシャ SYRIZA
・スペイン ポデモス
まだ最終的な結果ではありませんが、親EUの中道政党連合4派(EPP、S&D、Renew、環境)が過半数(361以上)を確保したものの(EPPが議席を伸ばした一方、S&DとRenewは大幅に議席減少)、EU懐疑派の右派・ポピュリスト政党も議席を拡大しました。
この結果は前回の記事(以下のリンク参照)で予想したとおりでした。今回の選挙の意義と今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。
・「欧州議会選挙」(6/10)
●フランス議会の解散
欧州議会選挙でマリーヌ・ルペン率いる右派ポピュリスト政党「国民連合」が大勝する見通しとなったことが分かると、マクロン大統領はすぐにエリゼ宮(大統領官邸)からテレビ演説を行い、国民議会(下院)を解散し、総選挙を実施すると発表しました。
7月26日からパリ五輪が開催されますが、総選挙はその開幕の数週間前の6月30日と7月7日の2回に分けて行われます。
今回の選挙は、戦後フランス史上最も重要な選挙になると考えられます。その意義と選挙の展望について、マクロンの決断の背景を説明した上で解説します(※メルマガで解説)。
●ハンター・バイデンの有罪評決
デラウェア州連邦地裁の陪審員がバイデン大統領の次男ハンター・バイデンに対し、18年の銃購入の際に薬物使用について虚偽申告した2件の罪と違法薬物を使用しつつ銃を所持した罪1件で有罪評決を言い渡しました。
量刑の言い渡し期日は明らかになっていませんが、通常は評決から120日後になります。最高で25年の禁錮刑と75万ドルの罰金が科される可能性がありますが、初犯のため、そこまで重い量刑になることはおそらくありません。
現職の米大統領の子どもが刑事裁判で有罪とされるのは初めてのことです。これまた前例のない評決だったトランプ前大統領の有罪評決(以下の記事参照)に続くタイミングになりました。
ハンターをめぐる問題は20年大統領選のときから注目を集め、本メルマガも何度も取り上げてきました。今回の有罪評決という新たな進展を踏まえ、大統領選に与える影響について解説します(※メルマガで解説)。
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今週の動き
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※メルマガで解説します。
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今週の映画
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近況報告
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あとがき
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■ 夕食会、バイデン氏は欠席 G7サミット(6月14日付時事)
フランスでD-デイの記念式典、イタリアでG7サミットに出席と欧州歴訪をこなしたバイデン大統領ですが、お疲れだったのか、式典中に後ろを向いたり、イスに腰掛けるのに苦労したり、突然うろうろしたりといった不安な(?)姿が注目を集めました・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。
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