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2023/09/18 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(9/17~23)ロ朝首脳会談、李尚福国防相の解任?、G20サミット


阪神の18年ぶりの優勝、おめでとうございます。前回の優勝はJFKが活躍していた頃に遡るのですね。道頓堀の飛び込みは残念ながら阻止できなかったようですが、大きな混乱はなかったとのことで、何よりでした。

パ・リーグはオリックスの優勝が間近でしょうか。日本シリーズが関西対決になったら面白いですね。楽しみです。

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先週の動き
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9/10(日)
・G20サミット最終日(デリー)
・ウクライナ軍がクリミア半島の北西沖にある石油・ガス掘削施設「ボイコ・タワーズ」を奪還したと発表
・ロシア統一地方選挙(ロシアが「併合」したウクライナのドネツク、ルハンスク、ザポリージャ、ヘルソンの4州でも実施)
・東方経済フォーラム(ウラジオストク、~13日)
・バイデン大統領とベトナムのチョン書記長が会談(ハノイ)
・IPEF主席交渉官会合(バンコク、~16日)
・中国が西太平洋で大規模な軍事演習(~12日)
・韓印首脳会談(デリー)
・日韓首脳会談(同)

9/11(月)
・米・アルメニアの合同軍事演習「イーグル・パートナー2023」(アルメニア、〜20日)
・IAEA理事会(ウィーン、~15日)

9/12(火)
・ロシアのプーチン大統領と中国の張国清政治局員兼副首相が会談(ウラジオストク)
・北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記が陸路でロシア沿海地方のハサンに到着
・米国防総省がサイバー戦略の要約を公表
・マッカーシー下院議長がバイデン大統領の弾劾に向けた調査を指示
・ワシントンDCの連邦地裁で米司法省がグーグルを反トラスト法違反で訴えた裁判の公判が開始
・中国共産党中央委員会と国務院が中国と台湾の「両岸」の発展のため福建省にモデル地区を建設する方針を発表
・台湾が23年版の「国防報告書」を発表
・韓国の李鐘燮国防相が辞意を表明
・ASEAN拡大国防相会議(ADMMプラス)(ハワイ、~14日)

9/13(水)
・ロ朝首脳会談(ボストーチヌイ宇宙基地)
・北朝鮮が平壌の順安付近から日本海に向けて2発の短距離弾道ミサイルを発射したと韓国軍合同参謀本部が発表
・ウクライナ軍がクリミア半島のセバストポリの造船所を巡航ミサイルで攻撃
・ロシア軍がオデーサ州の港湾施設をドローンで攻撃したとウクライナ軍が発表
・米上院民主党のシューマー院内総務が「AIインサイトフォーラム」を開催(アルファベット、メタ、オープンAI、テスラ、エヌビディア、マイクロソフト、IBMのCEOらが出席)
・上院司法委員会のプライバシー・テクノロジー・法律小委員会がAIに関する公聴会を開催
・中・ベネズエラ首脳会談(北京)
・フォンデアライエン欧州委員長の欧州議会での施政方針演説(ストラスブール)
・ASEAN空軍司令官会議(ネピドー)

9/14(木)
・ウクライナ軍がクリミア半島のエフパトリア近くのロシア軍の防空システムを破壊したと発表
・ロシアが外国の協力者として起訴されたロシア人と共謀したとして米国の外交官2人に国外退去を要請したと発表
・バイデン大統領がペニー・プリツカー元商務長官をウクライナ経済復興担当特別代表に任命
・デラウェア州の大陪審が銃の不法購入等の3つの犯罪の容疑でハンター・バイデンを起訴
・中国の李尚福国防相が解任されたとフィナンシャル・タイムズが報道
・中国・ASEAN博覧会(南寧)
・台湾の侯友宜・新北市長(国民党の総統候補)が訪米(~22日)
・ECB定例理事会(主要政策金利を引き上げ(3.75→4%))(フランクフルト)

9/15(金)
・ウクライナ軍がバフムト近郊の集落アンドレーエフカを奪還したと発表
・北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記がロシアのハバロフスク地方コムソモリスクナアムーレの航空機工場を訪問
・ロシア・ベラルーシ首脳会談(ソチ)
・ロシア航空宇宙軍のスロビキン前総司令官が国防省の訪問団に加わってアルジェリアに滞在しているとコメルサントが報道
・ロシア中銀が政策金利を引き上げ(12→13%)
・全米自動車労組(UAW)がビッグ3(GM、フォード、ステランティス)に対し限定的なストライキ
・中・カンボジア首脳会談(北京)
・中国外交部がロッキード・マーチンとノースロップ・グラマンに台湾への武器売却を理由に反外国制裁法に基づく制裁を科すと発表
・G77+中国首脳会議(ハバナ、~16日)
・欧州委員会がウクライナ産穀物の輸入禁止措置の撤廃を発表

9/16(土)
・北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記がロシアのウラジオストクを訪問

●ロ朝首脳会談

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が専用の装甲列車でロシアに入国しました。金正恩のロシア訪問は19年4月以来です(以下の記事参照)。

「ロシア・北朝鮮首脳会談」(19/4/29)

金正恩はボストーチヌイ宇宙基地でプーチン大統領と会談しました。会談に先立ち、金正恩はロシアのウクライナ侵攻を帝国主義と西側諸国に対する「神聖な戦い」と表現し、これを「完全かつ無条件に支持する」と述べました。プーチンは、金正恩と軍事協力の可能性について話し合ったと述べ、ただロシアは国際的な義務を順守するとも発言しました。

その後、金正恩はハバロフスク地方コムソモリスクナアムーレの航空機工場を訪問し、スホーイ35やスホーイ57を視察しました。さらにウラジオストク郊外のアルチョムを訪問し、ショイグ国防相の出迎えを受け、ウクライナ攻撃にも使用している極超音速ミサイル「キンジャール」等を視察しました。

今回の金正恩のロシア訪問とプーチンとの会談の意義について解説します。ロ朝関係の今後とウクライナや世界情勢に与える影響についてもコメントします(※メルマガで解説)。

●李尚福国防相の解任?

中国の李尚福国務委員兼国防相が8月29日に「中国アフリカ平和安全フォーラム」で演説したと発表されたのを最後に、2週間以上公の場に姿を現していないことが話題になっていましたが、先週、フィナンシャル・タイムズは、複数の米政府関係者の話として、バイデン政権は李尚福が国防相を解任され、中国当局の調査を受けていると結論づけたと報じました。

またロイターは、李尚福は9月7日から8日にかけてベトナムに出張する予定だったが、「健康状態」を理由に直前にキャンセルしていたと報じました。

本件については様々な憶測が流れていますが、今後の展望含め、私なりの見方をお伝えします(※メルマガで解説)。

●G20サミット

インドのデリーで開催されていたG20サミットが終了しました。バイデン大統領は出席しましたが、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は欠席しました(李強首相とラブロフ外相が出席)。

ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、米欧とロシアらの意見が対立する中、首脳宣言がとりまとめられるかが注目されていましたが、意外にも初日に採択されました。そしてアフリカ連合(AU)がG20の新たなメンバーとして認められ、30年までのSDGs達成に向けた取組強化を図ることなどが合意されました。

また米国が昨年のG7サミットで立ち上げた「グローバル・インフラ投資パートナーシップ(PGII)」(以下の記事参照)の関係国会合が開催され、その一環のプロジェクトとして、新たなインフラ構想「インド・中東・欧州経済回廊(IMEC)」が発表されました。米国、インド、サウジ、UAE、フランス、ドイツ、イタリア、EUが参加しています。

「G7サミット」(22/7/4)
 
今回のG20サミットは、インド、グローバルサウス、米中の戦略的競争などの今後の展望について、様々な示唆を与えるものでした。そのポイントを解説します(※メルマガで解説)。

ハンター・バイデンの起訴も取り上げる予定でしたが、長くなってしまったので、次回以降、米大統領選の展望(バイデン大統領への逆風の強まりなど)とともにお伝えします。基本的なポイントは以下の記事などですでに書いてきましたので、ご確認下さい。

「トランプ3度目の起訴」(8/7)
 
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今週の動き
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(※メルマガで解説。)

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あとがき
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「コブラ」の漫画家・寺沢武一さん死去、68歳(9月11日付毎日新聞)

寺沢武一先生の訃報。『コブラ』は、私は小学生のときに読んで、没頭するほど大好きだった作品です。映画もアニメも見て、その世界観や美学には大きな影響を受けたものでした(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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