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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2023/07/24 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(7/23~29)ウクライナの反転攻勢と米国の支援、穀物輸出合意の停止、米大統領選の独立候補、カンボジア選挙、タイ首相指名投票


ようやく梅雨明けですね。なんだか梅雨自体があったのだろうかという不思議な感じもしますが・・。

グッチーポストの「瓶うに」も佳境に入ってきたようです。私も毎年食べていますが、絶品の味ですので、ぜひお試し下さい。猛暑の中で食べるにはピッタリです!

それにしてもウニの背景にある夏の海の写真を見て、私も早く海に行きたくなりました。来月は海外出張もあり、なかなか時間がとれないのですが、今年は何とか沖縄とダイビングに行きたいと思っています。

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先週の動き
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7/16(日)
・G7財務相・中銀総裁会議(インド・ガンディナガル)
・TPP閣僚会合最終日(英国の加盟承認)(オークランド)
・台湾民進党大会
・日・サウジ首脳会談(ジェッダ)

7/17(月)
・クリミア橋が爆発、橋桁の一部が崩落(ロシアはウクライナの水上ドローンによる攻撃と主張)
・ロシアがロシア、ウクライナ、トルコ、国連の穀物輸出の合意の停止を発表
・パワーUSAID長官がキーウを訪問
・田中JICA理事長がキーウを訪問
・マンチン上院議員が中道派の政治団体「No Labels」のイベントに参加(ニューハンプシャー州マンチェスター)
・ケリー気候変動問題担当大統領特使と中国の解振華・気候変動問題担当特使が会談(北京)
・中国の習近平国家主席とフィリピンのドゥテルテ前大統領が会談(同)
・中国の23年4-6月期の実質GDP成長率の発表(前年同期比+6.3%)
・G20財務相・中銀総裁会議(インド・ガンディナガル、~18日)
・トルコのエルドアン大統領とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が会談(ジェッダ)
・日・UAE首脳会談(アブダビ)
・自衛隊と中国軍の左官級交流の再開(北京)

7/18(火)
・ロシア軍がオデーサ港をミサイルとドローンで攻撃(~21日)
・ロシア・トルコ外相電話会談
・バイデン大統領とイスラエルのヘルツォグ大統領が会談(ワシントンDC)
・ケリー気候変動問題担当大統領特使と中国の王毅政治局委員、李強首相が会談(北京)
・キッシンジャー元米国務長官と中国の李尚福国務委員兼国防相が会談(北京)
・オースティン国防長官が板門店の共同警備区域(JSA)で在韓米軍所属の米兵1人が北朝鮮側に自発的に無許可で越境し、身柄を拘束されたと発表(韓国の国連軍司令部も発表)
・米韓の「核協議グループ(NCG)」の初会合(ソウル)
・米軍の戦略原子力潜水艦「ケンタッキー」が釜山に寄港
・トランプ前大統領がスミス特別検察官から連邦議会襲撃事件の捜査対象になっているとの通知を7月16日に受けたとトゥルース・ソーシャルに投稿
・アスペン安全保障フォーラム(コロラド州アスペン、〜21日)
・トルコ・カタール首脳会談(ドーハ)
・日・カタール首脳会談(同)

7/19(水)
・クリミア半島のロシアの軍事演習上で大規模な火災が発生
・ロシア国防省が黒海を通じてウクライナに入港するすべての船舶は軍事物資の輸送に関わっているとみなすと発表
・プリゴジンがベラルーシに到着したワグネルの戦闘員に語りかけているとされる動画がテレグラムに投稿
・米司法省と連邦取引委員会(FTC)が企業のM&Aの反トラスト法違反の判断に関する新たなガイドライン案を発表
・キッシンジャー元米国務長官と中国の王毅政治局委員が会談(北京)
・北朝鮮が短距離弾道ミサイル2発を発射
・トルコ・UAE首脳会談(アブダビ)
・タイの国会が前進党のピタ党首の首相立候補資格の否定を可決

7/20(木)
・ベラルーシ国防省がブレスト州でベラルーシ軍の特殊作戦部隊とワグネルの戦闘員が共同で訓練を実施すると発表
・ウクライナのゼレンスキー大統領がプリスタイコ駐英大使を解任
・米財務省と国務省がロシアのウクライナ侵攻に関し約120の団体・個人の制裁対象への追加を発表
・キッシンジャー元米国務長官と中国の習近平国家主席が会談(北京)
・中国軍とロシア軍の日本海での海空の合同演習
・在イラク・スウェーデン大使館がスウェーデンでの反イスラムデモへの抗議として放火される(イラクはスウェーデン大使に国外退去を通告、コーランが燃やされた場合、断交に踏み切ると警告)
・英下院の補選(与党・保守党が全3議席のうち2議席を失う)

7/21(金)
・ロシア当局がロシア軍の元大佐で「ドネツク人民共和国」の元国防相のイーゴリ・ギルキン(ストレルコフ)を過激言動罪の容疑で逮捕・起訴
・アスペン安全保障フォーラム最終日(ゼレンスキー大統領がクリミア橋は攻撃目標で破壊されなければならないと発言)(コロラド州アスペン、〜21日)
・米政府が生成AIを開発する米企業7社(オープンAI、グーグル、マイクロソフト、メタ、アマゾン・ドット・コム、アンソロピック、インフレクションAI)と安全対策について合意
・米豪合同軍事演習「タリスマン・セーバー」(日独仏含む13か国が参加)(豪州、~8/4)
・台湾の国家安全局が外交公電や機密文書の漏洩疑惑を調査しているとの報道
・インド・スリランカ首脳会談(デリー)

7/22(土)
・北朝鮮が西側の黄海に向けて巡航ミサイル数発を発射したと韓国軍合同参謀本部が発表
・G20エネルギー相会合(インド・ゴア)

●ウクライナの反転攻勢と米国の支援

ウクライナ軍は南部(ザポリージャ州ドネツク州西部)で反攻作戦を継続し、一部の地域で限定的な成功を収めているようです。

ヘルソン州のドニエプル川の東岸(アントニフスキー橋周辺)でも確保した拠点を固めていますが、小規模な戦闘が続き、大きな変化は見られません。ロシア軍も一部の地域で押し返しているようです。

ウクライナ軍は東部(ドネツク州)でも、バフムト、クピャンスクースバトベ-クレミンナのラインを中心に攻勢をかけており、一部の地域で限定的に前進を遂げているようです。

しかしロシア軍が押し返している地域もあり、戦況全体に大きな変化は見られません。

クリミア橋では昨年10月以来となる大きな爆発が起き、2人が死亡、道路部分が破壊されました。

ロシアはウクライナ軍の水上ドローンによる攻撃を主張。ウクライナは公式には攻撃への関与を認めなかった一方、政府高官は「橋への攻撃は正当」と発言し、ゼレンスキー大統領もアスペン安保フォーラムでのオンライン講演で「クリミア橋は攻撃目標で破壊されなければならない」と断言し、ウクライナの攻撃であったことを事実上示唆しました。

ウクライナ軍の反転攻勢の現状について解説します。またウクライナ軍の攻勢を支える上で重要な役割を果たす米国の支援について、読者の方から質問されることが多いテーマでもあり、今後の展望を述べます(※メルマガで解説)。

●黒海穀物輸出合意の停止

ロシアが黒海での穀物輸出の合意を延長しないと合意の当事者であるウクライナ、トルコ、国連に通告しました。前回の記事(以下のリンク参照)で述べたとおりの展開でした。

「NATO首脳会議」(7/17)
 
その後、ロシア軍はオデーサの港をミサイルとドローンで連日攻撃。その上で、ロシア国防省は黒海を通じてウクライナに入港するすべての船舶は軍事物資の輸送に関わっているとみなすと発表しました。

今回のロシアの行動と今後の展望について、マーケットに与える影響を含めて解説します(※メルマガで解説)。

●米大統領選の独立候補

24年米大統領選については、先月のオンラインセミナーと下記記事で、二大政党以外の第三党候補(独立候補)が大きな役割を果たす可能性があることを指摘しました。

「ハンター・バイデンの司法取引」(6/26)

この点について、先週、注目すべき動きがありました。民主党のジョー・マンチン上院議員が中道派団体「No Labels」主催のタウンホール・イベントに参加したのです。マンチンは大統領選への出馬は表明していませんが、その可能性をにおわせる動きでした。

こうしたマンチンの動きを含め、独立候補の重要性について解説します(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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(※カンボジア総選挙、タイの首相指名投票など。メルマガで解説。)

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あとがき
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WAVE MAKERS ~選挙の人々~(Netflix)

台湾で大人気を博したという政治ドラマですが、主人公たちは政治家ではなく選挙スタッフ。最初はこんな地味な仕事の話でエンタメとして成立するのだろうか・・と思ったものですが、セクハラやLGBTなどインパクトのある問題が出てきたり、家族ドラマ・青春ドラマ的な展開もあり、普通に引き込まれました。

そのせいで通俗的なドラマになってしまった感もありましたが、選挙活動の丹念に描いている部分もあり、硬派な政治ドラマとしても楽しめました。

他方、このドラマが台湾で大きな話題を呼んだ理由の一つは、現実とのシンクロが起きたことです(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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