2022/08/17 07:30 | 米国 | コメント(2)
ペローシの訪台(米中台関係の今後)
■ 米は台湾周辺で中国の「新常態」構築を容認せず-ペロシ下院議長(8月11日付ブルームバーグ)
■ 米上院議員団、事前発表なく台湾訪問 蔡英文総統と会談(8月15日付ロイター)
8月2日にペローシ下院議長が台湾を訪問しましたが、その直後から中国は猛烈に反発し、前例のない激しい対応を見せました(以下の記事参照)。
・「ペローシの訪台」(8/8)
中国は4日から台湾周辺の6つの区域で大規模な軍事演習を行い、多数のミサイル発射や軍用機、艦船の派遣を行いました。当初は演習は7日に終了すると発表していましたが、2日間延長され、10日になってからようやく終了が宣言。しかし定期的なパトロールは継続すると発表し、台湾周辺に軍用機と艦船を派遣しています。
ペローシは、帰国後の記者会見で、中国は我々(ペローシら)の訪問を口実にした、中国は軍事演習によってニューノーマルを確立しようとしているが、それを許すわけにはいかない、台湾を孤立化させることは許さないと述べました。
さらに先週末から民主党のエド・マーキー上院議員が率いる超党派の議員団5人が事前予告なく台湾を訪問し、蔡英文総統と会談。米議員の訪台はこれまでも行われてきましたが、今回の訪問を受けて、中国は再び台湾周辺で軍事演習の実施を発表。さらに蕭美琴・駐米台北経済文化代表処代表や民進党議員ら7人の中国訪問禁止などの制裁措置を発表しました。
ペローシの訪台は、今後の米中関係と台湾をめぐる情勢に大きな影響を与えると考えられます。また本件については、読者の方から以下の質問をいただきました。
>バイデンはペローシの訪台を許可しないということは出来なかったのか?ペローシは好き勝手に訪台出来るのか?直接会って言ったとしても、ペローシが突っぱねればそれまでだったのか。
>米政府の意思決定手順に興味があります。ペローシ訪台には戦闘機が護衛してたとか。もちろん民間機ではなく、政府専用機で訪台したのでしょうね。
そこで本日は、上記質問に対する回答を含め、あらためて中国と米国にとっての意義と今後、さらに台湾と日本にとっての意味について解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。目次は以下のとおりです。
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ペローシの訪台(米中台関係の今後)
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●中国にとっての意義
●米国にとっての意義
●台湾の反応と評価
●日本との関係
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あとがき
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先日、映画『キングダム2』を見てきました。
映像の迫力は圧倒的でした。日本映画で大スケールの合戦を描く!といえば「赤と黒のエクスタシー」こと『天と地と』(角川春樹監督、90年公開)が思い出されるのですが、これは人と馬を大量動員しただけで「どや!」という趣きの作品でした。30年前の作品と比べるのも無粋ですし、CGの貢献も大きいでしょうが、それでも時代は変わったものだと思います。
キャストの豪華さも良かったです。豊川悦司が麃公というのに驚きましたが(ちゃんと歯がギザギザに)、主人公の信と行動をともにする隊長が『カメ止め』の監督だったのが味わい深かったです。
それにしても私は連載当初から原作を読んでいたのですが、ここまでの大ヒット作になるとは思いも寄りませんでした。戦国時代か、いずれ誰かが手をつけるとは思っていたけど、渋すぎるだろう、一部の人しか興味をもたないのでは・・李信を主役にするのか、王翦のかませ犬みたいな武将だったけど、面白くなるのだろうか・・などと思っていたからです。
それが、若い人や女性も含めて(意外でした)、これほど幅広いブームになるとは。『三国志』のような大戦略の作品の面白さは昔からあったと思うのですが、おそらくキャラクターの魅力がその面白さを分かりやすく伝えてくれたのでしょう。オタク的に色々思うところがありますが、細かいことに野暮を言うのはやめて(笑)、純粋に嬉しく思いました。
なお『キングダム』のファンになったが、歴史や中国の他のことは知らないという人には、『蒼天航路』を勧めることにしています。この作品は本当にすごいです。あれ、前にもこんなこと書いたっけ・・と思ったら、こちらの記事の「あとがき」に書いていました。しかも今見たら、『キングダム』についても同じようなことを書いていましたね・・(笑)。ご笑覧下さい。
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2 comments on “ペローシの訪台(米中台関係の今後)”
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月曜日以外での配信ありがとうございます。ぐっちー氏のころは曜日に関係なく彼の気の向くままというか、トピックスがあった時とか、そのような配信スケジュールだったように思います。大変かもしれませんが、今後もタイムリーな配信を期待しています。
ありがとうございます。月曜の「今週の動き」だけで手一杯なことが多いですが、テーマによっては1点の記事で深く掘り下げますので、よろしくお願いします。