ブログ記者によるオンライン新聞 グッチーポスト

The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2018/11/02 05:00  | 米国 |  コメント(8)

中間選挙のポイント(4):下院の展望

「中間選挙のポイント(3):上院の展望」(10/26)の続きです。

前回は上院選のポイントをお伝えしました。今回は下院選です。

下院議員の現議席は共和党235、民主党193、空席7。改選議席は435(全議席)。民主党は23議席奪還すれば過半数(218)を獲れます(空席2は民主党の議席獲得が確実なので「奪還」には含めない)。以下は現職下院議員のリストです。

アメリカ合衆国下院議員一覧(Wikipedia)

上院と同様、クック・レポートとReal Clear Politicsを確認しましょう。

2018 House Race Ratings(The Cook Political Report)
Battle for the House 2018(Real Clear Politics)

クックによれば共和党140、民主党182が「確実(Solid)」、共和党55、民主党10が「優勢(Likely/Lean)」、「接戦(Toss up)」は48(共和党現職45、民主党現職3)。さらに接戦の共和党現職45のうち17は民主党優勢になっています。つまり民主党は182+10+17=209議席まで確保できる見込み。あとは31の接戦のうち9勝すれば過半数の218です。

RCPによれば共和党152、民主党173が「確実(Solid)」、共和党45、民主党30が「優勢(Likely/Lean)」、「接戦(Toss up)」は34(共和党現職30、民主党現職4)。民主党は203議席まで確保できる見込み。あとは34の接戦のうち15勝すれば過半数の218です。

ということで、以下、下院の展望と見所について解説します。

※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。

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中間選挙のポイント(4):下院の展望
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●下院選の結果予想
●注目選挙区
●民主党の急進左派
●選挙区割り

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読者の方からのお便り
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読者の方からいただいたお便りをご紹介します。

>JDさん、いつもメルマガを拝読して勉強させていただいております。
>現在コーネル大学ロースクールに留学している弁護士のY.H.と申します。
>つい先日、大学で開催された、合衆国最高裁判事のソニア・ソトマイヨールの講演会に参加してきました。大きいホールがぎっしり埋まるほどに観客が詰めかけていて、米国における最高裁判事の注目度の高さがうかがわれました。
>同判事は、プエルトリコ系移民の貧困層の家庭の出身で、米国初のヒスパニック系の最高裁判事ですが、元々英語が母国語ではなく、7歳から糖尿病を患うも、猛勉強の末、プリンストン大学、イェール大学ロースクールに進学し、最高裁判事に上り詰めたというエピソードには驚かされました。
>そんな激動の人生を歩んできた彼女が語る、「言葉はあなたをCreativeにしてくれる」、「法は人と人との間の関係性を創造する」、「まだ世の中に不条理があると感じているのであれば、なぜなのかと問うだけでなく、自らが率先して行動しなければならない」との言葉は非常に重く感じました。
>ロースクールでは実定法や判例の解釈を学びますが、技術的な議論が多く、法思想や哲学、最高裁の動きなどについて理解を深める機会はそれほど多くありません。しかし、JDさんの最高裁や米国法をめぐる話を日頃から読むことで、そうした大きな問題についても問題意識を高め、今回の講演の価値をさらに強く感じることができたように思います。これからも楽しみにしております。

さすがにカバノーの話はできなかったようですね(笑)。しかし、最高裁判事の話を生で聞けるというのは、まさに米国の大学ならではの環境ですね。

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あとがき
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一昨日はハロウィンでしたね。アニメのコスプレをした方も多いかと思いますが・・

「君の名は。」「エヴァ」などアニメが好きと公言したイーロン・マスクに対抗してエドワード・スノーデンもアニメ好きをアピール(10月16日付Gigazine)

このところ叩かれ続けているイーロン・マスクの突然のアニメ好き告白。そしてなぜかエドワード・スノーデンも・・二人とも重度のオタクのようですね(笑)。

また、マンガと言えば・・

映画『キングダム』本編映像解禁!(東宝MOVIEチャンネル)

マンガのヒット作はもはやすべからく実写映画化される時代ですね。中国の古代史がテーマなのにキャストはすべて日本人・・まあ、そんなことは面白ければ良いのですが。

キングダム』は、わざわざ私が説明する必要もないほどの人気作品ですが、中国の戦国時代を舞台にした歴史活劇です。

私も好きな作品ですが、個人的に印象深いのは第1話の冒頭。「その時代-人間の欲望は解放されていた」・・というモノローグとともに威容を誇る将軍が戦場に登場します。兵士たちは興奮して「李将軍!」「李信将軍!」と叫んでいます。そして見開きに大きく「キングダム」という文字が躍るオープニング。ここから物語が始まりますが、最初の舞台はのどかな村で、将軍も兵士もいません。ただ「信」という年端もいかない少年が現れます。彼は「俺は将軍になる!」などと騒ぎ、大人たちにからかわれます。

ここで『史記』を読んでいる私は、そうか、この物語の主人公は秦の将軍の李信で、この「信」少年が「李信」になるんだな・・と気づきます。ところが歴史を知らない人が読むと、いくら読み進んでも(現在単行本は50巻くらい)、第1話冒頭に現れた将軍が少年の未来の姿とは気づかないのです。このことを私が伝えるとそれはもう大変に驚きます。見事な演出です。

このように史実に基づくフィクションが面白いのは、史実を知って読むとさらに深い面白さを味わえるところです。物語はおそらくまだ3分の2ぐらいのところと思いますが、私は結末に至るまでの過程を知っているので、果たしてあのキャラクターや戦いはどう描かれるのか・・と想像するだけで楽しい気分になります。

最後に、『キングダム』が面白いと思う方にぜひお勧めしたい作品が『蒼天航路』。これは三国時代の曹操が主人公。語ると長くなるのでやめますが、本当に凄い作品です。そういえばこの作品はまだ実写映画化してません。あれだけの英雄を演じられる人が果たしているのか・・と思いますが。

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8 comments on “中間選挙のポイント(4):下院の展望
  1. KB より:
    シリーズ折り返し通過

    注目選挙区は住民のステイタスの変化なども抑えられるなど、まさに、痒い所に手が届く、という感じでした。選挙区割りについては全く勉強不足でしたが、知ってるのとそうでないのとは大違いつとすね。面白かったです。
    本編とあとがき、両方熱量が凄いのに、米国政治とアニメという、ギャップ。これもメルマガの醍醐味ですね(笑)

  2. ペルドン より:
    曹操

    好きな人物ですね・・
    劉備よりも孫権よりも・・魅力がある・・
    赤壁の戦い・・
    曹操らしくない・・
    漢王朝をもっと早く潰せたのに・・潰さなかった・・
    そこが面白い・・
    結局・・仲達に国を乗っ取られた・・・
    ( ^ω^)

  3. 新参者 より:
    リベラルアーツ

    最近、大人の「リベラルアーツ」なる書籍や話題が多いですが、JDさんの記事はそれを何年も前から実践されていますね。
    リベラルアーツで定義される分野に加え、ここは、国際政治・通商・経済・・・様々な分野を「複合的・立体的」に学べる場所。今日のあとがきを拝読しさらにその奥深さが分かりました。
    本題の中間選挙も、現況説明にとどまらず、米国政治の変化やその予兆を分かり易く説いてくださるあたりは本当に勉強になります。実践と知識がリンクする楽しさが少しづつ分かり始めた今日この頃。YHさんのお便り、特に最後の部分はまさに私の感想を代弁してくれています。
    ぐっちー編集長がご自身のメルマガでお墨付きをされていましたが、購読していてよかったな、と感じます。

  4. KB より:
    その心は・・?

    米国では「前大統領」が選挙活動に参加するのは異例、と論じているものを目にしたのですが・・・
    ・異例なのか異例ではないのか、あるいは、人によってそれぞれなのでしょうか?
    ・この週末にオバマ氏に関連するTwitter等が多くなっていましたが、このタイミングで力を入れている理由はあるのでしょうか?
    ・議席の見通しには大きな番狂わせはないにせよ、このタイミングで力を入れているとすれば、民主党の追い風になるのかどうか?
    抑えるべきポイントがあれば、教えてください!

  5. JD より:
    KBさん

    ご指摘のとおり、元大統領が選挙において一方の党に肩入れすることは一般的ではありません。
    オバマは予備選の頃からずいぶん力を入れてましたね。その動機はもちろんトランプの統治手法に対する危機感の表れでしょうが、今このタイミングでさらにアピールしているとすれば、その狙いはマイノリティの投票率を上げることにあると思います。彼らはなんだかんだ言って最後は投票に行かない・・これが民主党の弱点ですから。これが功を奏するかは、もう明日には分かるので、待ちましょう(笑)。

  6. KB より:
    JDさん

    早速ありがとうございます!
    はい、待ちます(笑)
    得票率も注目してみてみます。

  7. JD より:
    KBさん

    「投票率」ですかね。これは今回最も注目すべきポイントですね。
    それと、付け加えれば、今民主党が争点化しているのがヘルスケアなので、オバマの力が発揮できる部分が大きいこともあるのかな、と思います。
    あと、オバマの選挙支援は非常に戦略的です。自分が表に出ることのデメリットをよく分かっているので、そのリスクが少なく、かつ最も効果を発揮できる地域(ジョージア、フロリダ、カリフォルニア)を選択していますね。
    もっとも戦略的なのはトランプも同じですが。巧妙ですね。

  8. KB より:
    JDさん

    ありがとうございます。はい、投票率でした。
    オバマの選挙支援。ご説明の内容と、今日の中間選挙のポイント(5)で述べておられた、知事選でのドラマチック対決の解説と重なるところもあり、急に面白くなってきました。それに、クロスボーディングの議論も重ねると、ますます票の行方が気になります。待ちましょう(笑)

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