2005/09/06 08:51 | 金融全般 | コメント(25)
ガソリンとアメリカ経済
レーバーデーにて海外ネタはなし。
ともいえませんので前にも書いたネタですがガソリンの話を少々。
まあ、ガソリンが高騰しているわけです。今回のハリケーンで拍車がかかっております。しかし!! いくらかといわれると昨日の実地聞き取りでは高くても1ガロン当たり3ドルという報告であります。我々のリットル、そして1ドル110円で考えると87円・・・・
高いですか?、これ?
消費が減退するような数字だと思われますか?
そりゃー、所得水準が違うじゃないか、という意見はあるでしょう。確かにマクドナルドのアルバイトは、日本では時給800円がミニマムらしいのですが、アメリカではせいぜい2?3ドルです。そういう差は認識する必要がありますね。一方で牛肉なんぞは1キロ500円とかですから、生活は出来る訳ですが、比較するとガソリンは高い、とも見れます。
但し、アメリカ全体でこれを見ると間違えます。
アメリカ全土の消費の90%が所得水準の上位、たった3%の人に占められているんです。信じられない数字ですが、本当です。となると、この程度のガソリンの価格上昇で景気、しいていうなら消費が減退する事は考えにくい・・・ということになります。ただ、貧しいものはどんどん苦しくなる。これは事実ですが、アメリカ経済全体の姿とダブらせると見通しを誤るような気がしています。
さて、国内に目を転ずると株が相変わらず絶好調。阪神タイガースの10連勝みたいなもんで(失礼!)こういうのは、いつか反動がくるだろー、と思ってしまうのですが、外人買いが相変わらず相場を押し上げていて、日本人が最後についてくる(高値掴みをする)という毎度のパターンも想起させる、今日この頃であります。
同時に債券が高い(安値から2円も上がってしまった)というのがいかにも日本らしく、毎度申し上げますが、まだ、債券は売ってはいけません。理由は??
山になぜ登るのか・・・・其処に山があるからだ!
に近い物がありますね。上がるから、買う・・・・説明になってないですな(笑)
しっかし民主党のマニフェストやらを仕方ないので英語に直して昨日仲間に発信したのですが、支離滅裂・・・・というのはこの事です。頭が痛くなってきましたがその話はまた後程。
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25 comments on “ガソリンとアメリカ経済”
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>アメリカ全土の消費の90%が所得水準の上位、たった3%の人に占められているんです。
なんだか中南米の国みたいな数字ですね。
新大陸の国家には経済格差が開きやすい共通要因があるんでしょうか?(カナダは例外かもしれませんが)
こんにちは、はじめてコメントします。
発展途上国と先進国がひとつの国の中に同居しているような状態で、日本とはまるで異質な社会ですね。
アメリカンドリーム的なものの考え方というのも、そういった極端な富の偏在に対する言い訳にしか思えなくなりました。実際には時給2ドルのアルバイトしかないのに、可能性はあるんだ、自分の力が及ばないだけだ、って言われつづけたらそりゃあ人心も荒廃するはずです。
今回の災害ではネガティブな面ばかりがクローズアップされているのかもしれませんが、全員の避難完了を見届けもしない行政当局や、治安が悪化したからといってあっさり任務を放棄する警官、困っている避難民の受け入れに対して難色を示す近隣の自治体など、助け合いの精神など微塵も見られないのは大変あきれました。
このような国や国民は尊敬に値しないのではないかとすら思います。
また、日本型の底上げ志向の経済対策は、社会全体の安定に大きく寄与していたんだなぁと深く納得した次第です。
>また、日本型の底上げ志向の経済対策は、社会全体の安定に大きく寄与していたんだなぁと深く納得した次第です。
いや、それはどーですか(^^;
底上げ指向の政策と言えるのは「全総」くらいのものではないですか?
池田内閣の政策も「貧乏な中で配分を考えても意味なし! パイ全体をでかくするのだ」という発想です。
やがてそれに伴う「都市部と農漁村部の落差」から列島改造論(全総)へ突進する事になる訳です(笑
また阪神大震災のおりには大阪の不動産業者は敷金礼金を何倍にもつりあげました。米国人を嘲笑える程日本人が立派な訳でもありません。
アメリカって、そこまで格差があったんですか………。
多民族国家で、貧富の格差が大きくて、それでも世界の王者として君臨できる国、また逆に、その国内を維持するために王者として君臨しつづけなくてはならない国、というのがアメリカの姿だったんですね。
変な言い方ですが「普通の国」としてのアメリカをはじめて理解した気がします。
とても面白い情報、ありがとうございました。
日米でガソリンの小売価格の上昇率が違っているのではないでしょうか? すなわち原油の値上がりによる家計消費へのダメージは、日本に比べてアメリカの方が、相当大きいのではないかと思います。
日本と米国のガソリン価格差がどこから来ているかといえば、主たる要因はガソリン価格に占める税金(日本の場合、揮発油税+地方道路税でリッター当り定額53.8円)の割合の違いからだと思います。
すなわち、日本ではガソリンがリッター当り110円⇒130円に値上がりしましたが、ガソリン価格の約5割を構成する揮発油税等が固定であるので、原油の上昇率よりも、ガソリンの小売価格の上昇率の方が緩やかになっているかと思います。
それに対して、アメリカはガソリン価格に占める税金の比率が極めて低いので、原油の値上がりがストレートにガソリンの小売価格に反映してきているのではないでしょうか?
そういう意味では、米国の庶民の生活は、ガソリン小売価格の値上がりが、かなりストレートに反映されて、圧迫されるのではないかと思っています。
ちなみに日本のガソリン価格、あるいはガソリン価格に占める税金の割合は米国に比べるとかなり高いですが、欧州に比べたらまだまだ安いです。英国など直近の値上がりにより、リッター当り200円近くになっています^^;
ご参考までにガソリンに占める税率の日欧比較が出ていますので興味のある方はご参照を↓
http://www.sue.shiga-u.ac.jp/‾muramoto/nihonngatasyakai01/eukakukokunogasorinnkakakutozeikinn.files/slide0001.htm
> アメリカ全土の消費の90%が所得水準の上位、たった3%の人に占めら
> れているんです
よろしければ、この原典をお教え頂けませんでしょうか。これは慎重に確認するに値する数字だと感じまして。
本当だとしたらそれはそれで凄い数字ですし、ぐっちー様の記憶違い(私もよくやります)なら、それはそれで良いですし。
いえ、資産の格差から考えて、消費の格差がここまで大きいとは思えないのですよ。
\’Shifting Fortunes: The Perils of the Growing American Wealth Gap\’ by Chuck Collins, という本を昔々読みまして。
その主要部は
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/rinen/totten/ow_text.php?A=1&B=356
で紹介されていますが、それによると、正味資産は、最上位5%が62.0%を保有しています。1998年の消費者金融に関する連邦準備調査の数字だそうです。フローの格差はストックの格差より小さいのではと思います、としたら、本当かなあ、と。
なお、凄い格差があること自体は全くもって仰るとおりであり、だから消費は減退しない、という御意見には蒙を啓いて頂きました。
今日のNBCニュース(東海岸7時)で最新ガソリン価格が放送されていました。Stockbridgeはアトランタに近い街ですが、北東部に比べると高すぎですね。一時的かと思いますが。
ご参考まで。
Stockbridge, GA $5.87
Greensboro, NC $3.79
Muncle, IN $3.49
Chicago, IL $3.49
Boston, MA $3.46
San Diego, CA $3.34
Minneapolis, MN $3.25
私も3%にはちょっと疑問だなあ。再調査した方がよろしいかもしれません。>ぐっちーさん
「消費の90%を所得上位3%の世帯が・・・」
ではなく
「民間個人資産の・・・」
だった様にウロ覚えておりますが・・・
いっかな大金持ちでも一日に食えるものはしれてますしな(笑
3%は???
自給2ドルも???です。
ここアメリカの最低賃金はたぶん5ドル15セントだったと思いますが。
「民間個人資産の…」の方がまだ納得できそうですね。
それでも凄まじい貧富の差だなあと思いますが。
アメリカで田舎の州立大学に通ってて、黒人街でバイトやってるものです。うちの時給は7ドルです。大学街でウェイトレスやってるやつらは時給2ドル+チップ山分けの場合もあるといってるけど(多分イリーガルですけど、ぐっちーさんが聞いたのはこれなのでは?)、正味の時給が3ドルだったら誰も働きませんよ。
私の友達の台湾人とか韓国人が、彼らの故郷でのバイト代が2?3ドルだといってましたね。
皆様とは別の点にコメント。いやぁ、それに
しても、あんな文書を翻訳させられたんです
ねぇ。いくらお仕事とはいえ、さぞかし大変
だったと思います。どなたかがおっしゃるに
「具体的な数字があるが具体策がない」
代物ですからlogicを重視する横文字使いな
人々に理解できるような文章にするのは、
相当キッツイ作業であったことは容易に想像が
つくのですよ。
>それでも凄まじい貧富の差だなあと思いますが。
日本は相続税なんかキツイですからね、世代を超えての財産形成や
維持は案外難しいんですよ。
ただアメリカの下々もね「お前ら貯蓄とか倹約とか、そーゆーの考えないの?」
的なのが多そうですな。
でも日本だって「右肩上がりの成長に連動した不動産価格上昇」が庶民
の財産形成に大きく寄与した訳でしてな。
それが期待できない世代は超低金利もあって、夢もチボーも無く、
地道に働いて財産形成、のモチベーションが無くなりました。
しかも公的負担は増加して当面減る事も無く、しかも生活コストが
四半世紀前に比べても増加しとる訳です。
(これは物価ではなく「人並みの生活レベル」が高くつくという事)
という訳でわが国も「財産形成できる所得層」と「手から口へ自転車操業階層」
に社会が分断されていく事でしょう。
アメリカの財産格差も人事やおまへんで、という事でしょう。
町工場で聞く景気『踊り場脱却』
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050902/mng_____tokuho__000.shtml
『 国民の平均所得の半分以下しか所得がない家計を「貧困者」とみなし、国民全体の何%になるかを示すデータで、20・3%のメキシコを筆頭に米国17・0%、トルコ15・9%、アイルランド15・4%と続く。この次が15・3%の日本だ。世界で五位、中進国のメキシコ、トルコを除けば、日本は先進国三位の“高貧困率国”という地位にいることになる。』
>えのさん
この「経済評論家の荻原博子氏」ってのはまぁ何ですな。
うちの無くなったバーちゃんが読んだら、
「日銭が入ってオマンマが食べられるなら上等や! 贅沢な寝言言いなはんな!」
ハリセンでしばき倒すかもしれません(笑
明治生まれの人らの人生を見ると、現代日本人がいかにひ弱か、反省してしまいます。
明治世代は、自殺、殺人、戦争、大貧困の
多産多死の時代を潜り抜けてきた人達ですからねぇ。
強くなきゃ、生き残れなかったんでしょうね。
>Unknownさん
>明治世代は、自殺、殺人、戦争、大貧困の
>多産多死の時代を潜り抜けてきた人達ですからねぇ。
あんたそれ、too bad joke
上野駅の「あぁ上野駅」の記念碑の前で土下座謝罪すて下さい。
「クチベラシ」ってそんなに昔の話じゃ無いですよ。
所得半分以下の家計の割合だけ見て貧富の差っていってもね。
まーいずれにせよ、長期で見ればべき乗則に近似するんですよ。資本主義である以上致し方ない。
自殺者最高・賞与も最高・1/3は非正社員
この三角関数の意味するところ
http://www.interq.or.jp/pacific/getjapan/society1.htm
Baatarismさん、Kさん、ペパロニさん、NYさん、XORA
さん、コメントいただきまして恐縮です。
そうなんですよ、アメリカはまさに今回のハリケーンがその縮図を見せ付けましたね。また、がんがんお願いします!。ガソリンについてはNYさんのおっしゃるとおり、税金の問題です。税金が高すぎると言いたかったのですが、へたくそですみません・・
Forsterstrasseさん、システム5.1さん、ペパロニさん、
私のソースは今年3月に出ているモルガンスタンレーのエコノミックパースペクティブズ(月刊)のスティーブン・ローチの連載です。源典は示されていませんが、ローチがうそをついているとも思えないのでそのまま記載致しました。このあたりはマンデル教授が詳しいので、確かめて見ますが、そうそう違わない筈ですよ・・・もし、えらく違ったら株主総会でとっちめます!!
なあなあしさん、レアさん
すごいなー、そんなに遠くから読んで貰っているとなるとほんとにいいかげんな事がいえなくなりますね。
ご指摘のとおり、プラスチップ、ですね。3ドル、そしてチップ山分け、というのが正確な表現です。ご指摘痛みいりまする・・・
おおみや%NEETさん
いや、本当に頭がいたかったっす。
ペパロニさん
そのとおりだと思います。だったら勝たなきゃだめっすよね、やっぱり。
えのさん
我々サラリーマンは年収300万以下といいつつ(つまり税金を払っていない)ベンツを乗り回しているやつらの存在がゆるせないんです。自営業者、農業従事者、もうたくさんいます。私の親友の弁護士は公団住宅に住んで(家賃13万円)申告所得が300万でフェラーリを2台持っているわけですよ・・・問題ですよね、やはり。
palさん
大変な時代だったと思いますが、明治生まれの祖父は、いわゆる「やせ我慢」タイプで、今思い出しても本当に格好が良かった。いい、わるいは別にして、どんなに痛くても痛いといわない、かっこいい、時代だったんだと思います。
あと、通りすがりさんほか、数名コメントを頂き深謝申し上げます。
返事が遅れました事をお詫び申し上げます・・・
>年収300万以下といいつつ(つまり税金を払っていない)
所謂課税対象所得金額が300万円(千円?3299千円)なら10%の所得税がかかるんじゃないですか?自営業者たちはその最低課税率にするために控除できるのもを片っ端から集めるんですよね。自営業者(一切の控除が見込めない条件)で絶対に税金払わないですむと言い切れるのは基礎控除額38万円以下の所得の人だけだと思うんですけど…
>アメリカ全土の消費の90%が所得水準の上位、たった3%の人に占められているんです。
これは確か個人金融資産の構成比で
個人消費はここまで偏っていなかったと思いますよ。
どうでもいいですが、なぜか日付がめちゃくちゃです。
ガソリンとアメリカ経済が2005-09-06 08:51:04
になっている。
最終コメントが2007-03-05 12:28:24
になっています。
firefoxのせいかな??
メディア・コントロールの闇
「神州の泉」様、「晴天とら日和」様、「カナダde日本語」様、貴重なメッセージを誠にありがとうございました。山口正洋氏のねつ造記事掲載問題に関するマスメディアの対応は、客観的に捉えても適正なものとは思えません。
山口氏をアルファブロガーと認知し、その存在や活動を肯定的に評価して紙面に紹介するとともに、福島中央テレビのアナウンサーによって山口氏のブログ記事が盗用されたことを大きく報道した報道機関が、山口氏が極めて悪質なねつ造記事をブログに掲載した濃厚な疑いが表面化したことに対して、適正に報道する責務を負っているというのが私の主張の骨子です。
賛同記事を掲載くださり、心から感謝申し上げます。マスメディアは情報を一般社会に公表するか否かの選択権を有します。読者が知るべき情報を不当に隠ぺいすることは、読者の知る権利を侵すものです。同時に、虚偽の情報を流布して人権を侵害することのないよう、報道に際して十分な裏付けを取ることも求められます。
私が6月8日付記事に河野義行氏の著書を紹介したのは、マスメディアの体質、報道被害の特質において、私が蒙った報道被害と共通する部分が存在すると感じたからでした。私が巻き込まれている問題を考察する場合、私が小泉政権を一貫して批判し、2003年のりそな銀行救済を含む一連の経済政策を糾弾してきたことを踏まえれば、一般的な報道被害とは異なる特異な背景を検討しなければ、問題の全容を解明することはできないと考えています。河野氏の著書を紹介させていただいたのは、報道被害のひとつの側面を理解していただくことが目的でした。
4月16日に東京高裁が不当判決を示した際に、私は刑事弁護団による記者会見で次のようなコメントを発表しました。以下に引用します
「控訴審での本日の判決は不当であり、強い憤りを感じます。公判においては私の無実を証明する目撃者が決定的な証言をしてくれました。これに対して検察側目撃者の証言には重大な誤りが含まれていることが明らかになり、根本的な疑いが多数あることから、その証言はまったく信用することができません。繊維鑑定の結果も私の無実を証明するものになっております。弁護団は控訴審において私の無実を立証したうえで十分な審理を求めましたが、東京高等裁判所はすべての証拠調べ請求を却下し、本日の判決を下しました。
私は事件発生当初から、私の知るすべてのことを供述し、無実の真実を主張し続けてきました。無辜(むこ)の人間に罪を着せることは許されることではありません。私は直ちに上告し、無実の真相を明らかにするために、闘い抜いて参る覚悟です。
メディア報道においては、第一審での弁護側目撃者の私の無実を証明する決定的な証言、弁護団の完璧な無実の立証、控訴審での弁護団のさらに詳細な無実の立証がまったく報道されておりません。私の裁判、報道に対して、大きな力が加えられていると考えざるをえません。
「無罪推定」を大原則とする刑事裁判が現実には「有罪推定」の原則に立ってしまっている現状、警察捜査の不正、取り調べの可視化など、日本の警察、司法制度の問題点が論議の対象になっているなかで、私の裁判について客観的で公正な視点から、事実を正確に報道していただきたいと強く要望いたします。
私が罪を犯しているなら、正直に事実を認めて罪を償っております。無実の主張を貫くことが困難な状況のなかで、無実の主張を一貫して貫いているのは、人間としての尊厳を重視し、いかなる困難を伴うにせよ、無実の罪を認めることはできないと考えるからです。私はどのような迫害を受けようとも、無実の真相を明らかにするために闘い抜いて参ります。」
山口正洋氏が2006年9月13日夜に発生した事件翌日の9月14日にねつ造記事をブログに書き込み、翌15日朝には蒲田警察署で接見してきたとの事実無根の情報をブログに掲載した問題は、問題の悪質さもさることながら、そのタイミングや方法の特異性を考慮するときに、何らかの背景の有無を思料せざるを得ないと強く感じています。
山口氏が掲載した9月14日記事は、2004年事件で証人として法廷に立ったとの事実無根の情報を掲載し、ブログ読者に山口氏が私と極めて近しい関係にあるとの印象を植え付けています。また、各種週刊誌は、週刊誌編集人あるいは執筆記者が法廷で証言したことが真実だとすると、警察から得た情報をもとに事実無根の虚偽の情報を氾濫させ、テレビ番組はその内容の真偽を確かめることなく虚偽の情報を放送し、番組内では権力に近いコメンテーターが著しい人権侵害の内容を含むコメントを私に対して浴びせかけました。
ねつ造記事を掲載した山口氏を産経新聞は「新聞報道に携わる記者が啓蒙を受ける人気ブロガー」と絶賛し、毎日新聞は「動機はある種の正義感」との見出しで山口氏を「アルファブロガー」として大きく報道しました。朝日新聞は現在も週刊誌「AERA」に山口氏による連載記事を掲載しています。これらのマスメディアがそろって山口氏のねつ造記事掲載問題について適正な報道を展開しないことも極めて不自然です。
自由民主党の広報戦略、IT戦略を担当する世耕弘成議員などが中心となり、インターネット対策として、有名なブログやメールマガジンの作成者を集めた懇親会などが開かれてきたとも伝えられています。山口氏が有力政治ブログの執筆者としてマスメディアに紹介されてきた背景についても、十分な調査が求められると思います。
私が巻き込まれた事件を含めて、すべての問題の背景に「大きな力」が働いているように感じられます。ただ、具体的な事実関係を完全に確認できていませんので、私はこれまで、あらゆる可能性を排除しない一方で、憶測に基づく仮説を提示することを避けてきました。
公正な裁判は「推定無罪」の原則に立つべきで、私の刑事裁判における弁護側主張は、もちろん無実の真実に基づいて主張を展開したものではありますが、無罪判決を求める論理のなかで「無罪推定」の原則を援用してきてもいます。
すべての真相を白日の下に明らかにし、全容を解明することが容易でないことは、問題が政治権力と不可分に結びついていることからも明白です。しかし、私は必ず真相を明らかにしなければならないと考えています。真実は最後には必ず勝利しなければならないと考えるからです。
そのための第一歩として、草の根からの情報発信を開始しています。ありがたいことに、少なからぬ人々が、善意から真実を見極めようとの真摯な姿勢を示してくださり、温かい言葉をかけてくださっています。私は自分の考えを『知られざる真実?勾留地にて?』に集約して記述しましたが、その延長上での地道な、しかし不撓不屈の精神に基づく権力との闘いを今後も続けてまいる所存です。なにとぞ、今後とも変わらぬご理解とご支援を賜りたく思っております。
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