2007/10/09 14:39 | Weblog | コメント(10)
三原御大の怪気炎
先週は立て続きにテレビに出させていただきまして、週末は三原御大の番組にお世話になりました。これだけ日経新聞に文句を言っている人間を出す、っていうんですから日経も太っ腹。うん、えらいです(笑)。見直しました。
それにしても、70歳ですよ・・・あのお元気さはなんなんでしょうか(失礼!)。いろいろご高齢(またまた失礼!)の方にお会いするのですが、三原さんがすごいと思うのはきわめて現代的な新しい問題に対する好奇心とその理解度。今回のサブプライム問題がCDOと直結していると早いうちにお気づきになったのはすごい、と思いますよ、正直。ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
さて、これでまた新しい読者の方が増えるといいのですが、株式投資につきましてはあの番組で申し上げたとおりで、こういうドサクサが最大のチャンスな訳です。世界中で無理やり流動性を供給している訳で、当然金利が下がる訳です。別にお金に困っていない会社から見れば飛んで火にいる夏の虫、ならぬ「低金利」な訳で、ここで思い切り安く資金調達をすればいいだけですね。そして何より、今回のダウ30種に見るように、実際稼いでる場所は世界の高成長市場であるなら、その設備投資の分だけ収益を生むことができます。せいぜい2%しか成長しない日本の市場にコミットしていてもなかなか難しいですね、これは。
一方、成長市場である中国株、インド株、はたまたカンボジアなどの株式市場ということになると一体何がおきているのか、本当の情報は皆無ですね。中国語でもできればまだましでしょうが、シンガポール人(中国語はもちろんぺらぺらです)あたりが怖がる中国市場に手をだすのは「羊のような日本人」にとってはリスキーですね。
日本企業で中国市場で稼げるところを探す、というのが王道でしょう。
この場合、特に経営者の資質はキーポイント。こういう成長市場で勝負をしていけるだけの根性がありそうかどうか、テレビなどに出ているときはよーく見ておきましょう 。
こちらの読者は既におわかりだと思いますが、そういう意味で百貨店などのリテール株は難しいのですよ。もちろん百貨店の場合は不動産の評価など一筋縄ではいかない部分もありますが、彼らが成長市場で日本型リテール商売を続けていけるのかどうか、評価が必要だということになります。
その意味で難しいのはハイテク分野ですし、また「画期的な技術があります」、などという名目で語られる会社も要注意。その技術がいつ陳腐化してしまうか、などだれにもわからないからです。
マイクロソフトがそうだったように、ある日彗星のごとく現れてマーケットを席捲してしまいますから、こういうのは予想不可能なのです。その意味でIBMの凋落を予測することは難しかった・・・ということになりますので、既に十分価格が上がってしまったハイテク関連に手をだすのは賛成しかねます。
もしやるなら・・・
1ドルとか50セントとかで取引されている(昔のマイクロソフトがそうだった)ものを万馬券的に集めておくことです。ただし、このポートフォリオは紙くずになっても文句を言わないこと(笑)。実際、アメリカのナスダックにはそういうおもしろい銘柄がたくさんありますので一度勉強されることをお勧めします。金の探査会社なども日本には見当たらない銘柄です。出れば一攫千金ですから(100倍くらいになります)夢を買ってください、という訳ですね。
バイオなども完全にこの範疇ですから、いくらバイオ技術があるといわれても株価の高い企業の株式はバイオという観点からは買わないようにするべきです。他の業績がよければいいのですが、バイオだけを材料に高い株価を追いかけるとあとでひどい目にあう、というのが過去の教訓です。
となると陳腐化しない・・つまり当面30年間は人類として使用せざるを得ない商品を製造したり扱ったりしていて、かつ成長市場に既に足場を作っている企業の株を探せば言い訳で、答えはもう出ていますね(笑)。では!
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10 comments on “三原御大の怪気炎”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
今度テレビ出演されるときは予告してくださいね。
某一流経済紙と代名詞に変わった頃に、お誘いがありましたか・・・?
いいではありませんか、素直で。
あまりテレビの売れっ子になると、黒マジックはいらなくなりますね。
さてお次が楽しみですね。
日経CNBCの番組拝見しました。
ぐっちーさんは想像していたより、
ずっとダンディーな方でした。
これからも私たちの知らないことを
どんどん教えてください。
Bloomberg TV はちょっとコンテンツが寂しいから、日経 CNBC も視聴してみようかなーと思って契約した後、チャンネルを変えてみたらちょうどぐっちーさんが出演していたのでビックリしましたよ。
金利はどうして上がらないんでしょうか。景気が悪くなると思ってるんでしょうか。低くても国債は買ってくれるので低い方が良いんでしょうか。国の借金が大きいので低い方が良いからなんでしょうか。貸し渋りで不良債権は逃れられるし、借りたい所は幾らでもあるから低くても着実に儲かるし。どうせ経済成長は低いままなんだから無理に恣意的に成長さそうなんて考えたらバブルになるに決まってるから今の経済政策で行こうと言う事なんでしょうか。危ない所には絶対貸さないで低金利の経済政策です。
>陳腐化しない・・つまり当面30年間は人類として使用せざるを得ない商品を製造したり扱ったりしていて、かつ成長市場に既に足場を作っている企業・・・
なんとなく分かりますが、具体的にと言われると、動くものとかに発送が行ってしまいます。発想の貧困さを感じています。
を読みましたが、
親父の遺品を整理していると、戦時国債の大束と農地改革の買い上げ通知を見つけ、国家の意志と個人の意志を認識しましたね。
従って、個人に買えるようになっても、国債は遠慮しています。
いざとなれば、国はやるでしょうねぇ。
ぐっちーさんが日経CNBCの
番組に出演されているのを拝見しました。
予想外にお若い感じで、イメージと違いました。
これからもすばらしいブログ楽しみにしてます。
パワフルで素敵なまだまだいけてる年配の方は周りにもいらっしゃいます。私もいつまでも好奇心をもって輝いている女性になりたいなぁ…
5000番台銘柄ですか?w