2010/08/15 14:25 | マーケット | コメント(33)
終戦の日 そして神山繁さん
その時、神山繁さんが出ておられたのです。
神山さんは現在俳優ですが海軍経理学校卒業、まあ当時のエリートですね。
君たち、なぜ自分達で勉強しようとしないのか。これだけいろいろなものが出ているのだからその気になればいくらでも勉強できるはずだ。甘えるのもいい加減にせい!!(といったような内容です)
と一喝され、それでもこの吉本芸人はいや、でも教育が・・・・などと反論したために、神山さんが
勉強は自分でするもんだ。
と一喝して終わった場面がありまして、
いや、神山さん、存じ上げませんがすばらしい、その通りです、と声をあげてしまいました。
NHK、よくカットしませんでしたね(笑)。
甘えるのもいい加減にしろ、でありましてそういう考え方を30代のいい大人がしているのか、と思うと如何にレベルの低い吉本芸人とはいえ、ワタクシ暗澹たる思いがする訳です。
実際彼らの間では孫文が今ブームなのですがその中で日本人の協力があればこそ独立ができた、と考えている中国人も少なくありません。(中国国内ではもちろん大きな声では言えないのです)
たぶん中国語ができない連中が彼らと会話できないために現実が分かっていないだけで、彼らは実際に日本に来て目で見て自ら学習するという最低限だけは持っています。
アメリカ人にしても然りで、ご存知の通り私は彼らと一緒に仕事をする場合には広島、長崎を訪問することを条件にしていますが、その後の彼らの行動は実に見事であります。
特にあの戦争に関して自ら学ぼうとしないのは日本人だけではないのだろうか、と改めて思い、自らの反省も込めて終戦の日を迎えています。
アエラに書きましたが実は今日はインドの独立記念日なのです。しかし彼らは日本人が靖国で犠牲者の霊を偲ぶその日に独立記念日を祝うのは具合が悪かろう、ということで日本だけ、独立記念日はインド大使館前の桜が満開の時期を選んでやっています。
そういう人々もいるのです。
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33 comments on “終戦の日 そして神山繁さん”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
明治維新は・・
大成功だった・・
と言われているが・・思われているが・・
敗戦の日が・・くれば・・
いつも
明治維新は・・
進路を・・間違っていた・・
その解答が・・
八月十五日・・
と思えてならない・・・
閣僚が1人も参拝しないとは・・・
卒業式に国旗掲揚も国家も歌わない学校があったり。
国を愛する気持ちは根幹にあるものではないのか?
よりどころが見出せず、漫画やゲームにうつつをぬかし、携帯やネットでしか他人と繋がりを保てない。
仲良しクラブのような関係しか気づけないから内にこもり、他人の評判ばかり気にする卑屈な人間ばかりになる。
政治や駆け引きの手段に使われるようなものではないだろう。
靖国神社にA級戦犯が合祀された1978年以降、日本国の象徴及び日本国民統合の象徴である天皇陛下は靖国神社を参拝していない。
このことの意味の重さを考えると、閣僚が靖国神社に参拝しないのは当然だと思う。
品川庄治がボケて
神山さんがツッコむ
って台本だったらいいんですけどね(笑)
>自分で学び考える
恐らく、ほとんどの社会人の方はわかっていると思いますが
テレビタレントの業界では
そうではないってことでしょうかね。
教育には教えられることと、自ら学ぶことで得られるものの2種類あり、我々は安易に教えわることに甘えがちですね。自ら学ぶ姿勢は大切だと思います。
しかし、ぐっちーさんは、来日するほどの外国人を相手にしてビジネスをされているわけですから、覚悟もあり、自ら勉強する人が多いのバイアスが掛かって当然だという気がします。ビジネスでは、まずは、仲良くならなければ。
自ら考えることを拒否する受験教育システムの中では、自ら勉強する動機となるほどの刺激もきっかけも得られなければ、授業で教わったことが全てで、表面的な知識だけの人間が多くなるの偶然ではないでしょう。
メディアもまた然りで、スポンサーの意に沿わないことは蓋もするし、すりかえもします、波風立てたくないし。
我々は本当に考えることをやめて、安易に流されることにしたのか、それともきっかけがないだけなのか?
勉強は自分でするもんだ、のエピソードまったくもって同感と思いつつ、何故30代のいい大人がそのことを分かっていないのだろう、やはり教育が(笑、というのはウソですが基本的な意識レベルは歳や職業では推し量れないってことですね。
誰かが言っていたけど、解放戦争という意味では日本の勝利でした。で、旧植民地諸国は独立を得たけど、戦争勝負では日本が負けました。
まぁ、フィリピンみたいな国も残っていますがね、、、
この手の話、これまでも一定の人は勝手に勉強したり、周囲の人に聞いて知ったりしてたけど、ネット世界が始まってから、その裾野が広がったような気がします
そもそも・・・
戦争教育という言葉自体が僕の中では違和感があります。
試験に必要な科目だけを学校で教わることだけで育った世代とはどうしてもああ言う貧しい発想になってしまうのは、残念なことです。(僕も30代ですが・・・)
「僕は教わっていない」と胸をはって言える感性ってある意味すごいな・・・と呆れてしまいました。
何事も興味が有れば多少なりとも、自ずと身につく筈なんですが・・・・・
僕だって保健体育でしか学校では教わりませんでしたが、今ではそこそこ出来る男になってますし・・・(多分)
神山さんしばらくテレビで見ていないけれど、もうお歳なのでしょうね。
でも、「自分で勉強しろ」というセリフはいいですね。
今の政治家やマスコミの皆さんに聞かせてやりたい言葉ですね。
ぐっちーさんのように、自分で勉強し、自分の頭で冷静に考える。このことが大事だと思います。
まず懸賞・・
非常に難しい問題だった・・
何とか
頭脳を・・絞って・・自信はない・・のだが・・答えを・・
「Benjamin Shalom “Ben” Bernanke」
違ってた・・かなぁ・???
もし
大当たり!!!
だとしたら・・
日頃正しい行いをしている所為だ・・と信じたい・・
ぐっちーさんに望みたいのは・・こういう難解な質問で・・読者を悩ませるのだけは・・御遠慮願いたい・・
さて
懸賞ワインだけど・・マグナムだろうな・?
!・・
正解は極少数だ・・と信じているけれど・・
念の為に・・
当方の名を一番上にして・・公正に・・応募者が見てないからと言って・・ズルしないように・・正確に・・上から三番目までを・・選んでいただきたい・・・
政治家の程度=f(国民の程度)
件の芸人のような輩は一例に過ぎません
問題のある考え方とは思いますが
終戦記念の番組を観て感想はそれだけですか?
権力を握る≒暴力装置独占(or他を圧倒する)
であることに改めて考える日だと思います
更に言えば、予め定められた手続きを経て
権力を握ることが重要とされてきました
(だからヒトラーの出現は脅威だったのですが)
15年戦争の教訓は;
1.文民統制が決定的に重要であること
と
2.精神論が幅を利かせて重要な意思決定者が正常な判断を下せなくなることは国家存亡の危機を招くこと
ではないでしょうか?
ルサンチマン、造反有利というような
カビの生えた言葉の似合う民主党の幹部達には
権力の座に就くことは暴力を独占管理することであり
すなわち治安と国防に責任を持つことだと
教えたいですね
自ら学ぶ意思も能力もなさそうなので・・・
そう、ぐっちーさんのおっしゃる通り、日本に来ている、まともな中国人、韓国人は、日本は悪いことをしただけではない、ということはちゃんとわかっています。
私の周りの韓国人は、私が今の韓国があるのは日本のおかげ、と説明すると、みな理解します。そして日本に住むと日本は本当にいい国、韓国には帰りたくない、とみな言います。
私は知り合いになったら、必ず靖国神社に連れて行ってもいます。
でも、彼らが一旦自国に戻ると、一切そういう発言はできない、袋叩きにあう、ということが問題。中国、韓国では言論封鎖しており、そんな国とまともな話ができるわけありません。
結局歴史は彼らが捏造して作っているからです。
>たぶん中国語ができない連中が彼らと
>会話できないために現実が分かってい
>ないだけで、彼らは実際に日本に来て目
>で見て自ら学習するという最低限だけは
>持っています。
自ら学んだとしても、相手が反日なら、
反日は反日でしょう。中国の南沙諸島・
東シナ海への蛮行、韓国の竹島実効支配
を見れば、ヤクザにしかみえません。
まあ中韓は、あの戦争から学んで,ヤクザ
行為をやっているのかもしれませんが・・・
確かに、日本も見習うべきでしょうね
深い考察なんぞ無いので、まさしく以下、言いたい放題となりますが。日本の平和(ボケ)がアメリカの防衛によって成り立っているとすれば、日本はアメリカの属国なのです。社民党は沖縄から米軍出て行けと主張しますが、瓢箪から駒で、そうなる可能性もある。その時こそ、日本が真に独立した国になる。もちろん、軍隊を持つのです。日本解体で左派を放置したアメリカが、戦後60年、増殖しすぎて困っているのが現状か。
TVや関西の芸人は どうでもいいですが
兵器を造るのが得意でも 経済が上手くなくても
朝鮮半島での戦争はやめましょう。
終戦の日に 誓いました。
自分で探してこそだ!!という声が聞こえて競うですが、これをというお勧めがあったら是非教えていただきたいです。
200万人以上の犠牲を払い、かつ、焼土と化すまで愚かな戦争をやらかした本当のつけが今頃日本に回ってきたなあと思います。現在における政治家の極端な人材不足の原因は、まさに国民が育っていないからでしょう。日本人は、明治以来、諸外国と同じように、徐々に民主主義を国民が勝ち取ってきた。よって、優秀な政治家を沢山輩出もできた。しかし、あの一部の愚かものが勝手にはじめた戦争を、恐慌からの経済の立ち直りが戦争の恩恵で異様に早かったという不幸な事実も手伝って、よりによって国民も支持してしまった。そして勝てるわけない相手ととことん戦争をしてしまった。結果、民主主義は根本から滅んでしまったのに、一人一票だけはなぜかそれでも保証されている。戦後、自ら(政治や戦争を)学ぼうとしない愚民はこうやって生まれたのでしょう。政治番組がバラエティ番組として成立する異常な国は先進国では日本以外に無いのでは?それくらい、この国はもう終わっていますよ。細川政権が、あと1、2年持ちこたえていれば確かに55年体制の崩壊は早かったでしょう。それでも、そのあとは、小沢氏の思惑とは異なり、矢張り今のような政治の混迷は続いていたと思いますよ。政治家が駄目以前に国民が全然駄目なのですよ、この国はね。(金融国会の最中、自らの態度を豹変させた政治家が、まだしも、ましな政治家の部類に入るとは、なんとも情けない国です。)
日本に限らず・・
経済は金縛りに・・なっているのでしょう・・
意識は・・起きているが・・体は眠っている・・
個人では・・借金返済は・・倫理・・
国では・・論理・・
国が・・倫理で考えるなんて・・聞いたことが無い・・
財務省が・・倫理で・・動いているなんて・・ねぇ・・?!・・・
学校の教科書と右と左それぞれの学者が書いた本を照らしてみるといいですよ。
小説を真に受けるのだけはしないように・・・。
まず、人から聞いた話をまんまブログやメディアで自分のもののように話す50代周辺はいます。
明らかな間違いを語って恥かいてる人はいます。
30代の人は自分で勉強したり他世代の歴史観を聞くと、どうも自分たちが受けた教育は間違ってたかな??と感じたはずです。
私たち30代は誰に教育されたか?
そもそもNHKってばっちり台本あるんでしょ?
30代は自虐的になる必要はありません。
負けたらあかん。
言いなりになってたらじじばばに負担を押し付けられるだけ。
無知?うるせえじじい、お前もな!と言えばよいのです。
30代ならまだバンバン恥をかけます。まだこれからです。
上の世代でも世代ごとに同じ事言ってるように思いますが・・・
世代問わず、口ばっかりもっともらしく語る人は信用できません。
「富・戦争・叡知」日経刊
バートン・ビックス
この厳寒期に・・三割の利益をあげた・・ファンドオーナー・・読書家・・が書いた・・歴史手引き書・・
もし一冊で・・片付けたいのなら・・貴方にお薦めする・・お買い得・・著作・・・
結構意見が偏ってそうなので、別の趣旨にて。
「勉強は自分でするもんだ」
まったくその通りですが、
だからといって自主性に任せるのにも限界があります。
いくら勉強するための材料がそろっていようとも、
ほっといて自主的に勉強する人なんて全体の何%でしょうか?
まぁ少なくとも半数以下は勉強なんてしないのではないでしょうか。
だから国のため、その人の人生のために
教育システムというものがあり、
強制的に「ある量」だけ教育させる仕組みになっています。
じゃあその強制的に教育させる「ある量」のうち、
どれだけを計算能力向上に割き、
どれだけを読解力に割き、
どれだけを体力向上に割き、
どれだけを歴史に割くのか。
今の教育では様々な事情により、
戦争に対する教育は非常に消極的な気がします。
しかし、はたして今のまま
強制教育可能な「ある量」に含まないままでいいのか?
微分や漢文などより優先順位は低いのか?
そこはもう一度よく考えたほうがいいのではないかと思います。
日本人としてとても重要な事であれば
ほぼ全ての人が受けれる「義務教育」に入れたとしてもおかしくないと思います。
たぶんぐっちーさんのような
自ら学ぶことに労を惜しまないような人からしたら
「自分で勉強して当然だろ」
って発想に直結するんだろうし、
本来はそうあるべきだろうとも思います。
しかし日本人全体の教育を考えた場合、
自主性だけに任せても絶対うまくいきっこないですからね・・・
品川庄司のカタワレの言い方が悪かったってのもあったのかも。
戦争を・・
義務教育で・・理解させる・?・・
離乳食も終わっていないのに・・
濃厚なシチューやビフテキを食べさす・??・
戦争を・・把握している・・教師もいないのに・?・・
知能は・・匍匐前進するものです・・・
流石に品川庄治とグッチーさんのビジネスパートナーを比較して一般化されても…
日本にもしっかりと勉強する人しない人、中国(その他の国でも)しっかり勉強する人しない人、いろいろいます。
なにやら“最近の若者は”みたいなおやじねたになりそうですよ。
義務教育で導くと言ったって、今の文科省ではなあ。ダメな日教組もいる。それとモンスターな親も今の教育を萎縮させている。自分の子供の躾もロクに出来ない馬鹿親が、自己中に無理難題を突き付けている。
結局、ある程度いったら自分で勉強し、自分で考えないといかんのだと思う。
それが出来ないなら諦めるしかない。
寧ろ、学校で教えられることを鵜呑みにするなということを教えねばならんのではと思う今日この頃です。
自分は十分戦争を知っていると言う者たちも、実のところそれは文献を読んで知った気になっているだけのことであり、生身の人間同士が、国家を対峙させて殺し合うということが一体どんなことか、本当のところきっと分かってはいない。その意味で戦争体験をお持ちである方の希少価値は大きい。今一度、その体験を語っていただきたいと思う。たとえ私たちにとって、それが聞いただけの知識にすぎないものであれ。
>戦争を・・把握している・・教師もいないのに・?・・
いないからやらないって言ってたら
いつまでたっても状況は変わりませんし・・・
「知る人ぞ知る」知識でいいというなら
現状のままでもいいんでしょうけど。
「国民みんな知るべき」だけど「自分らの力で学べ」・・・というのは、
理想ではあるけど実現不可能じゃないですか?という事です。
まぁ従来の詰め込み教育とするのか、
触れる機会だけ与えるのか、
教育の手段は色々あるとは思いますが、
もっと教育に取り込んだらいいんじゃないかと思います。
やらなきゃだめって決まったら
教師側も真面目に頑張ってくれるでしょう。
やるかやらないか、が全てだと思います。
私は、中学の時左派の先生に日本人は徹底的に悪いことをしてきたと教えられ、すっかり厭世気分になり、成績はがた落ち、30年以上たっても未だに何かひきずっています。日本軍は、スポーツと称して中国人のあかんぼを宙に放り投げ、それを銃剣でさしたとか・・・教師による戦争教育は、絶対反対です。
>>教師による戦争教育は、絶対反対です。
私も同感です。
実際に戦争を体験した先生なんか少数でしょう。分かる人が教えないとダメだと思いますが・・。
ぐっちー君もまだまだあおいね。
戦争反対⇒軍隊不要
の思考回路とは、
交通事故(車による事故)反対⇒車不要
と同じでは。
N某Kが盛んに番組放送するが、今の日本で戦争したいと考えている人がいるのか?
アメリカの軍事的属国状態にあるから、アメリカの方針に引きずられ易くなるのは避けられない。
アメリカに堂々と(軍事的にも)反対するには、日本が軍隊を持ち、国家防衛上の独立を勝ち得ないといけない。
アメリカにキ○タ○握られて、中国韓国にへつらうのでは、ウマシカじゃないのか?と世界から見られているんじゃないか?
国民国家を日本は明治以来作ってきた。国民国家とは、いろんな言語や宗教をもつものを一人一票の美名の元に、無理やりにでも統合しようとするもの。江戸時代、青森と鹿児島の人では、言語は通じなかったであろうし、武士も幕府ではなく藩に仕え、ゆえに幕府は中央政府ではなく単なる最大最強の大名であったにすぎない。そして、武士以外の一般のものは、どこへの帰属意識も持ち得なかった。
おそらく、国民国家を最初に成立させたのはフランスであろう。
で、民主主義は、一見残酷でパラドキシカルに見えるだろうが、実際のところ、この国民国家と表裏一体のもの。そして、この国民国家ほど、領土のはっきりした線引きによってなりたっているものはない。ある種、線引きにより囲い込みを行い、無理やり同一性を押しつける残酷なものともいえよう。勿論、民主主義もである。
領土の線引きは、まさに、領土の外と中を峻別するものであり、領土の外無しには領土の中は成立しえない。
国民国家や民主主義も、この線引きをなすことではじめて明確化される。
領土の外に目が行けば、当然、帝国主義やファシズムにつながりやすく、民主主義のお手本であるはずの現在のアメリカといえども、「帝国主義や、ファシズムの国」との批判を受けるのはそれなりにちゃんとした理由があるわけである。(グローバリズムはアメリカの民主主義を支える大きな屋台骨であるが、当然、はた迷惑でもある。)いわんや、かつての日本をや であろう。
では、領土の外への関心(というか野心)を国民が完全に捨てたらどうなるか。大変平和な国になるのであろうが、民主主義は当然薄まる。民主主義の弱体化は俗説とは異なり、ファシズムを生むどころか、むしろある種のアナーキズム的なものを生み出す。
結果、政治に対して何の責任感もない国民が大量生産され、よって、政治家のレベルも極度に落ちる。
昭和初期とは、まさに、民主主義の完成が行なわれ、それと表裏一体にあるファシズムが顔を出して、綱引きの末、ファシズムが暴走した時代なのだろう。
もし、ファシズムを押さえる手立て(例えば、シビリアンコントロールや専守防衛の概念)を当時有していたら、裏にあるファシズムはなりをひそめ、きっと成熟した民主主義国家となっていたのではないだろうか。
しかしながら、ただでさえ、領土は四方八方海に囲まれ、陸の国境線は存在せず、国後島からすぐに上陸部隊がやって来るというような形の有事も想定しにくくなった今、境界線は意識されず、ゆえに、民主主義もどんどん希薄化するのであろう。
そもそも、戦争放棄とは、ある意味、アナーキズムに通じるものすらある。
民主主義とは、もともと、アブナイ均衡や残酷さの隠ぺいの上に存在するものである。
私は、然しながら、現在のところ、(チャーチルではないが、)「民主主義は、サイテイである。しかし、他のどんなものよりもましである」と考えている。
そして、かつての侵略戦争を決して繰り返してはならないし、戦争は基本的に放棄されるべきものと考える。
シビリアンコントロールと専守防衛の概念を国家レベルで徹底するのは、ある意味、民主主義を希薄化させてしまう。
ただ、他国や歴史上類を見ない専守防衛とは、いかに崇高であり美しい理念の上に成立しているかということを国民が理解することは、少なくとも国民が民主主義を理解し、責任ある国民となれることにおおいに役立つであろうと考える。
自衛隊という軍隊で行われている専守防衛という概念の徹底ぶり、そして、専守防衛とは一体何か これをちゃんと語れる日本人が一体どれほどいるのだろうか?